インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

The Dirty Picture

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2011年公開

出演:ヴィディヤー・バーラン(シルク、女優)

   イムラーン・ハーシュミー(エイブラハム、監督)

   ナッスルディーン・シャー(スーリヤカーント、スター俳優)

   トゥーシャル・カプール(ラーマカーント、スリヤーカーントの弟、脚本家)

 

2011年ヒット作。その中身でも話題になった映画です。

主演はボリウッド演技派トップ女優、ヴィディヤー・バーラン。

 

あらすじ

1980年代、身一つで南インド映画界を駆け巡った一人の女優がいた…。

 

女優を夢見て、結婚式前夜に家と飛び出したレーシュマー(ヴィディヤー・バーラン)。チェンナイに移り住んだ彼女は住み込みで働きながらオーディションを受けるが上手くいかない。

ある日撮影現場に押し掛けた彼女は、運よくダンサーの役をもらい、そこで扇情的なダンスシーンを生み出す。

芸術映画を撮りたいエイブラハム監督(イムラーン・ハーシュミー)によって一度はカットにされるものの、ヒットを出したいプロデューサーらによってダンスシーンは復活することになり、映画はたちまちヒット。レーシュマーも注目の女優になる。

レーシュマーは改めて仕事を受ける際に「シルク」という芸名をもらう。

シルクの憧れでもあったスーリヤカーント(ナッスルディーン・シャー)と関係を持つようになり、シルクは次第に人気を上げていくが、それと同時にシルクは「汚れた女優」として蔑みの目で見られるようになってしまう…。

 

いろいろ

下劣なのは私じゃない。映画よ。

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この映画の注目ポイントは以下の通り。

①主演が女優でヒット  

今までのインド映画だと、そのほとんどが男性主体の映画。ヒーローがまず居て、女優はお飾り的な出演が多かったです。恋愛系ならまあまあ同等だとしても、他のジャンルならなおさら。最近でこそ女優主体の作品が増えてきたもののまだ頭数は少なく、必ずしもヒットするとは限らない状況です。

②ボリウッドきっての演技派女優の体当たり演技  

ヴィディヤー・バーランはこの映画のために体重を10キロ以上増やして挑んだそうです。確かにお腹とかすごかったwその他の点でもボリウッド演技派トップのヴィディヤーが複雑な役を演じきっているところは注目。

③インドではR-18  

センセーショナルなシーンが多い為、インド国内ではR-18。日本でもし上映するならそこまでいかないとは思いますが(実際のところ寸止めがほとんど)、それでもかなりの割合でセクシーなシーンが。子供はまず見ない方がよろしいと思います(笑)。

④半分実話  

そのまんま実話ではないですが、モデルの女優は居たそうです。南インドのセクシー女優だったシルク・スミタがその人。この映画の主役の芸名も「シルク」でした。彼女をベースにしたので、ボリウッド映画だけど舞台はタミル映画のチェンナイ。あとwikiによるとその他数々の女優がベースになっているみたいです。シルク・スミタについては英語版Wikiをどうぞ。このあたりの背景は詳しいここ(ネタバレ注意)とかここのレビューサイトを参考にさせていただきました。

 

 

演技のことはよくわかりませんが(棒読みで演技下手だったら自分でもわかるけど、上手いのはよくわからない) ヴィディヤーの独壇場でした。まさに体当たり。

あ、すごいなーと思ったのが、女優として堕ちていってた頃の顔が酷かったところ。女優業をスタートした元気だった頃の顔と全然違うの。

 

ここいらでシルクを取り囲む3人の男たちをご紹介。

まずはエロ親父↓

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南インド映画界のスーパースター、スーリヤカーント。

本格的に女優業をスタートするシルクの最初の相手役。以前から彼のファンだった彼女は初撮影で緊張してしまい、スーリヤカーントの機嫌を損ねてしまいます。

しかしシルクは彼の楽屋に行き誘惑することで撮影が続行。ここから彼女の女優人生がスタートするのでした。

シルクとスーリヤカーントはその後も関係を持ちますが、妻がいるスーリヤカーントとの関係が長続きすることもなく、あることをきっかけに離れることになります。

前半は結構出ていますが、後半はあまり。

 

その次、スーリヤカーントの弟ラーマカーント。

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こちらはエロ親父の弟で脚本家の卵。ちょうどスーリヤカーントとの関係が悪化したころに彼女の目の前に現れ、シルクは彼に興味を持ちます。

エロ親父と比べて誠実そうに見えますが、次第に自由奔放なシルクを持てあまし、離れてしまいます。

 

最後、監督。エイブラハム。

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シルクの初出演映画のダンスシーンをカットした張本人。ほとんどの間彼女を「映画の恥」として忌み嫌っていますが、同時に彼女に強烈に惹かれていました。

前半はあまり表に出てきませんが、後半はそこそこ出ています。

 

南インドが舞台でしたが、ヒンディー語だしあんまり南っぽさはありませんでした。

 

セクシー映画女優として一時代を築くものの、破滅への道を突き進んでしまうシルク。

こういったタイプのストーリーは、概して同じような末路を辿っているので目新しい部分はないかもしれませんが、「インド映画がこのテーマを女優メインに作った」としてなら観る価値はあると思います。インド映画にしては少々アダルトではありますが、話題になった作品なので是非。

 

映画には3つの要素が必要なの。「エンターテインメント」と「エンターテインメント」と「エンターテインメント」。 私はその「エンターテインメント」よ。

 

リンク

ウララ ウララ~♪

これはあんまり要らなかったなぁ~「Ishq Sufiyana」

これは多分本編中にはなかった曲