インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Prince/プリンス

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2010年作品

出演:ヴィヴェーク・オベロイ

   ナンダナー・セーン

   アルナ・シールズ

   ニール・スィン

字幕:日本語字幕

時間:138分

 

ひっそり日本語版DVDが出ている、インドのアクション映画。

 

ざっくりあらすじ

ハイテクを駆使して大胆な盗みを続ける世紀の大泥棒・プリンス。しかし、ある朝目覚めた彼はすべての記憶を失っていた。

 

いろいろ

ヴィヴェーク・オベロイといえば、個人的には“アイシュワリヤ・ラーイの元彼で、同じく元彼のサルマン・カーンに色々脅された人”というイメージが第一にありまして。

あと頭髪が怪しい…とか、一時期全然ぱっとしなかったとか…とまぁ本来の映画的要素でなくゴシップ要素でネタ要員でして。つまりはちょっとかわいそうな俳優枠な人です。

…そんな彼が久々?の単独主役で挑んだのがこちらの『プリンス』。

コレがインドでヒットすればヴィヴェークは安泰、ヒットしなければもう主演俳優としてはアレな状況になってしまうという背水の陣のような映画です。

一応インドではヒットしたのかな?続編『プリンス2』が予定されているそうです。でも最後のシーンで何やら続きそうな演出があったので、元々話は出てたのだと思います。

 

スマートに仕事をこなす泥棒プリンス(名前がダサい)が、ある日起きると記憶喪失になっていました。

別荘と言われる家には使用人の男。記憶喪失になったプリンスにこれまでの事を教えます。

混乱したままのプリンスの前に、マヤという女性たちが現れます。

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 3人のマヤはそれぞれ自分とプリンスの関係を説明しますが、3人とも別のストーリーでプリンスも観客側も誰を信じていいのかわかりません。

前半はそれが邪魔をして見辛い部分もあるんですが…w

しかもプリンスが結構あっさり信じているというwいや記憶がないから任せるしかないのはわかるけど、3人のうち2人以上は偽物なんだからちょっと疑ってみるとかしようよw

 

プリンスは世界を股にかける泥棒らしく、舞台は南アフリカでした。

とはいってもどこかしらにインド的要素を入れ込むインド映画、謎解きがインド的でした。

次々現れる女性や、プリンスを追う犯罪組織・捜査官等主要キャラクターが皆インド人で、なんで南アフリカなのにインド人ばっか出てくるねん!とツッコミたくなる設定(その辺はコレに限ったことじゃないけど)

 

 

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もっとな~、泥棒としてカッコイイ盗みをやるシーンがいっぱいあったりとかな~

記憶はなくとも何か天才的な勘を働かせるとかな~あったらな~プリンスももうちょっとかっこよく見えたんだけどなぁ~w

一応泥棒(怪盗みたいな感じ?)としては冒頭にダイヤを盗むシーンがありました。

アクションも(記憶がなくとも体が覚えてる的な)まぁまぁしっかりしたアクションでした。

でも、プリンスのやり手な感じのキャラクターがあんまり見えてこず。もしこれがもうちょっと上のランクの「本人のオーラで何とかできます」な俳優だとまた違ったかも。

 

俳優陣、アクション、ストーリーどれをとっても「ちょっと惜しい」感がありました。

俳優陣は上の女性3人を含みほぼ全員があまり見たことのない人々でした。敵役も見た目だけで逆らえないといった凄みはありませんでした。

アクションとしては銃撃戦やカーアクション、爆発シーンもありましたし、泥棒時に使うハイテクなアイテムとかがちゃんと用意されていました。でもハリウッドのアクションで見慣れてるとちょっと弱いです。

あとプリンスの記憶にも関わるブツが、それSFの域じゃん的なアイテムで若干の非現実感w

 

色々書いてしまいましたが、日本語字幕のDVDがレンタルでも出てるので、気楽に見れるインド映画として貴重な存在です。

インド映画を色々押さえておきたい人、アクションが好きな人、映画を暇つぶし的に観るのも構わない人にオススメ。

ココでハードルを下げておけば、もしかしたらお気に入りの映画になるかもしれません。

インドのアクションはまだまだ得意不得意がありますし、玉石混交ですのでコレ1本でインド映画が判断されることさえなければDVD化は大歓迎です。

 

リンク

予告編

 

音楽の入り方はいたって普通だと思いますが、歌うより先にやることあるだろ!!ってツッコみたくなることうけあいです。

 

「Tere Liye」

オープニングがダサい。

「O Mere Khuda」