インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

きっと、またあえる

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2019年公開

出演:スシャント・シン・ラージプート

   シュラッダー・カプール

   ヴァルン・シャルマー

   プラティーク・バッバル

   ターヒル・ラージ・バシーン

   ナヴィーン・ポリシェッティ

監督:ニテーシュ・ティワーリー

時間:143分

言語:ヒンディー語+英語字幕

媒体:ネット配信(Hotstar)

原題:Chhichhore

 

あらすじ

インド工科大学卒業生アニルッド(スシャント・シン・ラージプート)の息子ラグは、同じくインド工科大学を目指していたが、受験に失敗する。アニルッドからの期待に応えられず周りから負け犬と言われるのを恐れたラグは、ショックを受け錯乱したままマンションから飛び降り自殺を図る。一命はとりとめたものの、生きる意志がなく回復の兆候が見えないラグ。それを見たアニルッドは、自分が大学生の頃に負け犬と呼ばれていた話を始める。そして、ラグの病室には離れ離れになっていたアニルッドの旧友が集合し始めて…。

 

いろいろ

日本で映画公開するよってなって、でも公開日が運悪く新型コロナ騒動に被ってしまって、今公開されたとしてもすぐは観に行けないなぁと思って一足先にあちらの国から配信されてるやつを観ちゃいました(なので特に試写会とかではない)。そうこうしているうちにこちらでの公開が延期になってしまったんですが。また万全のタイミングで公開されて盛況になるといいですね。待ってます。

2020年8月21日から公開です~!

 

現在と過去の回想を行き来する形式です。スシャント・シン・ラージプートをはじめとする主演陣は、90年代の大学生時代の姿がほぼオフスクリーンの彼ら本来の姿に近く、現在の親世代になった姿は老けメイク(だいたいおでこが広くなってる)。ぶっちゃけシュラッダーちゃんはあんまり老けメイクではなかったですがwというわけで見た目的にちょっと楽しいやつでした。

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これがこう↓

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名門大学に入った頭がいい人たちではあるものの、大学生の若さがもたらす底抜けに元気な彼ら。姿を追ううちに、なんだかすごく愛おしくなりながら観てました。キャラにそれぞれ個性があり、それがコメディの軸になっていて、楽しかったです。(軟弱ママっ子君の寮部屋に置かれたエロ本と酒を父親がうっかり見て成長を喜んでるシーン笑った)正直彼らがはっちゃけすぎる部分にこちら側がついていけるかというと不安はありますが、まぁ学生時代特有の若気の至りで済ませられる範囲でしょう。

そして、それぞれが大学を卒業して長い間疎遠になってしまっていても、一度再会したら気兼ねなく笑顔になれる関係。それがめちゃめちゃ素敵だな~と。大人になりきってからももちろん友達は作れるけど、同世代で一緒に青春を作って思い出にして、それが心の宝物になるのはやっぱ学生時代に過ごした友達となのが強いかな。

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自ら失敗したと思い込んでいる息子を励まそうとする大人たち。現状に腐って逃げたりせず全力でチャレンジすることこそに価値があり、結果がどうであっても努力したことに誇りがあり、そこに敗者は存在しない、というメッセージを受け取りました。それと、優劣や成し遂げることに意味を持つのではなく、生きて楽しむことに意味を持とうっていうのもありました。

なんだかんだインド映画って実力主義なメッセージが組み込まれて圧力がかかる場合が多々あるので、この映画は肩に力が入りすぎずで「汝、強くあれ」的な内容で疲れちゃう人にも向いてるかな~って思います。期待以上にいい作品でした。

 

リンク

優しい曲が多いかな

「Fikar Not(心配しないで)」

 

「Kal Ki Hi Baat Hai」父子思い出ソング

 

「Khairiyat」