インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Amar Akbar Anthony アマル・アクバル・アントニー

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1977年公開

出演:アミターブ・バッチャン

   ヴィノード・カンナー

   リシ・カプール

   パルヴィーン・バビー

   シャバーナー・アーズミー

   ニートゥ・シン

   ヘレン(特別出演)

時間:185分

言語:ヒンディー語+英語字幕(DVD鑑賞)

 

今は大御所中の大御所俳優、アミ爺&ヴィノード&リシさんがまだ若いころに共演してヒットした記念的映画。

ちなみにこの時だいたいアミ爺34歳、ヴィノード・カンナー30歳、リシさん24歳(!!)。しかし役どころの年齢順はヴィノード→アミ爺→リシさんですた。

 

あらすじ

とある富豪の運転手を務めていた男キシャンラールは、主人が起こした事故の肩代わりで刑務所に入れられ、やっと出所してきたところだった。主人は肩代わりをする代わりに家族の面倒を見ると約束していたが、家に帰ってみると妻は病気に、子供たちはお腹を空かせているという悲惨な状況だった。キシャンラールは主人の元に抗議しに行くが、主人は手のひらを返したような態度。怒ったキシャンラールは主人の車を奪って逃走、家族を連れて逃亡を図るが、運命のいたずらか妻は病気を憂いて家を出てしまった後で、連れ出した子供たちもすぐ散り散りとなり行方がわからなくなってしまった。

十数年後。子供たちはそれぞれ偶然拾われた家族の元で成長し、立派な青年になっていた。長男はヒンドゥー教徒の家に拾われアマル(ヴィノード・カンナー)と名付けられ、警察官に。次男は教会で拾われアントニー(アミターブ・バッチャン)という名前の青年に、末っ子でまだ赤ん坊だった三男はムスリムの仕立て屋の男に拾われ、アクバル(リシ・カプール)と言う名前で暮らしていた。散り散りになってから十数年一度も会うことはなかったが、老婦人が事故に逢ったことから3人は再会する…

 

いろいろ

上記のあらすじまでがオープニング!なかなか壮大なスタート!!

南アジアの文化に興味がある方はもうお分かりかと思いますが、「アマル」はヒンドゥー教徒、「アクバル」はイスラム教徒、「アントニー」はキリスト教徒の名前です。インドはヒンドゥー教徒が大多数ですが、イスラム教徒やキリスト教徒もかなりの人数居るので、全方位的な設定となっているわけですね~(もっと別の宗教の人もいっぱいいるけど)。ふむふむ。

 

ストーリーも全方位的。恋愛あり、家族愛あり、アクションあり、スリラーあり。もちろん楽しい歌や踊りもあり。

 

さすが30年以上も前の映画、設定もさることながら想像の斜め上を行ってくれる展開が凄いですw

3人のお父ちゃんが逃亡用に盗んだ車には金の延べ棒が大量に(しかし延べ棒にしてはちょいショボイ)、そのおかげか父ちゃん一人で大金持ちに、代わりに元主人は貧乏に…。過去に主人がやったひどい仕打ちを、今度は逆の立場で同じことをするのが実におもしろい(防弾チョッキwwww)

行方不明の母ちゃんは実はちゃんと生きていて、3人の再会のきっかけになります(事故って輸血)。というかなによりも衝撃なのは、母ちゃんの見えなくなっていた目が驚きの方法により見えるように…!!!!ちょっとアレなので書きませんが、これ、当時のインド人はどういう反応をしたのかが気になります…普通に受け入れたのか、ありえねー!といいながら受け流したのか…。今のメジャーインド映画ならまず無さそうな展開で久々に度胆ぬかれました。

 

 

主役の3人は有名すぎるので説明もあんまり要らないかとおもいますが、結構タイムリーなのでちょこっと書いときます。

アントニー役アミ爺は『マダム・イン・ニューヨーク』で主人公シャシが飛行機に乗る時、隣の席になるダンディーな爺さんですね~。

昔は結構武骨な役が多くて(「怒れる若者」としてトップスターになりました)、今回もちょっとチンピラな役でした。今回ランニングシャツになった時のボーボーの脇毛が見どころです(いらんわ!!!!!)

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警官アマル役ヴィノード・カンナーは、最近はそんなに出演は多くありませんが当時は3人の中でトップだった?なかなか渋い長男の役でした。渋いんだけどクライマックスでコスプレしてたシーンでは若干壊れ気味で超面白かったw この方もタイムリー、『ダバング 大胆不敵』でサルマーン演じるチュルブルの養父役です。『ダバング』、1だと敵側に近いのであんまり好きになりにくいですが、2だとチュルブルにからかわれる好々爺みたいでかわいいです。若い時も最近もイカしててオススメです~。

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右の写真は『Dabangg2』の方。

 

三男リシさんは『スチューデント・オブ・ザ・イヤー』の校長先生ですね。いつもおもしろいオジさん。今回は実生活の奥さんニートゥ・シンとキャッキャしたり(この時はまだ結婚してない)、コスプレでおもしろい喋り方してたり、この時まだ若いのに芸達者でした!

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3人の相手役としてヒロインも3人。ニートゥ・シンは上記の通りリシさんの相手で女医さん役、ヴィノードの相手がシャバーナー・アーズミーで、私この人芸術系映画に強いイメージでお堅い印象持ってたんですけど(実生活の発言も結構お堅い)、今回犯罪一家みたいなとこの娘さんで詐欺まがいの事やって暮らしてる女の子役だったので意外でした。よく考えるとシャバーナー姐さんの映画あんまり観たことなかったわ(爆)。あとこの70年代ファッションがとっても良いです。好き。

アミ爺の相手がパルヴィーン・バビー。あの主人の娘ながらキシャンラール(3人の父ちゃん)に誘拐され、キシャンラールを父ちゃんだと思ってる女の子役。ゴージャスでかわいいお嬢さんでした。しかし私この人初めて見たのでくわしいことは分かりません!

 

 

古~い作品なのでとっつきにくい方も居るやと思われますが、有名なヒット作がどんなもんじゃと確かめてみるのもよし、若かりし往年のスターを楽しむのもよし、この時代ならではの衝撃の展開にツッコミ入れるのもよし、色々楽しめる映画です。Youtubeに本編動画あるのでぜひどうぞ。

 

リンク

 

「Title Song」

これ楽しいよね

 

「Parda hai Parda 」 アーダーブ。

 

「My Name is Anthony Gonsalves」

ねぇねぇこれってウダイの「My Name Is Ali」の元ネタじゃ…(考えすぎ?)

 

「Tayyab Ali Pyar Ka」

リシさんのファションwwww

『Once upon A Time In Mumbaai Dobara』の「Tayyab Ali Pyar Ka Dushman」の元ネタ。見比べると楽しいw