1月に観たインド映画、後編の5本です。
前半はコチラ
F2 - Fun and Frustration
2019年/テルグ語/コメディー
ヴェンカテーシュさんとヴァルン・テージが共演する、結婚を巡るコメディー。お祭りシーズンの大作映画に影に隠れて公開される予想が、あれよあれよという間にヒットになったそうです。
ぶっちゃけあんまり中身ないです(笑)そのかわりあんまり考えずに楽しめる良さはあります。笑わせるところが台詞(つまりは英語字幕)が多い以外は、明るい色味だしテンション高いのでテルグ映画好きな人にはよさそう。コメディー特有の難しさ(ローカルネタとか)はスッと流して楽しみましょう。
これはどうでもいい小ネタなんだけど、劇中プラカーシュ・ラージが住んでる白亜の豪邸はタイにある建物です。プラカーシュおじさんと今作のヒロイン・タマンナーが出演してる『Entertainment』でも使われてて思わぬ偶然にテンション上がりました(ロケ地特定班の血が騒ぐ)
タイガー・バレット
2018年/ヒンディー語/アクション
IFFJ2018で上映されそうだったのに直前に中止になってなんやらニュースと同時にトラブルな匂いがした『Baaghi 2』。それがとうとう日本語版『タイガー・バレット』という邦題が付きDVD発売されました。インド映画でインパクトがあるやつ、こんな感じにシレッとDVD化されるチャンスが増えてくるんでしょうかね?もちろん劇場公開が一番うれしいけど、全く日本に来ないよりは嬉しいから歓迎です。あと『マッスル 踊る稲妻』も発売されたのでよろしくお願いします。どっちもレンタルやってるらしいよ。
『~2』なので続編と思いきや前作『Bhaagi』は全くと言っていいほど関係ありません。それぞれ別の南インド映画をリメイクしていて、設定もストーリーも繋がりありません。監督も違う。「タイガー・シュロフがド派手なアクションで暴れまわる」がコンセプトのシリーズ、って考えるのが妥当?前作『Bhaagi』は予習しない方が逆に混乱しないで観れます。
さすが超絶身体能力の持ち主、タイガーシュロフのアクションすげえ!この人ジャンプ力がすごいんだけど、アクションシーンでめっちゃ跳ぶ!跳びまくる!「俺の跳躍を目に焼き付けろ!」って感じで!アクションシーンでこんなに跳ぶ人観たことねぇ(笑)前世はカンガルー。
前半はちょっと退屈したけど、後半はどんどん秘密がわかってきて面白かったです。クライマックスのぶっ通しアクションシーンは観てるだけでエナジードリンク飲みたくなります(笑)。
ちなみに2作目より1作目の方が好きです。
Devadas
2018年/テルグ語/コメディードラマ
コンプしないと気が済まない、ナーニ君映画最新作です。今回はナーガルジュナさんと共演。ナーガルジュナさんが肉体派マフィアで、ナーニ君は気弱なお医者さん。
ナーガルジュナさんカッコ良かった~!もうすぐ60歳だけどけっこう良い身体してましたよ…肉体派なので、アクションで活躍してました。ナーニ君は全くアクションしてなかった。年齢的には普通逆な感じするけど、その逆が美味しいところなのかも。ナーニ君のピンチにスッと現れるナーガルジュナさん…え、かっこよき…惚れる…ナーニ君はヒロイン。とにかくかわいい。
ホントのヒロインでナーニ君の相手役ラシュミカーちゃんがめっちゃ私好みの顔でした。
ナーガルジュナさんカッコ良かったので過去作DVDいっぱい買いました。もうすぐ届く予定。
K.G.F:Chapter 1
2018年/カンナダ語/アクションスリラー
今インド中で鬼ヒット!カンナダ圏だけじゃなくて、南インドだけじゃなくて、ヒンディー語版も公開されて…っていう全国的な超話題作。バーフバリより良いって言う人もいるくらい!なスゲー評判とともにやってきたカンナダ映画。
前後篇のうち前編だけなのでまだ全体的な評価は持てないけど、私としてはそこまで燃え上がるかな~~?っていう印象。前評判が高ければ高いほどハードルは上げないでおこうって思ってたぶん、心のどこかで構えてしまったかも。ただ所々面白いシーンとか、アガるシーンとかはあった。特にクライマックスに出てきた女神に生贄捧げる儀式は血みどろ野蛮さが凄まじくて好き。
全体的に土くささと汗くささジューシー感がインド人が好きそうなシーンはいっぱい詰め込んであるなぁって感じ。若干冷静に観てしまったかも。後編は2020年という噂を聞いたんだけど、私こんな年の初めに観ちゃって、続きまでに内容忘れちゃいそう…。
Andhadhun
2018年/ヒンディー語/サスペンススリラー
『KGF』の直後に観たから落差が凄いw こちらは昨今のボリウッドが得意とするめっちゃスカしたサスペンス。ブラックコメディーで大人な雰囲気です。IFFJでシレっと上映されて欲しい。
主人公は目の見えないピアニスト。元スター俳優に気に入られて家に演奏しに行ったら、その元俳優は殺されていて…っていうところから怒涛の展開が始まります。もう既にこの辺でネタバレ要素があるから詳しくは書けないんだけど、設定の仕掛けが面白くてこの先どうなるのか気になっちゃう感じ。けっこうヒヤヒヤするから心臓に悪いです(笑) そして最後まで油断できなくて同じく1月に観た『Petta』同様「やられた!」って言いたくなるや~つ。一瞬が全てを物語るってやつ。最高の終わり方だった。
IFFJでもいいけどミニシアターでやってくれないかなぁ。
というわけで1月は10本観ました。今めっちゃDVDが溜まってるので、2月も時間があるかぎりガンガン観たいと思います。イエイ