インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

ドリーとキティ ~輝け人生!~(Dolly Kitty Aur Woh Chamakte Sitare)

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2020年公開

出演:コーンコナー・セーンシャルマー

   ブーミ・ペードネーカル

   ヴィクラント・メーシー

   アモル・パラーシャル

監督:アランクリター・シュリーワースタウ

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:120分

媒体:Netflix

 

あらすじ

親の決める結婚を嫌がったカージャル(ブーミ・ペードネーカル)は実家を出て、ノイダにある従姉ドリー(コーンコナー・セーンシャルマー)の家に居候していた。しかし、冷めた夫婦生活になっていたドリーの夫アミトは、ドリーに気付かれないようになにかとカージャルに触れようとしてきていた。

そんな環境に嫌気が差したカージャルはドリーの家を出ることに。同時に最悪な待遇だった靴工場を辞め、コールセンターの仕事に就く。そこは恋愛アプリで男性利用者の相手をする仕事で、世間的にはお世辞にもいい仕事とは言えなかった。案の定その仕事を知ったドリーは大反対するが、昼食付きで給料もいいその仕事で自立する目標があったカージャルは、嫌な客にも接しながら必死に頑張ろうとしていた。

一方でドリーは、アミトとの行き詰った関係や息子の子育てに頭を悩まされていて…。

 

いろいろ

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2016年の東京国際映画祭・国際交流基金アジアセンター特別賞の『ブルカの中の口紅』アランクリター・シュリーワースタウ監督の新作です。『ドリーとキティ ~輝け人生!~』は2019年の釜山国際映画祭で上映されたもよう。個人的には、好きなブーミ・ペードネーカルが出ていたので期待して待っていた作品です。

 

タイトルと画像からイメージするほどのハッピー感はなかったです。どちらかというとシリアスだったと思います。

ポスターの顔周りの"檻"は、主人公2人が感じている窮屈さを表現したものなのかなぁと思われるモチーフ。あとはイージーモードじゃない人生や大人なシーンは今回も監督がやりたかったのかなってくらい『ブルカの中の口紅』に出てきたのと近しい使い方でした。

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監督の描く女性の閉塞感とか生き辛さとかは、インドに限った話じゃなくてある意味日本で暮らしていても理解できる例ではあるんだけど、そもそも映画に求めている内容ではなかったので、少々不完全燃焼というか、あまりこれといった感想が出てこなかったのが正直なところ(笑)。

生きることにもがいてる女性をメインにしていたとしても、私はそこから元気が欲しかったり、映画を通して楽しい時間を過ごしたかったりするので…。いや『ドリーとキティ ~輝け人生!~』は救いのない悲劇物語と比べるとまだ全然救いありますけど。アメリカのガールズムービーを大人版にして苦みをプラスした感じですかね。

でも多分こういうの好きな人は一定数いると思います。ミニシアターで流れてるヨーロッパ映画にありそう。

 

苦い部分というと、も~~~~~ぶん殴りたくなる胸糞クズ男が出てきたのが出てきたところでしたね!

あとはなんでこんな仕打ちするん・・・っていう悲しい事件が起きてしまったりとか…監督さん…なんでそういうことするん…。

 

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なぜかたまたま?『Cargo』に続き連チャンで観ることになったヴィクラント・メーシーにちょっとハマりつつある…また10月にNetflixで『ギニーとサニーの結婚』っていうやつがリリースされるみたいです。キミ急に畳みかけてきますね。

 

リンク

ダンスシーンらしいダンスシーンはなかった記憶。インド映画慣れしてない人が見たら「踊ってた」って言いそうなシーンは結構ありましたw

 

予告

 

キティ紹介(キティはカージャルの源氏名です)

 

ドリー紹介