2015年公開
出演:スシャント・シン・ラージプート
アーナンド・ティワーリー
ニーラジ・カービ
ディヴィヤ・メーノン
スワスティカ・ムカルジー
監督:ディバーカル・バナルジー
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:139分
媒体:ブルーレイ
あらすじ
1943年、第二次大戦下のカルカッタ。アジット・バナルジー(アーナンド・ティワーリー)はビヨムケーシュ・バクシー(スシャント・シン・ラージプート)のもとを訪ね、2週間行方不明になっている父親ブヴァンを捜してほしいと頼む。ビヨムケーシュは初め断るものの、結局これを引き受けることにする。
ブヴァンが残していった荷物を調べると、彼が嗜好していたパーンの箱がないことに気が付く。何か奇妙なものを感じたビヨムケーシュは、彼が下宿していたアパートを訪ね、そこで調査を始める。
パーンの箱はルームメイトのアシュウィニが持っていた。それだけでなくお金と薬も置いていったことから、ビヨムケーシュはブヴァンは失踪したのではなく殺されたと推理する。
ほどなくして、ブヴァンが働いていた工場でブヴァンの無残な死体が見つかる。実はこれは、カルカッタで起きる大きな陰謀の始まりだった…。
いろいろ
インドで有名な探偵小説シリーズのヒンディー映画化作です。主人公ビヨムケーシュ・バクシーは日本で言う明智小五郎のような(別に他の探偵キャラでもよし)一般に知られた探偵で、これまでも幾度となくドラマ化・映画化されています。本作は、そんなビヨムケーシュ・バクシーがまだ比較的若い大学生の頃を舞台にしています。
大学生とはいえ探偵に似た活動を始めていて、探偵を名乗りはしないものの知る人ぞ知る人物であり、彼を頼ろうとアジットがやってくるところから彼の物語が始まります。アジットは小説シリーズでは彼の助手になる人物です。
日本がビルマに進行していた戦時下の退廃的な空気を纏ったこのミステリーは、レトロなカルカッタを舞台に少し凝った演出で独特の空気を作り出しています。私この空気管結構好きです。この映画で一番好きなところかもしれない。カルカッタ(現コルカタ)の街自体もいいんだよね、人力車とか路面電車とかチャイナタウンとか、雰囲気ありすぎてエモい。
主人公と一緒に隠された謎を追う話なうえ少々込み入ったやりとりがあるので、英語字幕で追うには少し難しいシーンもありますが(私ちょうど英語字幕がしんどい時期に観てしまった)、真実が明らかになった時の気持ちよさや犯人との命知らずな頭脳戦はしっかりあって、インドではまだ多いとは言えない探偵映画を楽しむにはもってこいの映画です。
ベンガルが舞台な時ってガチなベンガル俳優さんたちが出てくるイメージある。本作もベンガル畑の人が出てて、ボリウッド中心の私には見慣れない俳優さんたちがわんさかだった。女優役のスワスティカ・ムカルジーは綺麗ながら独特の雰囲気を持った人で妙に魅力的だったな。これがデビュー作?のディヴィヤ・メーノンも良い感じでした。
キーパーソンの一人で日本人が出てくるのはちょっとしたポイント。医者のワタナベさん。演じるのは日本人ぽいアジア人じゃなくてちゃんとした日本人俳優の菊池 隆則さん。エージェントを通して募集したのだろか、出演の経緯にちょっと興味ある。
(この画像はミスってますが本編ではちゃんとワタナベさんと呼ばれてたのでご安心を)
シリーズを視野に入れていたのか、続編のうわさもあったんだけど、公開後5年特にニュースもなくって感じ。立ち消えだろうか。
本作のシリーズでもそうでないにしても探偵映画は好きだからまたヒンディーでいつかビヨムケーシュの映画作ってほしいな~なんて思います。
リンク
音楽が良いんだよね~~~映画音楽監督が一人で担当してるわけじゃなくて、スネーハー・カーンワルカル(俺のお気に入り)以外は映画畑じゃないアーティスト。個性的な曲揃いです。
Calcutta KissとChase In Chinatownが特に好きかな
舞台が1940年代なのにデスメタル調の曲入れてくるとかすげぇよ
プロモ用にダンスしてるのがあるよ
「Bach Ke Bakshy」
「Calcutta Kiss」
メイキングもどうぞ
おまけ
こんな格好してるから、公開前はコメディなのかと思ってましたw
おまけ②
インドの探偵映画で観たやつ
『Thupparivaalan』タミル語
『Agent Sai Srinivasa Athreya』テルグ語
『Bobby Jasoos』ヒンディー語
『Bell Bottom』カンナダ語
『Mr Joe B. Carvalho』ヒンディー語
『Jagga Jasoos』ヒンディー語
探偵モノに分類していいんか迷うやつあるなw