インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Ae Dil Hai Mushkil/心~君がくれた歌~

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2016年公開

出演:ランビール・カプール

   アヌシュカー・シャルマー

   アイシュワリヤー・ラーイ

   ファワード・カーン

   シャー・ルク・カーン(特別出演)

   リサ・ヘイドン(特別出演)

   イムラーン・アッバース(特別出演)

   アーリヤー・バット(特別出演)

時間:157分

言語:ヒンディー語+英語字幕

媒体:スクリーン(@スペースFS汐留)

 

インドのお祭りディワリ公開され、日本でも一部都市(東京・大阪・福岡)で上映された話題作。東京初日初回の回に参加してきた時の感想です。

 

あらすじ

ロンドンで暮らすアヤン(ランビール・カプール)は、クラブで出会った女性アリゼー(アヌシュカー・シャルマ)と意気投合するが、お互いに恋人がいたため友人としての関係となる。一緒に過ごすうち、アヤンはアリゼーの魅力に引き込まれていく。ある日、お互いの恋人が浮気していた現場を見た2人は、(特にアヤンの)傷心旅行としてパリへ旅立つ。パリで昔の恋人アリ(ファワード・カーン)に再会するアリゼー。もう終わった関係であったはずだったが、アリのことが忘れられていなかったアリゼーはアヤンよりアリと過ごす事を選び、結婚する。結婚式で想いをぶちまけたアヤンとアリーゼは疎遠になる。

時が経ち、アヤンは年上の女性サバー(アイシュワリヤー・ラーイ)と付き合っていたが…

 

いろいろ

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(いつもナナメに撮るのは自分の映り込み防止…)

 

ボリウッドファンの間では有名なカラン・ジョーハルの監督作。

あと、本格ラブストーリーの大作は久々に観る気がします…

 

 

公開前にインドとパキスタンの国交が危険な状態になり、それに併せてインド映画界のパキスタン俳優の扱いも危うくなりました。この映画に出演しているファワード・カーンがパキスタン俳優ということもあり、公開まで「ファワードのシーンはカットか!?」みたいな記事が出てたり、監督が「今後パキスタンのスタッフは使いません」と宣言させられたり…。ファワードの大ファンの私としましては、映画を見るまでかなり気もそぞろで…。

蓋をあけてみると、ファワードのシーンはしっかりあったので、安心しました。

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というか、思ってたよりは多かったです。噂で特別出演と聞いていたので、あまりストーリーと関係ない部分で5~10分程度かな~なんて思っていたので、メインストーリーにしっかり絡む感じで満足。ただ、特別出演と噂がなければ、少ないかな?と思ってしまいそうな時間でした。

同じくパキスタン出身のイムラーン・アッバースもちゃんと顔が映ってたので、情勢悪化でカットしたとかはなかったのかもしれません(DVDだとどうなるかわかりませんが)。

ここの2人は、この映画でしばらく見おさめかな。存在が忘れられる前に情勢が良くなればまた出演の話が上がってくるかなと思うので、早いうちに関係修復してほしいですね(もちろん映画だけでなく平和的な意味も含めて)。

 

アイシュワリヤーもすごく美しい大人の女性として、スクリーンで輝いていました。ランビールもアヌシュカーももうA級俳優なのに、アイシュと並ぶと霞んでしまう、これが格の違いか!?ってくらいの…。息をのむくらいの雰囲気がたまりません。

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まぁぶっちゃけ、アイシュ演じるサバーがすばらしすぎて、アヤン(ランビール)が対等に付き合おうってなるのが信じ難かったですwアヤンはサバ―のペットくらいがちょうどいいのではないのかな…(笑)きっとアリゼーと同じかそれ以上に魅力的な女性が必要だったんだと思います。

 

あと私がテンション上がったのは、映画ネタが超豊富だったこと。

映画あるあるネタなんかもあって、インド映画ネタに目がない自分にとっては、かなりのヒットでした。

ここなんか、昔スイスの高原を背景にしたソングシーンのパロディ

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雪景色でアヤンが寒さで震え上がったところに、アリゼーが「私なんか、サリーだけなのよ!」とプンスカw 完全に映画自虐ネタ!業界人も自覚してたのか!w

アリゼーが映画のセリフを使って大仰に捲し立てるシーンは、きっと知ってるのに元ネタが思いだせなくてモヤモヤしましたw

 

 

 

…なんてねぇ、いろいろと豊富だったんですが、肝心のストーリー側がちょっと弱かったかな~なんて思いました。

結婚式でアヤンがアリゼーに気持ちをぶつけるシーンは、ウルっとくるくらい響いたので好きなのだけど…

さっき書いたアヤンとサバ―のミスマッチ感、それにくわえてクライマックスで、10年前の●●映画かよ!っていう展開が非常に残念でした(どんなのかは伏せます)。決着のつけ方に困って使ったとしか思えないなあ(笑)テーマが"恋愛関係と友情関係"とおもっていたのに、最後でブレてしまった印象です。

 

 

豪華俳優陣や好きなシーンなど見どころいっぱいだったので、ブルーレイ出たら買おうと思います。今年の話題作の一つですし、1度は見る価値あり。機会があったら是非見てみてください。

 

リンク

さすが大作メロドラマ、ソングシーンも豊富でした。

 

この曲が一番好き!

「The Breakup Song」

 

「Cutiepie」

 

「Bulleya」

歌うランビールは『Rockstar』を思い出させますねぇ

 

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