インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

2018年6月に観たインド映画

うおー!今年も上半期が終わったー!梅雨も明けた~!夏じゃぁ!!

6月は仕事が忙しかった(主に残業)んですが土日でいっぱい観ました!13本!

面白かった映画あったんですが単独で感想記事にする余裕がなかったのが心残り…

 

Mujhse Shaadi Karogi

2004年/ヒンディー語+Netflix日本語字幕

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生まれた時から短気なサミール(サルマーン・カーン)は、女性に振られ傷ついた事をきっかけに、新天地ゴアで新しい生活を始める。近所で暮らしているデザイナーの卵ラニ(プリヤンカー・チョープラー)に一目ぼれするが、うっかり彼女の父親を殴って怪我させるなどトラブルの連続で上手くいかない。さらにはサミールの恋路を邪魔しようとするライバル・サニー(アクシャイ・クマール)という男が現れて…

楽しかった!
サルマン・アッキー30代、プリやんハタチそこそこ!みんな若いしもう亡くなっちゃったアムリーシュ・プリーも出てる!

この頃の映画の話題作ちょこちょこ見逃してるんですよね…この頃によくある整合性のないユルい展開、遠慮のない無駄な演出がボリウッドコメディーっぽいです!このゆるさ好きだ~頭からっぽにして観ようね~

 

Maayavi

2005年/タミル語(英語字幕なし)

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泥棒のスーリヤさんが潜入した邸宅は偶然にも女優ジョティカーの家!2度の逮捕やいざこざがあった末スーリヤさんは逆恨みで彼女を誘拐!どうなるジョティカー!…って話なんだけど、字幕なしで観たから細かい部分はだいぶ抜け落ちてますwもしかしたらスーリヤさんがジョティカーを誘拐するちゃんとした理由があったかもしれないけど、私的には「いざこざの末逆恨み」でしたw
こんな感じでスーリヤさんがヤバそうですが、実はハートフルコメディですw

 

Perazhagan

2004年/タミル語+英語字幕

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くる病のチンナー(スーリヤ)は結婚を望んでいたが、外見のせいで上手くいかず落ち込んでいた。彼は美人の学生プリヤー(ジョティカー)という女性と出会う。プリヤーには既に結婚を約束している彼氏カールティク(スーリヤ2役)がいた。そんな折、チンナーはプリヤーにそっくりな盲目の女性(ジョティカー2役)に出会い、仲良くなる。しかし、そこには運命のいたずらが…

スーリヤさん=チンナーのビジュアルを脳が理解するまで時間かかりましたが(それだけ凄いw『バルフィ』でプリヤンカーの役ジルミルが意外性あるのとおんなじ感じ)、後半はチンナーにめっちゃ感情移入しました。けっこう最後の方まで不穏な空気が流れてて(タミルっぽい暗くて不穏なやつ)、最後どうなるんだッ…ってハラハラしましたよ。ときどきあるじゃないですか、虐げられる立場の人たちが救われそうになるけど結局どん底で終わるやつ…アレ恐怖ですよね…『Perazhagan』はどうなるのか、それは観てのお楽しみw

 

Kaala

2018年/タミル語他+英語字幕

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ムンバイーの巨大スラム・ダラヴィのボス、カーラーことカリカーランと、ダラヴィの土地を奪い事業に使おうとしている政治家ハリ・ダーダーの対立を描いたお話。まぁそれだけじゃない、カーラーの元恋人や息子たちや神話的メタファーなどが絡んだ複雑なやりとりがたくさんあるんですが、もう諸々は置いといて、最後がすごい!圧倒される結末!これがカタルシスってやつですかね!?

ラジニは黒がとてもよく似合いますね。

 

Temper

2015年/テルグ語+英語字幕

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賄賂を受け取る腐敗した警官の偉そうな姿に憧れて、警察官になった元ストレートチルドレンのダーヤー(NTR Jr.)。新たに赴任した街ヴァイザグでも賄賂によって土地のギャングと癒着をしていたが、恋仲になったシャンヴィ(カージャル・アガルワール)が別の女性と間違えられてギャングに誘拐されそうになる。ダーヤーのおかげで事なきを得るが、シャンヴィはダーヤーに、本来誘拐されかけていた女性を助けるように言われる。彼女の願いならとギャングに盾つき女性を助けるが、その裏にはダーヤーにも関係する大きな事件が隠れていて…。

今度ランヴィール・シン主演でヒンディー語リメイク版が公開されることもあって、予習がてら鑑賞。NTR Jr.の映画観るの久しぶりだ!

汚職にまみれた警官がある事柄をきっかけに生まれ変わる…ってのは面白い展開なのだけど、そのきっかけが私にとってはかなりキツイ(というか地雷に近い)内容で、ちょっと受け入れられなかった…。それだけ強烈な事柄をきっかけにするからこのストーリーが活きてくる…と思えば納得できるんだけど、ちょーっと個人的には無理だったかなぁ…うーん…。事柄はインド映画ではよく取り上げられるアレです。ランヴィール版も同じ題材を使うんだったら、もしかしたら私は観れないかもw でもランヴィール、キャラが強いから汚職警官似合いそう。

 

Mayabazaar

1957年(カラー版2010年)/テルグ語+字幕

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テルグ映画の名作、最高傑作と言われているクラシック映画だそうです。

NTRがクリシュナ役で出演してる神様映画。「マハーバーラタ」の一部(隙間?)にあたる、シャシレーカーの結婚の顛末を描いたお話。

正直事前の予習(マハーバーラタの予習)とか、字幕があっても脳みそフル回転させなきゃ置いていかれる情報量とかあったので、まだ私には早いかな?と思いつつも、中盤ガトートカチャ(パーンダヴァのビーマと羅刹女ヒディムバーの子)が出てきたあたりからのお話が面白くて楽しく鑑賞できました。やっぱり現代劇の映画もこういったお話の影響を受けてたりするのかなぁ?

あとは、いつかこの映画絶対観なきゃ~と思ってたので(でもインド神話に疎い私が観て理解できるものかわからず二の足を踏んでた)、一つの宿題を終えた気分ですw

 

Race 3

2018年/ヒンディー語+英語字幕

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サイーフ・アリー・カーン主演の人気シリーズ『Race』の続編。続編といっても主演がサイーフからサルマーン・カーンに交代して設定が一新。シリーズ1作目からのアニル・カプールと2作目からのジャクリーン・フェルナンデスが続投で、他はみんな新しいキャストかな。あと監督交代で一部スタッフは続投かな?インドは「メインキャストは一緒で毎回設定が変わるシリーズ」「メインキャストが一緒でストーリーも続き」「設定が似てるくらいでタイトルだけ引き継ぎ」みたいなシリーズがたくさんあって(他のパターンもあるかも)、これは「1と2はストーリーもキャストも続いてたけど3からいきなり全部一新」っていう変化球キタコレww いやもうわけわからんですわw

インド映画ファンにとってはこのシリーズどうかわかりませんが、私このシリーズ結構好きなんですよw斜め上すぎる騙しあいと派手なアクションが売りで、カッコつけてるのがちょっと寒くて、やりすぎでだんだん笑えてくる映画w 2作目だったかな、飛行機に車が突っ込んできた時は何事かと思いました(うろ覚えだけど多分そんなことになってた)。2の終わりが続き期待できそうな感じだったから待ってたんですけど、3でいきなり設定が変わって「えー!?」みたいな。サイーフたちどこ行っちゃったの!?的な。びっくりしました。観る頃には受け入れましたけどw

というわけで今回も家族内で裏切りと騙し合い。派手にやりました~!みたいなテンションで楽しかったです。あ~~でもサイーフたちどこ行っちゃったの?(受け入れてねえじゃん)

 

Anniyan

2005年/タミル語+英語字幕

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バラモンで弁護士のアンビ(ヴィクラム)は法や道徳を無視する市民の行為が無視できないほど大嫌いだったが、次々起こる不正に自分では何もできず、思い詰めていた。その一方で、不正を働く人々を私刑をもって正すという”アンニヤン”という男が暗躍しはじめ…。

地味~~に続けてますヴィクラムさん追っかけ。こちらは某教室の先生から猛烈にオススメいただいた翌日に観ました。ヴィクラムさん3変化!今回も強烈なキャラクターだった…圧倒…。全然同一人物に見えないの、ホントすごい。

シャンカル監督の不思議な日本描写(Karateが出てきたから日本でいいのかな?)とか『I』(2015)の中国とか、東アジア描写が独特で気になります…。監督東アジア好きなのか訊いてみたいw

 

Vettai

2012年/タミル語+英語字幕

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温厚な兄ティルムールティ(R.マーダヴァン)としたたかな弟グルムールティ(アーリヤ)は、小さな頃から弟が兄を助ける逆転的な関係を持つ兄弟であった。兄弟は仲が良かったが、弟は兄の代わりに喧嘩をすることが多くその度に警察官の父親から叱られていたこともあり、父親とはぎくしゃくしていた。親子が仲直りをする前に父親は突然死。公職に就く人が死亡してしまった場合その子供が同じ仕事を継げるという制度を使い、兄弟のどちらかが警察官になることになったが、弟は前科を4つ持っていたため、明らかに警察官に不向きな兄が職に就くことになった。赴任した土地ではギャングが幅を利かせていて警察は何も手を出せない状態であることに兄は驚く。そうこうしているうちに早速誘拐犯から子供を救わなければならなくなった兄は弟に助けを求める。弟は秘密裏にその場を収め、誘拐事件が無事解決。兄は警察内で大評判になる。そうして表では兄、裏では弟が活躍することになったが、活躍が続くせいで次第にギャングに狙われるようになり…。

アクションコメディーです。気軽に観れる。楽しかったです!このお話は兄弟ものとしては王道、バディものとしては変化球かなぁ?ちょっとスポ根な要素もあり。あ、それとナーサルさんも出てきます。お髭が超立派です。特に意味ないキャラで、ひたすら兄を褒めるだけに出てきましたww

兄弟と結婚・恋愛関係になるヒロインも姉妹なんだけど、姉妹がペアルックのサリー着てた。いいね。

ダンスシーンちゃんとあるんだけどYoutubeに公式が載ってない。残念…。紹介したいのになぁ。

 

Theeran Adhigaaram Ondru

2017年/タミル語+英語字幕

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タミル・ナードゥでは、高速道路沿いの家が深夜に襲われる事件が頻発していた。犯人は集団で住人を無残に殺し、金銀を奪っていた。この事件を任されたDSP(Deputy Superintendent of Police)のテーランは、強盗はダコイトであると特定し、事件解決に奔走するが…

実話を基にした大捕り物です。実話の年代にあわせてちょっと前の時期が舞台。テーランは眉間に皺寄せる感じの硬派なキャラで、厳つい顔のカールティに似合ってました。とはいえ恋愛パートは結構甘々でカールティの弟イメージが炸裂w "DSP"って確かスーリヤ(カールティのお兄ちゃん)の『Singam』シリーズの主人公も同じ役職だった気がする。警察チームの優秀なリーダーって感じのイメージ。

劇中で起こる事件はかなりバイオレンス。ダコイト(バワリヤってゆー部族かな?)のボスは噂のアビマニュ・シンでござい。この人ほんと無骨な感じが似合うね!

 

Thupparivaalan

2017年/タミル語+英語字幕

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シャーロック・ホームズをモデルにした探偵もの。
ある日「自分の愛犬を殺した犯人を見つけてほしい」と少年に依頼された探偵カニヤン(ヴィシャール)。事件を追ううち、一見全く関係ない雷事故と警察官の突然死、そしてとある暗殺集団が絡んでいることを突き止めるが…。

変人な探偵カニヤンと助手のマノーハルのコンビがそのまんまシャーロック・ホームズって感じ!しかもこの2人がいいのよね…。普段は淡々としてるけど、危機的状況になったら真っ先に安否確認しちゃう関係…十まで言わなくても分かりあえる関係…。これはなんだか二次創作意欲がくすぐられる…w もし私が絵描けたら、たぶんファンアート描いてたw

ミシュキン監督の映画まだ2本目なんですけど、これが監督の持ち味かな、全ては見せずに雰囲気で伝える編集が面白かった!(←は映画の説明として適してるかわからんけど…)あとハーモニカで闘ったり(文字通り闘う)、変な中華アクション入ったり…wカニヤンは探偵だけどめっちゃ身体能力高いです。

お話は色んな事件が絡み合うせいかちょっと分かりにくかったかな。想像をふくらましつつ理解するしかなかった。日本語字幕欲しいね!あとDVDで観たんですけど、字幕が5秒くらい早かったですwキッツい!脳みそめっちゃ使いましたw

 

Marubhoomiyile Aana

2016年/マラヤーラム語+英語字幕

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昔父親が使用人に騙されて落ちぶれてしまった主人公スク。その男に借金を返すためにカタールへの運び屋をやるが、聞いたとおりの報酬がもらえず肩を落とす。そんな時、帰りの飛行機で見るからに金持ちなシークと出会い、彼を使った一発逆転リベンジを思いつくが… 。

"インド映画"+"謎のアラブのおっさん"ってゆービジュアルだけでDVD買いましたw あまり予習知識をつけずに観たので、面白いのか面白くないのか・コメディを理解できてるのかできてないのかわかりませんでしたw120分と短めなのでその辺は楽。舞台はカタール&インドと国際的なのにもかかわらず、何故かこじんまりとして見えるのがマラヤーラム映画っぽいなった思いました。マラヤーラム語は早口の時に舌が転がって行きそうな響きになるのが好きですw

主人公スク(もしくはスクー?)は芋っぽいけどだんだんかわいく見えてきました。過去に観たことあるマラヤーラム映画に実は出演してたってのを知ったので、近々復習しなきゃなって考えてます。

 

Jigarthanda

2014年/タミル語+英語字幕

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ギャング映画を製作することになった、新人監督のカールティク(シッダールタ)。彼は勢いのあるギャングを求めてマドゥライのドン・セートゥ(ボビー・シンハー)を取材することに決める。しかしセートゥのことを記事にした記者は彼の逆鱗に触れてしまい焼き殺されていた。セートゥの危険さを聞いたカールティクは、セートゥに気付かれないようにセートゥの周囲の人物から聞き取り取材しようとするが、なかなかうまくいかず…。

どこで読んだかこの映画が評判いいのを知った私、いつか絶対観るリストに入れてたのをやっと観ました。

面白かったです。先が読めなくてドキドキしました。特にインターミッション直前は、「カールティク、監督としてのキャリアの危機以前に命の危機!」で、このあとどうなるの!?どうするの!?って感じ。映画館で観て休憩に入ったら10分くらい心がザワザワしてたかもw あとネタバレになるから詳しくは書けないけど、終盤のセートゥの変化が良かったです。

シッダールタ君は相変わらず顔がイケメンだったなー!きゃ~///(そこかよ)

なんでポスターのテーマカラーがピンクなのか(これ以外もピンク)、謎だったなw映画はあんまりピンク要素なかったと思う。

 

 

おまけ

その1.上半期に見たインド映画ベスト

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近頃ヒンディー映画もディスク化の動きが鈍くて悲しい…新作がなかなか観れない…

下半期も面白い映画に出会えるといいな!楽しみ!

 

その2.今月のヘビロテソング

映画観てからちょっと経つけど再ブームで作業用BGMに使ってた「Lift Teri Bandh Hai」

シリーズ通して使われてる好きな曲「Allah Duhai Hai」

ついでに過去曲聴き直したら結構違うアレンジでびっくりしたw