2019年公開
出演:アビマンユ・ダサーニー
ラーディカー・マダン
グルシャン・デーヴァイヤー
マヘーシュ・マンジュレーカル
監督:ヴァサン・バーラー
時間:138分
言語:ヒンディー語+英語字幕
原題:Mard Ko Dard Nahi Hota
『燃えよスーリヤ!!』の邦題で2019/12/27からTOHOシネマズ シャンテほかで公開決定!年末が楽しみ♪ その前に英語字幕で観てたのでそのレビューです。
あらすじ
先天性無痛症のスーリヤは、祖父と父との3人暮らし。無痛症は、痛みを感じないのはもちろん、喉の渇きも感じない。そのためうっかり脱水症状になるのを防ぐよう、スーリヤは水が入ったリュックとストローを身に付け、目はゴーグルで守っていた。痛みを感じないが故の彼の行動はいつも大人たちをひやひやさせる危ないものだった。
痛みを感じない彼を同級生は面白がり、よくからかわれていた。彼にはいつも助けてくれる幼馴染スプリーことスプリヤーがいたが、とあることをきっかけにスーリヤがスプリーの父に危害を加えてしまう。それ以来2人は離れ離れになってしまった。
スーリヤの父は既に妻、つまりスーリヤの母を亡くしていた。スーリヤも居なくなってしまうことを恐れ、彼に健康的な生活を送るよう管理するようになる。
一方で、スーリヤは空手家のマニ(グルシャン・デーヴァイヤー)に憧れていた。彼はスーリヤが幼少期に観たビデオテープに映っており、片方の脚を失っていながらも"百人組手"をやってのけていた。スーリヤは誰にも気づかれないように密かに身体を鍛える日々を送る。
青年に成長したスーリヤ(アビマンユ・ダサーニー)はある日、街にマニの百人組手ポスターが貼られていることに気が付き、ポスターを貼っていた女の子を追いかけるが…。
いろいろ
私、『Maine Pyar Kiya』のヒロインだったバグヤシュリーのファンで(未だMaine Pyar Kiyaしか観てないけど)。彼女の息子であるアビマンユ・ダサーニーがデビューってだけで気になってしまい、あと多分ポスター見た時に面白そうじゃん?って思ったのが観たくなった理由だった気がする。
ポスター多分これだった気がする(いろいろと曖昧すぎる そういうとこだぞ)
ふつう二世俳優デビューと聞くと、ピンキリだからまずは斜めに構えてしまうんだけど、予告観た感じだとデビューでも演技大丈夫そうだし、面白そうって。
デビューとしては堂々としてました。合格!
スタイルいいからなのか、足蹴りアクションが映える!
シュパァァァァッ
彼についてはインタビュー貼っときますね
実際のところ、まあ観て判断してくれや!としか言えないんだけど
ポスターが楽しそうなエエ顔しとるんでこれも貼っとこう。
痛みを感じないアピールでいっぱいポスター出てる
これ以外にもあるから探してみてね
先天性無痛症ね、噂に聞いたことあるけど、命の危険があるっての怖いですね。喉の渇きも感じないとは。なるほど痛みは危険を知らせる信号なのよね。
…痛みを知らないから自らこんなことに…しても元気すぎないか?周りにこういう症状の子居ないから分からないけど、子どもというのはこういうものなのか?
痛みがないから高いところから飛び降りるの怖くないのは何となく理解できる。
甘いお爺ちゃんと厳しいお父さんっていう図式でちょっと出演時間的にはちょっと存在が薄かったスーリヤのお父さんだけど、私の一番の泣きポイントは、もう大切な人を亡くすようなことはしたくないって言うお父さんのシーンだったなぁ。
ジミト・トリヴェーディー演じるお父さん、いいお父さんだった。お父ちゃんの写真探したけど全然出てこなかったウケる。役者さんの写真は出てくる。スーリヤの成長に合わせてだんだん老けていくのも面白い(興味深い的な意味で)。
あとおじいちゃんもいいよー!お母さん居ない代わりにおじいちゃんが面倒見てたからスーリヤはおじいちゃん子である。まぁスーリヤがあんだけ破天荒なのはおじいちゃんがアクションビデオ見せまくってたせいでもある。
(おじいちゃんもあんま画像なかった)
おじいちゃん役はマヘーシュ・マンジュレーカルです。めちゃめちゃいろんな映画に出てるわりになかなか顔を覚えられないんだけど、いつも違う見た目してるからかも。
インドって何気にマーシャルアーツ好きな気がする。時々遭遇するから。『フライング・ジャット』とか。
って、ほかに例あるかなと思って今ググってみたらミトゥンおじさん主演で『Karate』って映画あったみたいで、超観たいんですけど。
…話が逸れましたね。
『Mard Ko Dard Nahi Hota』、ちょっとマーシャルアーツの要素を入れました程度じゃなくてガッツリ構成の一つで、アクション映画として見ごたえがあります。
最近の傾向から外れるって言っていいほどスローモーションアクションが多用されていたんだけど、きっと敢えてなんだろうな。国内外問わず古い映画にリスペクトが強いからさ。
「見ごたえがある」って書いてる私は今咳しながら「咳で腹筋割れねぇかな」とか考えてる運動不足マンなので説得力ないですけど。
女の子も闘うよー!
ガンガン戦える系女子!登場人物で一番喧嘩っ早い。
女の子が戦うのってテンション上がる!
大作じゃないしお話としてはこじんまりとしてるんですよ。たぶん街から出てないんじゃないかって感じのこじんまり感。思ってたより小さい世界の中での話でした。
でも面白い。
このこじんまり感だから出せる、冷めた感じとか一種のニヒリズム的(言葉選び合ってるんだろうか、間違ってたらすんません)な、どこか力を抜いてる感というか。そういう空気感。どこか王道じゃないキャラクター達とか、むしろちょこちょこふざけてる感じとか。うまく表現できないんだけど、好きです。肩の力抜いて観るといいのかな。
"インド映画亜種"ってん感じに個性的だけど、でもこれもインド映画よ。
あと、Japanワードがいっぱ出てきて、
「カラテ」はしょっちゅう使われてるし、あと「サムライ」とか「ハラキリ」とか…。なんかもうこれだけで狙ったように絶妙なチープさを感じる映画なの分かって貰えるかな?(笑)
ほかに個性的な部分としては、悪役のキャスティングね。
主人公が憧れる空手マンと悪玉を、どちらもグルシャン・デヴァイヤーが演じてます。
アーッ!グルシャン・デヴァイヤー!この人出てくると一気にキワモノ感増す~!!(グルシャン・デヴァイヤーに対してのイメージが偏っております)
主人公が2役はよくあるけど、主役ではないところに2役を持ってくるの珍しいなって思いました。(←下手したら主人公を食ってしまうから危険な橋)
というわけで、掘ると色々見どころ満載なアクションコメディーでした。前々からすごく観たかったのもあるけど、けっこうお気に入り。決して大規模作品ではないけどオススメです。
リンク
まずはよこーく!
冒頭"DISCLAIMER"のところ、絶対面白いこと言ってるから英語字幕付けてほしかったw
プロモーション用よ「Rappan Rappi Rap」
ちびスーリヤがかわいいメイキング
おまけ
ランヴィール・シンに殴られるアビマンユ・ダサーニー(痛そ…)
ちょっとだけ出てくる"サムライ"がイケメンだった。
彼はPrateek Parmarって名前なんですけど、もともと武道やってたのか、インスタにたくさんアクロバティックな映像がアップされてました。もっと観たかったーー!!