インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Muthu/ムトゥ 踊るマハラジャ

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1995年作品

出演:ラジニカーント(ムトゥ)

   ミーナ(ランガ)

 

日本で有名なインド映画っていうと、もうコレですよね。

でも今の20代とかだと、まだ観てないってゆー人も多いみたいです。私は珍しい方なのか…、もったいない!

今となっては観ようと思ってもほとんどレンタルされてないし

なかなか手に入らないですよね~(;O;)

自分も、先週やっとオークションで手に入れました。定価の倍の4980円…。でもバカ高いわけじゃないし、まぁいいか。

自分のDVDを開ける前に、鑑賞する機会があったので、ここに紹介記事を書く次第でございます…。

 

あらすじ

※DVDパッケージのあらすじからお借りします

大地主の屋敷で働くみんなの人気者ムトゥ(ラジニカーント)は、ひょんなことから旅回り一座の花形女優ランガ(ミーナ)と恋におちる。

でも、彼が命より大切なご主人様もランガに熱をあげていたからさぁ大変。

さらにそこへ、ご主人様の伯父による屋敷の乗っ取り計画がからんでくるわ、数十年前のムトゥの出生の秘密が明らかになるわで、もうまさにてんやわんやの大騒ぎ…

 

いろいろ

Twitterで見るかぎり、あまり知らない人は勘違いされてるのでここでインド映画について説明します。

「ムトゥ 踊るマハラジャ」はインドの映画ですが、ボリウッドではありません。

ボリウッドは北インドのヒンディー語圏の映画を主に指し、『ムトゥ』は南インドのタミル語圏の映画です。

(詳しい説明はWikipediaのインド映画の項ボリウッドの項をご覧ください)

 

実は、私エルザの最初に観たインド映画でございます。

鑑賞回数は3,4回くらいしかないですが(上記のとおり観れる機会が少なかった)、もちろん、大好きな映画です。

初見は中学生の頃、NHKの年越し放送でした。カウントダウンもなく、166分ぶっ通しで放送されてました。気づいたら1月1日になってました(笑)。

テレビ欄で発見して観ようと思ったくらいですから、地方在住のPCもケータイも持ってない私でもおそらくムトゥのことは知ってたんでしょう、当時の話題っぷりはすごかったと思います。

姉と一緒に鑑賞しましたが、自分だけみるみるインド映画にはまってしまいました。

その後、レンタルショップで『ミモラ~心のままに』を借り、アイシュワリヤ・ラーイの美しさに衝撃を受け、大学生になってからは日本語字幕有無関係なしにDVDを買いあさって今に至ります。

『ムトゥ』を見てなかったら、その後インド映画にハマることもなかったと思います。今でも「インド映画って何ぞ」とか言ってたかも。

 

『ムトゥ』ですが、ぶっちゃけ終始おもしろいシーンだらけです。

過剰なまでの空気の演出、一瞬で悪者とわかる見た目(車に牛のツノついてる)、無意味にアップになるヤギ(いや何か意味があるのかも…)、人間の代わりに人形使ってるのがバレバレだったり…

でも、わかりやすくていいじゃないですか!映画の基本はやっぱり娯楽です!楽しくてナンボです!

インド人が笑うシーンと、日本人が笑うシーンははっきり言ってズレてます!でもいいんです!好きなところで笑ってください!自分が可笑しいと思ったところに反応してください!

 

インパクト先行で、観たことない人は「歌って踊ってばっかり」と思いがちですが

そんなこたぁございません。オッサンがポッチャリな女の子と恋するだけじゃございません。

特に、後半になるとストーリーの趣も変わってきます。

それは観てのおたのしみ。

 

挿入歌も、主人公の置かれている環境を説明するためや、みんなが踊りたい気分になった時、2人の感情が高まった時…、と映画と関連した時に入っています。ちゃんと歌詞も練られてて意味があるんですよ!ツラツラとセリフで説明するより、よっぽどわかりやすくて楽しいんです。アメリカ映画『ムーラン・ルージュ』とか『シカゴ』とか『雨に唄えば』はしっかりアメリカで評価され、日本でもファンが多くて私も大好きでDVD持ってますが、それも主人公の気分が上がった時に歌いだしちゃったりしますよね?それとなんら変わりありません。たいしてインド映画観てない人は「インド映画って突然歌っちゃったりするじゃん」と偏見ぽく言いますが、じゃあ、アメリカのミュージカルは「今から歌いますからね!」って報告してますかって話ですよ…(プンプン

 

あ、話が逸れかけました。

 

イチオシキャラは劇団員のロン毛のサル顔君ですね。ハヌマーンのような見た目。

余計な事するし、ご主人様宅のメイドさんの夢に出てくるのがおもしろい。そのあと髪切られたらめっちゃ普通の見た目だしw

あと、ムトゥと仲のいいチビデブのテーナ君も、蹴られて「アンマー!」とか言いながらコロコロ転がるのが腹かかえて笑えますww

 

インドと日本は同じアジアだけどやっぱり文化は別物で、

初めて観たときはやっぱそのインパクトがものすごいんです。

まぁそれで胸ヤケしちゃったら仕方ないですが、まだ観てない人には観ないうちから変な評価をしてほしくない。

(残念だけど、自分の周りには「インド映画だから」っていう理由だけで今上映してる映画を観に行かない人がいる)

メディアがするテキトーな説明や、断片的な知識で映画を語ってほしくない。

インドの人が一生懸命作った映画、きっとだれでも楽しめると思います。まだの人はぜひ。

 

リンク

この一曲で映画1本見終わった感がある(笑)

てぃらなてぃっらっな♪

 

 

おまけ

尾久の南インド料理屋さん、なんどりさんで<なんどり映画俱楽部>がありました。

 

お店(にぎやかでとってもかわいい!)

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 出たお料理の数々…(本物の南インドの味だそうで!すごい!)

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 映画倶楽部では貴重なムトゥグッズがたくさん。こんなのあったのか…と初めて見る物ばかりでした!

色んな人とお話しできて楽しかった♪♪貴重な機会ありがとうございました~(*^^)v