2012年公開 公式サイト
出演:アルジュン・カプール(パルマー)
パリニーティ・チョープラー(ゾーヤー)
字幕:英語字幕
時間:120分
インド版「ロミオとジュリエット」。
Twitterで知り合った方がオススメされてたので鑑賞してみました。
あらすじ
街では州議会選挙を控え、イスラム教徒のアーフターブ・クレーシーと、ヒンドゥー教徒スーリヤ・チャウハーンの2人の候補が対立が激化していた。クレーシーの娘ゾーヤー(パリニーティ・チョープラー)とチャウハーンの孫パルマー(アルジュン・カプール)は小さいころからお互いを罵り合うライバル同士であった。
ある時を境に、パルマーは今までと違った態度で彼女に近づくようになる。次第にゾーヤーもパルマーに恋をするようになり、2人は周りに隠れて何度もデートをする。パルマーはその先の関係を求めるようになるが、ゾーヤーは結婚してからと断る。パルマーとゾーヤーはイスラム教・ヒンドゥー教両方の方法で結婚式を挙げ、2人は結ばれる。
ところが行為が終わると、パルマーはこれまでの事はゾーヤーへの仕返しだったと態度をガラリと変える。そして吐き捨てるようにその場から去ってしまう。騙されていたことに気付くゾーヤーだったが時すでに遅し、彼女のヒンドゥー教徒の格好をしている写真がばらまかれ、父親は支持を失い選挙で負けてしまう。
しばらく落ち込んでいたゾーヤーだったが、祝杯中のチャウハーンの家へ一人で乗り込み、パルマーを暗殺しようとする。
いろいろ
インド版ロミオとジュリエットです。
↑の通り、家という大きな障害が立ちふさがる、古今東西使い古された題材ではありますが、なかなか見応えのある映画でした。
とにかくかな~り物騒ですw
不良のパルマー達は常に銃を持ち歩き、息するくらい自然に銃をぶっ放してました(ほとんど威嚇射撃だけど)
リアルなインドの選挙がどのくらいヤバイかは実際見たことないので分かりませんが、今まで見た映画の選挙シーンの中では群を抜く治安の悪さw
ゾーヤーも銃買ってたからねw
あと地方都市の荒い雰囲気がとてもよく出ていました。こういうの結構好きです。
パルマーは不良で、選挙運動と称して街で好き放題やってます。
他人の家は燃やすわ、対立候補の家で踊ってたダンサーは連れ去るわ。家の人にも大人しくしてくれと怒られるほど。
挙句の果てにライバルの女の子ゾーヤーを騙して貞操を奪う…なんてことを軽々しくやってしまいます。女の敵ね!
演じるアルジュン・カプールは本作がデビュー作。
ヒゲの効果もあり濃い系のお顔。しょうゆ顔でもソース顔でもなく完全にマサラ顔。マサラ顔に見慣れないとイケメンに見えないかも。
ニヤっと笑うときの目が笑ってない感じが悪そうで良かったです。あとこっちが引いてしまうくらいの高笑いもしてたなぁ。これがデビューとは思えない存在感がありました。
ゾーヤーはなかなか勝気な性格で、一昔前のインド映画には存在しなさそうなキャラクター。
護身用(?)に銃買っちゃうわ、選挙に積極的に参加して演説しちゃうわな行動派。
パルマーに裏切られたと知るや否や彼に銃を向けて殺そうとするし(未遂)、単身敵地に乗り込んで彼に復讐しようとするし(これも未遂)。
だけど言い寄られてコロっと落ちちゃう少女的要素も持ち合わせておりました(あまりにも簡単にコロっと落ちてたw)
演じるパリニーティのデビュー(脇役)作『Ladies vs Ricky Bahl』でもかなりのチャキチャキ系だったのでおそらく本人のキャラクターと近いんだと思いますが、それでもやっぱり2作目とは思えないくらいの堂々とした演技でした。
デビュー作とコレ見る前はちょっとキツそうな感じが苦手だったんだけど、でも超絶美人が多いインド映画界でアヌーシュカー・シャルマー同様イイ所まで登っていきそうな感じは応援したくなります。今年9月公開の『Shuddh Desi Romance』が楽しみ。
題材が結構シリアスなので映画の雰囲気もかなりシリアス寄りでした。
シリアス&英語字幕が長めで、うん、まぁちょっと体力が要るかもしれないですが、2時間と比較的すっきりまとまっているので見てゲッソリとまではいかないので大丈夫ですw
派手さや荒々しさでインド風味は満点!音楽も雰囲気が出ててよかったです。
リンク
予告編(Youtube)
「Jhalla Wallah」
「Pareshaan」
「Chokra Jawaan」