インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Rustom

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2016年公開

出演:アクシャイ・クマール

   イリヤーナー・デクルーズ

   イーシャー・グプター

   パワン・マルホートラ

   アルジャーン・バージワー

監督:ティーヌー・スレーシュ・デサーイー

言語:ヒンディー語+英語字幕

媒体:スクリーン@スペースFS汐留

 

あらすじ

1959年ボンベイ - 海軍司令官ルストム・パーヴリ(アクシャイ・クマール)が殺人罪で逮捕された。理由は、妻シンシア(イリヤーナー・デクルーズ)と友人のヴィクラム・マキージャー(アルジャーン・バージワー)が不倫関係になっていたのを知った彼が激高の末殺したというものであった。

海軍現役将校が犯した殺人はまたたく間に世間の関心を集めた。間もなく、ルストムの裁判がおこなわれることになった。事件後すぐに自首をしたルストムであったが、裁判直前に自分は無罪だと主張を覆す。妻の不貞の末の殺人に、世間ではルストムに同情する声も少なくなかった。しかし、事件を担当することになった刑事のロボ(パワン・マルホートラ)は、この事件に裏があるのではないかと直感し、調査を開始する…。

ルストムは本当に殺人を犯したのか、それは計画的な殺人だったのか、やむを得ない事故だったのか - 。

 

いろいろ

あ…あ…アッキーめっちゃかっこいーーー!!!

 

 

 

 

インド独立記念日(8月15日)の連休に公開された、インド愛国要素のあるサスペンスです。

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同時公開になったリティクの『Mohenjo Daro』は古代のインドが舞台となった歴史物で、こちらもある意味インド愛国要素がある映画っすね。(『Mohenjo Daro』も観たいなあ~!)

『Rustom』のみ日本での上映が叶ったので、観てきました。

 

舞台は1959年。第二次世界大戦が終わってまだ10年程、ムンバイーがまだボンベイだったころの、レトロ感が残る時代の物語。

『Rustom』は実際にあった事件をベースにしてるそうです。どこまで本当でどこから虚構かは細かくわからないですが、結構ほんとのエピソードも混ざってる模様。実在のルストムはK. M. Nanavatiという名前だったそう。

 

今回アクションはほとんど封印。しかし、映画前半後半を通してほぼずっと海軍の制服のアクシャイが、めっちゃかっこええです。

もちろん制服着てるからってだけでかっこいいとは言いません。一日中崩れない佇まいとか、誠実ながらも何かを背負っている雰囲気とか、裁判中のスマートなやりとりとか、色んな要素がルストムという人物を作り上げていて。惚れてまうやろーーー!イリヤナちゃん、浮気するならアッキー私に頂戴よ!(暴走)

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事件が公になってから、主人公に女性ファンが付いてしまうのもなんだか納得。いやしかしバラ渡されてるくだりはなんか笑いそうになったwほんまにあったんか?w

 

ポスターに書かれていたキャッチコピーは、「Patriot?Traitor?Murder?」つまり、「愛国者か裏切り者か殺人者か」。この制服を着てこのメッセージだとすごく謎めいて手興味をかきたてられますね。

 

 

一番おもしろかったのは裁判のシーンでした。

観る前は不安あったんですよ。裁判て堅苦しそうで、難しい会話もあるだろうし、何しろ英語字幕だし、かろうじて理解はできたとしても面白くなかったらどうしようか、とかね。

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でもね、心配は不要でした。裁判のシーンめっちゃ面白かったwこの映画のなかで一番笑ったw 確かに英語字幕はついていけない部分もあったけど、他は結構わかりやすい!被害者側のズルい弁護士とか、ルストムにとって不利な証言とか、それを覆して陪審員を納得させようとするルストムとか観ていて楽しかったです。傍聴人席のおっさんや個性的な証人に爆笑したり、最終的には大まじめなハズの裁判長にもクスっときたりとか。裁判のシーンは期待していいですよ~!

 

ルストムはパールシー(ゾロアスター教徒)の人で、某タブロイド新聞社の人もパールシー系で、ルストムの味方をします。新聞の一面をルストムに好意的な記事にしたり、弁護士に働きかけたりね。殺されたヴィクラムは多分シンド系だったので、新聞社の人から同じコミュニティーのルストムの名誉を守らねば!って感じが伝わってきました。

事件発覚してからの新聞社のエピソードがなかなか面白いですよ!はじめたったの25パイサだった新聞が値上がってったりとか、タオルとかおもちゃのアレとかもリアルな話らしいです(wiki情報ですけどねw)

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ルストムとシンシアの結婚式はあまり見かけないやつで思わずくぎづけに!一瞬だったけど!

 

 

 

何度かブログで言ってるかもしれませんが、私この頃の時代が結構好きで。

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ファッションとか車とか小物とか、デザインいろいろが私のツボをくすぐってくるんですよ!もうなんなら60年代あたりが舞台で舞台設定に気を配ってるだけでも俺得!みたいな!

イリヤナちゃんはどちらかというと可愛い&キレイ系ファッションで、イーシャ姐さんはドセクシーなファッションでござんした。

2人のヘアスタイルも真似してみたいなぁ。

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裁判所って服装規定ないんやろか、ってくらいのセクシーファッション。

イーシャ姐さん演じる女性は、どっかの記者とか政府の人とかルストムの周囲を執拗にかぎまわる人かと想像してたんですが全然違いましたw ルストムとシンシアの友人でヴィクラムの妹(or姉?)。それでも兄弟を殺されたということでルストムに対しめちゃめちゃ敵対心持ってました。強そう。

 

 

事件のシリアスさとは裏腹に、ツッコミどころや笑える部分も非常に多いサスペンス映画でした。特に後半は見もの。実話物が好きな方、事件の”裏”が気になる方、アッキーの雄姿を拝みたい方にオススメです! 

 

リンク

ロマンティ~ックな一曲。その軍服でお姫様だっことか…もうアレを連想するしかない

「Tere Sang Yaara」

 

「Rustom Vahi」

テーマソングだけどあまりマッチしてなかったよう…な…


しっとりしたバラードが多いです。

「Tay Hai」

 

今日のハイライトシーン

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暴漢のクオリティが低い