2016年公開
出演:シヴァカールティケーヤン
キールティ・スレーシュ
サティーシュ
K・S・ラヴィクマール(特別出演)
監督:バーギヤラージ・カンナン
時間:144分
言語:タミル語+英語字幕
媒体:スクリーン(@埼玉Skipシティ)
IFFJ期間のスタートでてんやわんやだった10/8~9に、Madras Moviesさん主催によって上映されたタミル語映画です。主演のシヴァカールティケーヤンとキールティ・スレーシュはこの前字幕なしで観た『Rajini Murugan』以来、1年の間を開けずのコンビ。話によると、この2人どちらも今人気急上昇中で勢いがあるそうです。
あらすじ
ラジニカーントに憧れて俳優を目指すSK(シヴァカールティケーヤン)は、今は母と2人暮らしの劇団員。K・S・ラヴィクマール監督(K・S・ラヴィクマール本人)の映画のオーディションを受けに行ったが、ロマンチックなシーンができないという理由で落とされてしまう。その時、監督から次回作の主演俳優にはナース役をやらせるという話を聞く。
SKは街角で会ったカヴィヤ(キールティ・スレーシュ)に一目ぼれ。早速告白しに行くが、間の悪いことにカヴィヤはお金持ちのイケメンとの婚約式の最中だった。ショックを受けたSKは、ヤケになって女装し、ナースの格好でラヴィクマール監督の元へ行く。しかし、またもや断られてしまう。
傷心のままバスに乗ったSKは、絡まれているところをカヴィヤに助けられる。ナースのSKを見たカヴィヤは、自分が医者として働く病院で働かないかと誘うが…
予告編
いろいろ
IFFJはずいぶん前から決まってた日程なのでいいとして、インド人上映会はいつもどおり急に発表されたこともあり、いつもならあんまり無理してスケジュールに組み込まないんですが、Remoは外せないぜ!なんならIFFJより優先だぜ!と前のめり気味で観てきたわけです。
なぜなら、シヴァカールティケーヤンの女装のクオリティがいい意味でヤバイ(写真だけなら知らない人は男って気付かなさそう)、音楽がアニルド君(私実はラフマーンよりアニルド君好きw)、まあ色々ひっくるめて楽しそうっていうところでしょうか。
お話はざっくり言うとラブコメディー。
SKによるカヴィヤのハートゲット大作戦!的なのが主なお話かな。ライバルはカヴィヤのイケメン婚約者。
ストーリー的には女装ナースは事故みたいなものです。
↑事故。
そもそも、いくらなんでもバレるやろとか、免許もないのにナースコスプレで病院に採用されちゃうのかとか、ツッコミどころは超満載なんですけど。でもお笑いや映画ネタや演出がド派手でテンションが高くて、映画の枠をはみ出るくらいのエンターテイメントっぷりが凄い!いわゆる、つっこんだら負けなのよ!な映画でしたね。
そんな強引なところ、好き////
ナース姿になったSKがとっさに名乗った名前が”レジーナ・モートワーニ”。略して”レモ”でした。
レモ姉さんのキャラ、最高!
カヴィヤの働いてる病院で働き始めるんですけど、変な声で背は高くて腕っぷしは強くて、でも綺麗なお姉さんにも見えて…おもしろキャラですw
中身は恋する男子ですからね、わたわた焦ってるのも可愛かったですw
あと、上映は在日タミル系の人と一緒に鑑賞したんですが、序盤はシヴァカールティケーヤンが喋るたびドッカンドッカン受けてたり、ちょっとした一言で沸いてたり、随所に盛り上がりポイントがあったのが印象的でした。もちろん英語字幕なのであんまり理解できないし、もし理解できたとしても地元ネタだったら知らない話なので日本人にはちょっとキツイですが…。日本人が観るならやっぱり女装とかオーバーリアクションあたりがわかりやすいかと思います。あとは、タミル映画観る人なら他の映画のネタも大量に出てくるので楽しいかと。私はアニルド君の楽曲(『Maari』や『Vedalam』とか)とスーリヤさん映画ネタ(『Vaaranam Aayiram』)ならいくつかわかりました。あとはあんまりw
↑『Kabali』の看板の前で何か喋るSK。その下にはIFFJでやってた『恐怖症』のポスターも!
そいえばタミルだけじゃなくてボリウッドネタもありました!『pk』とか超笑っちゃいましたw
シヴァカールティケーヤンはTV出身の俳優だそうです。
レモ姉さんパート以外は普通の青年として出てきます。さわやかファッションでキザ気味なこと言ってるのが面白かったです。
一目ぼれしてからカヴィヤの前に出てくるまではかなりもったいぶっていて(その前にレモとカヴィヤは出会っている)、満を持した登場がド派手で爆笑しました。カヴィヤの誕生日に花火&風船→電飾のアーチ→逆光で登場→バラの花束→告白→呆気にとられたカヴィヤがボーっと立ってるままインターミッションでしたからね。なんだかもう演出派手すぎて爆笑。半端ないっす、しばかり兄さん!
『Rajini Murugan』を見た時も思ったんですが、人懐っこい顔の割にスラっとした長身。スタイルいいのでダンスも映える。コメディアン時代を思わせる軽妙なお喋りが、タミル人にどっかんどっかんウケる要素の一つでしょうか?歌も歌えるらしいです。マルチですね~!(経歴とマルチさと顔の雰囲気がアーユシュマーン・クラーナーに似てると思うんだけど、まだだれからも同意を得られていないw)
なかなか名前が覚えられなかったのですが、この映画が楽しかったおかげで覚えました!w
ヒロイン・カヴィヤ(SKにはセルフィーってあだ名をつけられる)はキールティ。
SKもタジタジになるくらい気の強いカヴィヤ、可愛かったです。
キールティちゃん私まだ2本目のこれでやっと認識できるようになったくらいです。次回作『Bairavaa』ではヴィジャイと、『Thaanaa Serndha Koottam』ではスーリヤと共演するらしく、2017年の大作が早くも楽しみです。『Rajini Murugan』の時もちょっと気が強めだったので、次はどんな役柄で出てきてくれるかな~と気になります。
コメディーロールは私の好きなインドのクリリン&友人サティーシュ君。
勢いだけで酷い目にあったり、嘘ついた警備員にスクリーンの隅で制裁加えてたりってのがツボでした。(右の2人)
あと初めて見た太っちょ君がいい味で。↓
街にいるワル(多分)。レモ姉さんを男と知らず惚れてあれやこれや笑いの渦に巻き込んでくれました。
実際のところ、この映画の楽しさは本筋ではないところなので、いくら文字で説明しても伝わりにくいところなのですが…(←それを伝えるのがお前の仕事だ)
とりあえず、サービス満点でいろいろ詰まってて楽しくて、お祭りのような映画だったということだけはお伝えしたく…!
英語字幕付きDVDは出るかわからないですが、出たらオススメしたい1本です。
リンク
アニルド君は今回も楽しい曲用意してくれてましたー!
ナースも踊るよ!「Meesa Beauty」
ロマンティックな1曲「Sirikkadhey」
追っかけソング「Tamilselvi」
調べたら、Tamilselvi=タミルっ子って出てきました。パリジェンヌ的な?この意味ご存じの方いたら教えてください。
おまけの上映会のおはなし
スキップシティはかなり大きいハコなので満員になることはそうそうありませんが、いつもは後方の席に集中してるインド人が結構前の方まで座っていたので人の入りは良かったのではないかなと推測しています。上映中はかなり盛り上がっていました。後ろの席のインド女子はキャッキャ笑ってました。
上映会のチケット(Madras Moviesさんのはデカい)
会場のポスター(中央と右のポスターは上映後にいただいちゃいましたw)
Skipシティ上映の楽しみはランチとスナック。今回はメニュー拡大でさらに力が入っていました。安いのに旨いんだこれがまた。
メニュー
4人で4種類買って分けました。
スナックはマサラワダとチャイ。