インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Iru Mugan

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2016年公開

出演:ヴィクラム

   ナヤンタラ

   ニティヤ・メーノーン

   ナーサル

時間:154分

言語:タミル語+英語字幕

媒体:スクリーン(スキップシティ)

 

2016年9月8日にインドで公開になった最新作です。

今回の上映主催はMadras Moviesさん。前回の上映作品も面白かったから期待しつつ観に行ってきました。

 

あらすじ

一人の老人の手により、マレーシアのインド大使館が襲撃された。インド政府は、監視カメラに映っていた老人のタトゥーから、犯罪組織"LOVE"が関わっていると断定。以前"LOVE"を追っていた元RAWエージェントのアキラン・ヴィノード(ヴィクラム)を呼び寄せ、協力を仰ぐ。アキランは4年前、妻でRAWエージェントのミーラ(ナヤンタラ)を"LOVE"によって殺されていた。アキランは今度こそ"LOVE"を追い詰めるべく、事件の調査を始める。

老人は、5分だけ超人的な能力を手に入れるある薬品を使っていた。パワーや素早さといったあらゆる能力を研ぎ澄ませるその薬品は密かに大量生産され、もうすぐ出荷されるところであった。

アキランは、"LOVE"のアジトに辿りつくが、そこには意外な人物が現れる…。

 

いろいろ

バイオテロ的なシリアスなスリラーアクションと予想してたら、ヴィクラムワールドなやりたい放題映画でしたw

 

まず!怪演スター(勝手に命名)ヴィクラムが2役!

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元RAWエージェントの主人公アキラン(写真上)と、化学犯罪組織?"LOVE"のボス・ラブ(写真下)。

なかでも、ラブのキャラが強烈!限りなくオネエに近いキャラで、スクリーンをかき回します。主人公アキランの影が薄くなってしまうほどの個性的なキャラクターでした。これ、ラブを別の役者さんでやったら完全に主人公を喰ってただろうから主人公と同じ人がやったのかなぁ…と邪推w 主人公も敵も演じてる人が同じなら、喰う喰われる気にしないで思いっきりやれますよねw『ロボット』もそんな感じだったなぁ

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ちなみにこの後『Pithamagan』というヴィクラムさん主演の別の映画を観たんですが、あまりの熱演で『Iru Mugan』のラブの役作りは朝飯前だったのかもしれない…と思えてきましたw

ヴィクラムさんの最近話題になった映画といえば、『神さまがくれた娘』『I』。他にも凄キャラをやってる映画がボコボコあるらしく。ヴィクラムさんすごいなあ…。

 

『Iru Mugan』というタイトルは「2つの顔」って意味だそうですが、「薬で5分だけ強くなる別の自分」というストーリー的な意味と、ヴィクラムが2役をやるというメタ映画的な意味が含まれてるのかな、と思います。ストーリーは二の次?ってくらいストーリーとは別の部分が大きな見どころになる映画なので、スター映画っておもろいなぁって思いました。

 

女優陣は2人

ナヤンタラと

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ニティヤちゃん

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ナヤンタラはアキランの彼女でラブに殺されたミーラ役、ニティヤちゃんはアキランと一緒にマレーシアにやってくる捜査員役。

ナヤンタラはセクシーだし、ニティヤちゃんは衣装がコロコロ変わって楽しかったです。んまぁちょっとヴィクラムの後ろに回ってしまって活躍シーンが少なかったってところは残念かなぁ。特にナヤンタラが大活躍できそうなアクションシーンあったんだけど、意図的に編集で端折られててw(あえて見せないっていうのも確かに正解だと思ったんだけど、それでも観てみたかった。大暴れするナヤンタラ、面白そう)

女優さん目当てでなければ、許容範囲の出番かな。まあこんなもんかといった感じ。

 

 

バイオテクノロジーがテーマのストーリー。薬飲んで5分強くなるって、頭の中の少年が騒いじゃいますよねw 今回は加圧噴霧式定量吸入器を使って強くなります。敵だけじゃなくて主人公も使いますwなんならもうみんな使いますw

インド映画であるあるの「インドの普通の男子がなんでこんなに強いんじゃ」っていうツッコミは今回ナシ!主人公はRAW(インド政府のスパイ組織)に居ただけあって元々身体能力は高いし、薬を飲むことによってさらに派手なアクションもできちゃう、という理由がありますから!w 

化学的なテーマで他に面白いなと思ったところは、ラブが化学薬品を使ってなんやかんやするところですね。病院に忍び込んで、病院にある薬品で「▲▲と◎◎と■■を混ぜればあ~ら××の出来上がり♡」って言いながらしびれ薬作ったり、捕まえた男に火傷になる薬作ってふりかけたりとか…(ヒィ~痛そう…)。他人に危害を加える方法が"殴る・蹴る"だけじゃなかったのが興味深かったです。

 

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中盤のアッと驚くサプライズや笑えるオチもあります。ヴィクラムさんの個性的なキャラクターが美味しい、面白い映画でした。

 

リンク

予告編


 

「Helena」

一番踊ってたのはこれ。ヴィクラムさんのダンスは微妙だった…

 

「Irumugan Settai」この曲が一番好き!スクリーンの割れんばかりの大きな音量で聞いて気分上がった~!

 

「Oh Maya」

 

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