2月は土日全てを投げ出してずっとインド映画観てたので、のべ17本です。先月は10本で2つの記事に分けましたが、めんどくさいので1つの記事にまとめちゃいますw 途中で飽きたら別の日に読んでねw
Badhaai Ho
2018年/ヒンディー語
超高齢出産をめぐる家族の戸惑いを描いたコメディードラマです。
あらすじ:会社員のナクルは恋人レネーとの結婚秒読み?な25歳。鉄道で働く父と主婦の母と祖母と弟で暮らしている。ある日体調不良が続く母を病院に連れていくと、なんと彼女が妊娠していることが発覚し…。
父親が引退を間近に控えるくらいの年齢になってきたのに、そんなタイミングで母親が妊娠して超戸惑う主人公にアーユシュマーン・クラーナー。まあそりゃビックリだし戸惑いますわなww
彼の出演作はどたばたジェットコースターていうより落ち着いたほのぼのコメディーって感じのが多くて、これもそんな感じです。両親が結婚からウン十年経っててもラブラブなのいいし、息子にも強く出られないお父ちゃんかわいいw
あとアーユシュマーンは子作りネタの出演が多くて、主人公が精子ドナーの『Vicky Donor』、主人公が勃起不全の『Shubh Mangal Savdhan』と、この『Badhaai Ho』で3本。どれも面白かったです。
Vantha Rajavathaan Varuven
2019年/タミル語
テルグ映画『Attarintiki Daredi』のタミル語リメイク版。予習なしでリメイクとは知らずに観たので最後の方まで既視感がありつつなんなのかすっっっごい気になってたんですが、最後の最後でやっとカンナダ語リメイク版『Ranna』(スディープさん主演)とつながってスッキリ。このお話のは『Ranna』だけ観ていたので、いわば兄弟みたいに似てるところと違うところがあって思いだすのに時間がかかりましたwもしも『Attarintiki Daredi』も観ていたらもっと早くに思い出せたかもw
とかなんとか映画そのものと関係ない話になってしまった…。
財閥の御曹司である主人公が祖父の願いで一族の絆を昔のように戻すため、身分を隠して絶縁中の叔母のところに行く話です。
スンダルC監督なんだけど、リメイクだからかスンダルC節があまり出ていなかった気が…。
Gulaebaghavali
2018年/タミル語
あらすじ:グレーバガーヴァリ寺院の側には、昔英国人から盗まれた大量のダイヤモンドが埋められていた。そんなことは知らない泥棒のバドリは偶然寺院の像を盗みにやってくるが、ひょんなことからそのダイヤモンドを手に入れてくるよう脅されて…。
プラブデーヴァ師匠とハンシカちゃんだから気を抜いて観られるコメディ~~~だけど、セリフが多いのか英語字幕がやたら長くて(3行になってる時もあった)、こりゃ日本語字幕じゃないと辛かったwストーリーも登場人物の多さもかなりひっちゃかめっちゃかしてるから、コメディーで真面目に考えたら負けなんだけど考えないとさらに分からないっていうww
音楽は全体的に良かったです。
これは細かすぎて伝わらない小ネタなんだけど、ラジェンドラさんが「アンマー!」って叫ぶ時『Velaiilla Pattadhari』のお母さんソングが流れてきてめっちゃ笑いました。ちなみに坊主のラジェンドラさんは今回一番かわいそうで賞、アフロのヨギバブちゃんはもうちょっと活躍してほしいで賞です。
Sui Dhaaga
2018年/ヒンディー語
あまり裕福ではない主人公が得意な仕立てを活かしてビジネスをしようとするけどなかなか上手くいかなくて奮闘する話。
いやもうほんとかっわいいねぇ~ヴァルンは。アヌシュカーが着てる薄手のサリー、多分あんまりオシャレなやつじゃないんだろうけど可愛かったな。アヌシュカーは泣き虫な奥さんだった。正味な話、字幕の単語が難しかったのか今までそんなに接してなかった系の話なのか 今何が起きてる!?って瞬間が多々あって久々にwikipedia先生のあらすじを読みながら観ましたよ…。日本語字幕で確認したいですねぇ。
「Mad In India」が好き。
Happy Phirr Bhag Jayegi
2018年/ヒンディー語
あらすじ:ハッピー(ソーナークシー・シンハー)は大学で働くために上海に訪れるが、ちょうど同じ便に乗っていた同姓同名のハッピー(ダイアナ・ペーンティー)と間違えられ誘拐されてしまう。誘拐したのはインドでビジネスを始めようとしていたマフィア。ハッピーは人違いだと言うが信じてもらえず…。
前作『Happy Bhag Jayegi』から設定もストーリーも繋がってる系続編。前作観てたら「あのキャラクターが帰ってきた!」なテンション高めにスタートできるので楽しいです。ジミー・シェールギルは前作悪役から味方に、頭に着ける系小物が充実してるピユーシュ・ミシュラーと一緒におかしなことばかりさせられてたw『ヴィクトリア女王 最期の秘密』公開で知名度上がりつつあるアリー・ファザルは相変わらずノー天気男子だぜぇ。今作から参加のターバン男子ジャシー・ギルがピュア男子で可愛かった~。
前作より更に少し賑やかになったかな?ドタバタしてます 舞台は中国へ。前作のインド-パキスタンのお話から中国になってしまったので物語としての妙味は薄れてしまったけど、まあでも今回もゆるっと気楽で楽しかった~!!
インドにしては珍しくだれも死なないシリーズ。
Peranbu
2019年/タミル語
脳性まひの娘と、突然一人で彼女の世話をすることになった父親の関係と苦悩を描いた話。
今まで妻と娘をないがしろにして海外で出稼ぎ生活を送っていた主人公。妻が別の男性の所へ出て行ってしまい、妻と交代する形で娘の世話をすることに。つまりはこの父娘の状況はある意味主人公本人が招いたことで本人も自覚してるんだけど…。一度自分しかいないということになった後は、彼なりに娘のことを考えていていい映画だった。出稼ぎ生活のシーンがなかったから主人公にあまり嫌悪感を抱かずに済んだのかも。
所謂映画祭向けっぽい映画で、鑑賞前に読んだ解説からは色々と私の得意とする種類の映画ではないことが感じ取れたからある意味構えて観たんだけど、案外よかったです。
あんまりこういう映画のいいところを言葉で説明する技量を持ち合わせていないのが悲しいところ…。
100% Love
2011年/テルグ語
あらすじ:大学一の秀才バールー(ナーガ・チャイタニヤ)の家に、いとこのマハーラクシュミ(タマンナー)が居候してくる。バールーと同じ大学に入った彼女はテストに回答すらできず悲しむが、バールーの励ましもあり猛勉強した彼女は次のテストで高い成績をおさめる。しかしなんとバールーの成績すら超えて首席となってしまう。焦るバールーは彼女の勉強に妨害工作を仕掛けるが、マハーラクシュミがそれに気付かないはずもなく…
ラブコメでっす。
マハーラクシュミもバールーの勉強を邪魔しようとセクシーな妨害工作をするんだけど、それがバールーが釘付けになった彼女の腰をチラ見せするというやつ。タマンナー、それはアカン。攻撃力が高すぎるぞ!!
インドの制度は分からんけれども成績は点数というか「%」が単位になってて、成績優秀な彼らは「95%」とか「97%」とか。ちなみに大学に入りたてのマハーラクシュミは「55%」でした。タイトルの「100%」も、成績の点数にひっかけてあるのかな?
Gully Boy
2019年/ヒンディー語
ムンバイーのスラム街・ダラヴィ地区に暮らす大学生の主人公ムラードは、ある日大学のステージでラップパフォーマンスにくぎ付けになる。以前からラップの歌詞をノートに書き留めていたムラードは、この出会いをきっかけにラッパーとして次第に頭角を現していくが、彼の前には現実という問題が立ちはだかる。
いやー、よかったね~この映画。
観る前はラップがメインだったら高速英語字幕でわけわかんないまま話進んじゃうのではないか…と思ったけど、思ったよりは大丈夫だった。主人公にも感情移入しやすかったです。終わるころには真似してラッパーみたいな服装にしたくなったり映画に出てきたラップを言いたくなったりするタイプのやつですw
あと個人的にはドヤってないランヴィールの方が好きなのでそれもポイント高かったです。
Thugs of Hindustan
2018年/ヒンディー語
うーん、あんまりしっくりこなかった。この時代でインド対イギリスのおとぎ話をされても、その後の歴史がすべてを物語ってしまうというか…。あと外国人がラスボスだとイマイチ燃えないんだよな~英国人に限らず。お話はほぼそのまま普通に国内の悪いヤツと戦ってたほうが楽しめたかもです。
途中からは大コスプレ大会を楽しむ感じで観てました。
序盤に出てくるローニト・ローイ演じるミルザー・シカンダル・バイグが超かっこよかったです。王様。
Kaadhalan
1994年/タミル語
あらすじ:大学生のプラブ(プラブデーヴァ)は、大学行事に州知事を招待するため屋敷を訪問するが、そこに居た州知事の娘シュルティ(ナグマ)に一目惚れする。シュルティの習い事古典舞踊クラスに入ったプラブは、ある日舞踊イベントが行われるチダンバラムまで彼女を送り届けることになるが、そこでは爆弾テロが計画されていて…
ほげーーーーーーぶったまげーーーーーー!!な内容でした。恋愛映画なんだけど恋愛映画って言っていいものなのか?なんというか言葉で形容できるもんじゃないから、まだの人はとりあえず騙されたと思ってとりあえず観てくれ!!って感じですw 私も幾度となくオススメをされて観たクチです。『ロボット』『マッスル 踊る稲妻』のS.シャンカル監督の作品と言えば少しイメージが伝わるだろうか…。
これは余談:ラグヴァランさんが登場するたび「いよ~~~~~ぉっ!!」っていう歌舞伎のあの声が入るから笑っていいのか凄い悩みました。絶対笑わせようとは思ってないんだけど、日本人が聞いたら絶対びっくりする使われ方でした。ここ以外にも空手っぽいのあったり、同じ監督の『Anniyan』にも日本ぽいモチーフ出てきてたので、監督が使う妙なジャパニーズネタが気になってますw
ナグマかわいかったです。
N.T.R. Mahanayakudu
2019年/テルグ語
先月の『N.T.R: Kathanayakudu』の続きの作品です。
今回はNTRの人生後半、政治活動について、特にNadendla Bhaskar Raoによる党内乗っ取りがメインのお話でした。いちおうPeriploさんの記事で予習はして行ったつもりなんだけど、先月の予想通り政治ネタにちょっと気持ちが付いていくことができず、あんまり乗れなかったです。前篇の方が、映画っていう興味ある分野だった分楽しめたかな。
Samurai
2002年/タミル語
あらすじ:病気などと嘘をつき、汚職事件の刑期を逃れようとする大臣。彼らが何者かによって誘拐される事件が連続していた。犯人は、4人の仲間を率いる医学生のティヤグ(ヴィクラム)。彼にはこの事件を引き起こした悲しい過去があり…。
渋い映画でした。シリアスなアクションです。『Kallori』とか『事件番号18/9』と同じ監督って聞くとナルホドってなるシーンがちらほらありました。(私はこういうのをタミル映画のネクラなジャンルって勝手に呼んでます。案外タミル映画には暗めの作品が多いなぁって思うくらい定期的に出会います。)見ごたえはありました。
ぶっちゃけ見たまんまタイトルが気になって鑑賞しました。台詞にsamuraiっていう単語は出てきたけど、それに合わせた風の演出は特に出てこなかったので、ホントに「侍」を指してるのかはわかんなかったですw 日本語字幕付いたくらいの理解度があったら分かるかも。
Imaikkaa Nodigal
2018年/タミル語
あらすじ:5年前に死んだとされた連続殺人犯、ルドラがバンガロールで復活した。CBIの有能な捜査官アンジャリは、この手で確かに葬ったはずのルドラを名乗る男を捕まえるために奔走する。しかしルドラはアンジャリをあざ笑うかの如く次々と殺人を犯していく。さらには、アンジャリの周りを狙った罠も仕掛けられ…。
面白かった~。2時間50分というボリュームなので、内容も濃かったです。特に後半は映画2本観てるかなってくらいの展開。
サイコ役なアヌラーグ・カシュヤプが似合いすぎてwww あれだ『Akira』のエグい警察官役やったときのが近いイメージです。CBI捜査官のナヤンタラは定型文ってくらいピッタリですw 推しのアタルヴァーくんは思い立ったら真っすぐ前しか見えてない感じが似合ってました。
ヴィジャイセートゥパティもちょっと出てます。彼はヒロインです。
Hichki
2018年/ヒンディー語
あらすじ:トゥレット障害を持つせいでなかなか教職に就けなかった主人公が、母校で採用され、スラムで暮らす子たちのクラスの担任になる話。このクラスは、国からの指示により恵まれない子供たちのためとして特別に設置された枠。そもそも学校の方針と合わないこともあり学校は持て余し気味。しかし問題児扱いされていた14人の生徒は、主人公との出会いによってだんだん変化していき…。
ラーニー・ムカルジー『Mardaani』以来4年ぶりの映画出演です。久々の映画は決して楽ではない道を自ら選んで問題と向き合おうとする教師の役。観る前の想像では主人公の障がいがメインだと思っていましたが、蓋をあけてみたら生徒の抱える問題の方が大きく扱われている印象でした。主人公が順風満帆ではないからこそ、インドでは頻繁に取り上げられる貧困という問題がすんなり受け取れる話になっていたと思います。
Khoobsurat
1980年/ヒンディー語
2014年公開のソーナム・カプール出演『Khoobsurat』にドはまりしてから、以前公開されたこちらのレーカー主演版『Khoobsurat』が気になっていたワタクシ、やーーーーっと鑑賞しました。2014年版は1980年版をやんわりベースにしているとのこと、なるほど確かにやんわりベースにされていました。しきたりが厳しい家に突如混ざることになった天真爛漫な主人公という構図はどちらも一緒です。それ以外は違う点も多かったので、どっち先に観ても楽しめると思います。
ここ最近のレーカーしか知らない私は、魔女役が似合いそうとか貫禄ありそうとしか思ってなかったんですが、この作品ではニコニコしたり踊ったりコスプレしたりなレーカーが可愛いなって印象でした。相手役はリティク・ローシャンの父ラケーシュ・ローシャン。長時間出演してるのは初めて観ました。この時30歳前後かな、結構かっこよかったです。(ちなみにもうリティクは産まれていた)
Awe!
2018年/テルグ語
あらすじどうやって書けばいいんだろう…。6つくらいのオムニバスが、あるところで共通点を持つ話です。なんか凄い話だったわ…。結末が、久々に「お…俺は何を観ているんだ…」な感覚でした…。
この映画に注目した理由は、ナーニ君が初プロデュースっていう若干ミーハーなところだったんですがw それ以外にも、南インド映画で第一線で活躍する若い俳優さんたちが多く出演しているというのもポイントでした。
テルグ映画としては実験的であり挑戦的でありと思える内容でした。特に『バーフバリ』のサンガ役ローヒニが出てる(画像だと左側ピンクのEesha Rebbaが出てくる)エピソードが、テルグ映画としてエポックメイキングであると書いてある記事もあるくらいです(色々ネタバレになってしまうから伏せますが)。言われると確かに!って思います。
全体として話として凄い難しいわけではないので、wikiも他の記事のあらすじも読まないで観ることをオススメします。
Next Enti?
2018年/テルグ語
タマンナー好きなので。タマちゃんがヒロインのラブコメディーです。相容れない部分があって別れた2人が、他の人との恋愛を挟みつつまた出会うお話。
うーん、しかしだね、私はカップルが楽しくしてる話が観たいんだよね。このカップルたちは楽しそうにしているシーンより別れる付き合うって話してるシーンが多かったから、ラブコメディにしてはあまりテンションが上がるところがなかった。あと恋愛観を語るシーンがめっちゃ多いから、台詞の多さに途中から飽きてしまう感じ。ぶっちゃけあんまりオススメではないですw
タマちゃんのもう一人のお相手に、ナワディープさんが出てました。離婚歴のあるちょっと年上の男性の役。実年齢よりダンディ増しにしてあってかっこよかったです(実年齢のままでもイケメンですが)。
これ書きながら調べてたら知ったんですけど、これ『恋人たちの予感』をベースにしてるんすか!!!???え…、『恋人たちの予感』ってこんな内容なの???
1月に「2月もガンガン観たいと思います」って書いたんだけど、さすがに17本の感想は多すぎるわw 全部読んでくださった方(もしいたら)、ありがとうございますw