2013年公開
出演:ランヴィール・シン(ヴァルン)
ソーナークシー・シンハー(パーキー)
アーディル・フセイン
ディヴィヤー・ダッタ
ヴィクラント・メーシー
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:135分
2014年第一弾は、飛ぶ鳥を落とす勢いのランヴィール・シンと、ソーナークシー・シンハーが主演のドラマ/ラブストーリー。
2013年7月インド公開。
あらすじ
ベンガルの農村の大地主の娘パーキー(ソーナークシー・シンハー)は天真爛漫な性格の女の子。彼女がある日車の運転をしていたところ、バイクに乗った青年を危うく轢きそうになる。その青年の名前はヴァルン(ランヴィール・シン)。彼は、パーキー達が住む村にある寺の発掘調査に来た考古学者であった。
やがて恋に落ちるパーキーとヴァルン。発掘調査を終えて村を去る直前、とうとう2人は結婚することを決める。しかし結婚式当日、ヴァルンは突然消えてしまう。そして、さらに衝撃的な事実が判明する…。
いろいろ
なんなんですかこれは。
いやね、私はね、常日頃からインド映画は何でも作れる万能な方々が揃ってると思ってますよ。巷では「踊ってるだけ」とかおもわれがちですけどね。あの子はやればできる子なんですよ。いやしかし何だねこれは!最高!!
まずは最後まで観てください。圧倒されます。観る前ちょっと眠かったんですが、目、覚めました!もし映画館で世界にどっぷりつかって観たらしばらく立てません。
インドとかボリウッドとか全く関係ありません。もし何かの理由で避けてるんだったらとても勿体ない。
DVDだったら、お休みの日に時間をちゃんと確保して鑑賞することをオススメします。そんな作品です。
舞台は1950年代の東インドベンガルと、北インドの雪降るダルフージー。
前半はベンガルののどかな田園、後半は雪景色が綺麗な、ノスタルジックな雰囲気たっぷりの映像でした。ブルーレイが出てないが残念。
インドの有名文学の映画化と言ってもおかしくない、流れるような語り口。自然と組み込まれている音楽も、スッと心に入ってくる、良作揃いです。特にかわいらしい声と曲調の「Sawaar Loon」はオススメ。
前半の中盤から、社会的事情でパーキーの家に暗雲が立ち込めるんですが、そこから時折流れる、不安感を煽るBGMがね、これまたたまらない。
前半の終わりかけで状況がガラッと変化し、衝撃を受けたままインターミッションへ。後半は前半ののどかな雰囲気とは打って変わってかなりシリアスな方向に。私はいつもインターミッションで一旦DVD停止して休憩しますが、後半再生ボタン押す勇気がなかなか出てこなかったw
後半もね、これまた、微妙に先が読めないんですわ。最後どこに落ち着いていくのか、とか。あ、でもインスパイアされた有名な作品を知ってたら分かるかも…?これ以上は言わないでおこう。
英語字幕だと、細かいところまでわからないせいもあってあんまり泣かないんだけど(多くてウルッとするくらい)、これ最後ボロボロきた。
主演の2人もとっても良し。2人ともまだ2010年にデビューして数作しか出ていないとは思えない演技でした。
2人のね、ぽつぽつとささやくような声がよかとです。
ソーナークシー、いつもと同じようで、全然違いました。2人どちらかのファンの方には確実にオススメです。
…というか何かさっきから褒め言葉しか出てこないのが若干嘘臭いような気もしますが、嘘ではないですw
英語字幕は、台詞が短めだったり、ゆっくり話してくれるのでそこまで苦労しません。ほんの少し固有名詞で引っかかるくらい? タイトルと、ベースとなった小説で、ちょっと読めてしまう部分があるので、その辺の情報を知らない人はそのまま観てしまうことをお勧めします。
オマケ
前半、特別にお知らせしたいハイライトシーンがあったのでご紹介~
①ランヴィールの奇声
パーキーがヴァルンに意図的に手にアツアツコーヒーをかけちゃう瞬間、「くぁwせdrftgyふじこlp」的奇声を上げてましたよwわたしゃ直後に3回リピートしちゃったよw
②パーキーかわいい
お父ちゃんの横でデカ虫眼鏡で遊ぶパーキー。
③ヴァルンの絵の才能
パーキーに絵を教える初日、ヴァルンが描いた葉っぱがかなり「画伯」。必見。ここチャイ飲みながら観ちゃダメ、ゼッタイ。
これね、是非日本でも公開してほしいなぁ。こんなインド映画もあるんだよって。←時々言ってるけど
もちろん、徹底してきちんと正統派な売り出し方で公開してほしい。
Eros社製なので、ひとまず2014年のIFFJでやってくれることを期待してますw。
リンク
音楽は本編と一緒に観るまでとっておいた方がいいかも。Youtubeのは時々ネタバレしてます。
「Sawaar Loon」↓これはネタバレ大丈夫。
予告編
雪のシーンメイキング!
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今年はいい年になりそうだ!
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