インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

3idiots/きっと、うまくいく

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2009年作品 公式サイト

出演:アーミル・カーン(ランチョー)

   R.マーダヴァン(ファルハーン・クレイシー)

   シャルマン・ジョーシー(ラージュー・ラストーギー)

   カリーナ・カプール(ピア)

   ボーマン・イラニ(ウィルス学長(フルネーム:ヴィールー・サハストラブッデー))

 

日活が配給する、「ボリウッド4」の本命作品が満を持して公開されました! ボリウッド興行成績歴代1位。

 

あらすじ

行方不明だったランチョー(アーミル・カーン)が街に戻ってくると聞き、ファルハーン(R.マーダヴァン)とラージュー(シャルマン・ジョーシー)は母校に向かう。10年前、三人は名門大学の学生だった。真っすぐなランチョーは異議があれば学長にすら物申し、好きなことに打ち込んでいた。しかし、ランチョーと学長の娘・ピア(カリーナー・カプール)が接近したことから、3人は卒業目前で退学を言い渡されてしまう。

 

レビュー

意外と映画専門サイトもあらすじはざっくりしてますね…なんか↑はちょっと話違うような…まぁいいや、こんな感じのあらすじです。 原題は『3idiots』=3人のバカ。 10年前は学生時代、10年後(現在?)はミステリー仕立ての人探しで話が交差します。 軽いあらすじを知っていれば映画は理解できるので、感動ポイントとか、笑えるポイントとか、あまりここで公開して面白味が半減するのも悲しいのでできるだけ隠してレビューします。

 

日活がインド映画を配給するのは初めて?

先月インド映画3作品『タイガー伝説のスパイ』 『命ある限り』 『闇の帝王DONベルリン強奪作戦』が公開され、おそらくこの3作で話題を集めて、本命の『きっと、うまくいく』をドーンと送り出そうとしたのかなぁ~と勝手に想像。(もしくは他3作が安く買えたとか?) その売出し方は見事(?)成功し、『きっと、うまくいく』初日は立ち見の回も出るほど大盛況。お~すごいすごい!

 

44歳で大学生役!アーミル・カーンて誰? 

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主演のアーミル・カーン(Aamir Khan)は、インドのトップ俳優。他シャールク・カーン、サルマン・カーンと合わせて「3大カーン」と呼ばれておりまする。王様のブランチでリリコが言ってたらしい「次世代のスター」は間違いですからね!むしろそろそろ次世代に譲るような年齢ですからね!(「3大カーン」は偶然にも苗字以外に生まれた年も一緒!)

アーミル・カーンは、近年約1年に1本と出演本数が少ないながらも、良作を世に送り出し、その完璧主義から「ミスター・パーフェクト」と呼ばれる人。 この『きっと、うまくいく』も2009年の年末に公開され、たちまちインド映画歴代1位の興行収入を記録!(ちなみにその下にはサルマン・カーンの映画が控えております)

 

ついでに他の2人の「カーン」も説明しとこう。

シャールク・カーンは、外国での人気がものすごく高い俳優。海外のボリウッドファンのなかで、シャールクを一番に挙げるのは8割くらいいるらしい…。マジか…。出演本数も多く、恋愛系映画に多く出てます。インドでの人気は、この俳優人生約20年の中で何回か危機はあったものの、才能あふれる監督と手を組んだりしてヒット作を送り出しています。

サルマン・カーンは、一言で言うと「筋肉系俳優」。インド庶民の人気は絶大です。男にモテるタイプ?スキャンダル諸々で大人しくしていた時期がありますが、2009年頃復活してからは快進撃中~。『タイガー伝説のスパイ』でもお得意のアクションで活躍しています。

 

 

さて、本題にはいろう。

満員の映画館で観たわけですが、ずーっと笑ったり泣いたりしてました。

終わってから泣き笑いしすぎて頭痛くなったほどww 満員の中、他の観客との相乗効果もあったかもしれないけど、ここまで泣いたり笑ったりした映画は今までなかったかも。

事前にNHKあさイチで特集されていた時に見てしまったお笑いシーンは見るんじゃなかったな~と後悔…。ネタを知っちゃってたので面白さ半減w

宣伝ははりきっていて色んな媒体で特集されてますが、もう見に行くつもりの人でまだあんまり情報を持ってない人は、あらすじと予告編程度で留めておいて劇場に行った方がいいです。まじで。

オチはよかったなぁ。

170分という長さは感じさせません。トイレは相変わらず心配になりますがww

そろそろ映画館もまた休憩挟むこと考えた方がいいと思う…笑

 

 

本作品は青春映画なので、万人向けです。

青春は過ぎてもう大人な人も、学生生活真っただ中の人も、現役引退された方も、中学生の友達同士でも!

 

イチオシ君は↓

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誰だよww

大学の寮で小間使いをしている男の子です。 別にストーリーに大きく絡んでこないし小さな役どころですが、学長が毎年喋る同じ台詞を覚えてたり、ランチョーと仲が良かったりちまちま出てきます。最後にもいるし。

 

あとこの人もイチオシ↓

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(この映画の写真じゃないです)

誰だよww

ここでは何者かは言えませんw

そこそこ色んな映画に出てるジャーヴェード・ジャーファリーという俳優さんです。

ウィルス学長役ボーマン・イーラーニーはかなりの変人俳優ですが、この俳優さんもそこそこ色々やってます。

インドは脇役俳優が個性的な人多いww

「アジア映画巡礼」の脇役解説にも出てこない俳優ですが、何本かインド映画見てる方なら見覚えあるかもしれません。

ちょっと色黒。

 

歌が流れるシーンはいっぱいありますが、ガッツリダンスシーンは2回。

170分に対してはちょっと少ない気もします~ ここもせっかくなので映像予習しないで見に行ってください。

写真だけ。

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昔の映画風で楽しいです

 

この映画、恋愛映画というわけじゃないので(あえてカテゴライズするなら青春映画?)、ランチョーとピアの恋愛要素は少な目です。

なんでしょ、たとえばアクション映画の恋愛要素が少ないのと一緒です。

別にそれが悪いというわけじゃなくて、そこはそういう映画と思ってあんまり恋愛要素を期待していかない方がいいと思います。

 

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リンク

海外版予告編