インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Rang De Basanti らんぐ で ばさんてぃ

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2006年公開

出演:アーミル・カーン

   アリス・パッテン

   シッダールタ

   クナール・カプール

   ソーハー・アリー・カーン

   シャルマン・ジョーシー

   アヌパム・ケール

   マーダヴァン

字幕:日本語(DVDに日本語字幕は入っていません)

時間:157分

 

公開後、インドの若者の愛国心を駆り立てたヒット作。 『きっと、うまくいく』の3バカが出演(Rang De Basantiの方が先)

タイトルは「黄色に塗れ」という意味。黄色はインドでは春(菜の花)をイメージする色。

 

あらすじ

イギリス人のスー(アリス・パッテン)は祖父の持っていた手記でインド革命家の映画を作ろうと発案するが、スポンサーが見つからなかった。一念発起したスーは単身デリーに向かう。

友人のソニア(ソーハー・アリー・カーン)の協力の元準備を始めたスーはソニアの友人たちのDJ(アーミル・カーン)、カラン(シッダールタ)、アスラム(クナール・カプール)、スキー(シャルマン・ジョーシー)達と出会う。彼らを革命家の姿と重ねたスーは映画出演を依頼する。

初めは自分たちと違い過ぎるインド革命家の事を理解できずふざけていたDJ達だが、次第に撮影が進むにつれ、真剣に考えるようになる。そして映画が完成する。

日常に戻った彼らだが、その時ソニアの恋人アジャイ(マーダヴァン)が乗る戦闘機MiG-21が墜落し、アジャイが死んでしまい…

 

レビュー

インド独立の為に戦った革命家たちと、今あるインドの問題をリンクさせた社会派の映画です。

てっきりデリーの大学生がアツくなる青春もの…と思っていたので後半の展開は少々びっくりしました(飛行機墜落は知ってたけど)。

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今見るなら『きっと、うまくいく』の3バカが登場 という所が注目ポイントとなりますが、正直その目線での鑑賞はオススメしません。

理由その①

『きっと、うまくいく』のような3人の絡みがあんまりない(特にマーダヴァンの登場シーンが少ない点)

理由その②

後半の展開がかなり『きっと、うまくいく』と雰囲気が違う

理由その③

『きっと、うまくいく』からインド映画に入った人には少々難しい(インドの愛国心・インドで起こった実際の事件が絡んでくるため、理解が難しい)

 

インド映画で多く取り扱われる問題(政治家の汚職とか、パキスタンとの分離独立、宗教対立)がメインで取り上げられます。なのでインド人向けの映画といった感じ。日本人が見るには、インドの歴史や抱える問題を理解している人、またインド映画を通してどういったものがインド人の琴線に触れるかを理解している人でないと感動とまではいかないかもしれません。特に日本は植民地になった経験もないので頭では理解できても心ではなかなか難しいと思います。

 

アムリトサル事件、カーコーリー列車強盗事件等、実際に当時起こった事件が出てきます。

詳しい解説は「これでインディア」サイト内にあります(ネタバレ注意)→コチラ

前半は映画撮影やグループで遊びに行く彼らの様子が描かれるため、少しダレる部分もありますが、後半大きな事件が起きてから話がグッと締まってきます。彼らが自主制作映画の中で演じた革命家たちと次第にリンクし、激しい運命へと展開していきます。普通の青春映画と一線を画すワケは後半からクライマックスのストーリーにあると感じ取れます。

ただ単にインドの独立を評価する内容にとどまらず、今のインドの負の部分をからんでる所が良いと思います。

 

メイン登場人物が多いので、アーミル・カーンやその他一人の役者が飛び抜けて目立つ、といった事はありません。皆が抱える環境や性格背景がそれぞれ少しずつ描かれていました。なので誰かを目当てに…といった見方はオススメしません。あくまでストーリーを追っていく見方がベストかも。

 

エンターテインメントながらも社会的な映画が見たい人、インド人がどういったものに心を動かされるのか知りたい人にオススメ。

 

リンク

「Tu Bin Bataye」

タイトルソング「Rang De Basanti」歌は日本でも有名なダレル・メヘンディ

「Khoon Chala」