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2019年公開
出演:アルジュン・カプール
ラジェーシュ・シャルマー
スデーヴ・ナーイル
監督:ラージ・クマール・グプタ
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:117分
媒体:DVD
※邦題は原題の意味を汲み取って勝手につけました
あらすじ
プネーでのテロをはじめインド国内で数々の無差別テロを仕掛けたことによってインドで最重要指名手配犯となっている"ゴースト"。インドのどの諜報部においても彼の正体を掴めていないことからそう呼ばれていた。
とある筋からその人物の情報の一端を掴んだプラバート(アルジュン・カプール)は、ゴーストの逮捕に向けて行動しようとする。しかし、不確かな情報でもあるため上層部の許可が下りなかった。それでも国の為この機会を逃したくないとしたプラバートは、渋々秘密裏に許可を出した上司(ラジェーシュ・シャルマー)からもらった僅かな資金とチームだけで動き出す。上司から彼らチームに与えられた猶予はたった4日間だけだった。
彼らはカトマンズに拠点を置き、情報提供者と接触をする。しかし、諜報員のインド国外での活動を嗅ぎつけたパキスタンやネパールの組織がこのことに黙ってるはずもなく……。
いろいろ
対テロもの。余計なものを削ぎ落とした緊迫の2時間。
監督は『Raid(強制捜査 ~インド国税局より~)』と同じラージ・クマール・グプタ。と知ると、『India's Most Wanted』はなるほど確かに『Raid』と同じように一点集中型、諜報活動一本でサイドストーリーには重きを置いていない感じでした。ストイックな雰囲気です。
主人公が所属する組織は内務省を親とするIB(Intelligence Bureau/情報局)。
RAW、Special cell、State ATS(Anti-Terrorism Squad)とも違うところ。正直どれがどう違うのか、調査対象が管轄ごとに違うのか、わからないですw
IBは他の映画だと『女神は二度微笑む』にも出てきます。
実話がモデルだそうです。インディアン・ムジャーヒディーンのリーダーで"インドのオサマ・ビン・ラディン"ことヤーシン・バートカールが犯人のモデル。一応架空のキャラクターとして名前を変えて"ユスフ"となっていました。
あ、逮捕時のニュースあった
この逮捕までで特筆すべきことは、捜査員に充分なサポートがなく、武器もなかったこと。実際の捜査はどうだったか確認しきれてないですが、映画内ではそういう設定のもと、つまりは"インドを思う気持ち"が逮捕までこぎつけられた原動力だった、といった内容です。
愛国心が嫌いって程じゃないけどインド人でもないし自国愛が希薄な私、インド愛国ものって一大ジャンルだわ~って思いながら観てました。(日本の愛国心が盲目的に自国を持ちあげるところが目立つのと比べて、インドの愛国心は愛ある故にもっと良くしていこうっていう行動の元になってるのは好きです)
しっかり作ってあるのは伝わりました。
インド諜報部員もの、けっこうジャンルとしてしっかりしてきたので、今後は一歩抜きん出るには強い個性やテーマが必要になってくると思います。その点でこの映画は
・サポートなし武器なしの活動
・他国の干渉
あたりがミソだったと思いますが、うーん、突出するにはちょっと弱かったかな…。
割と最近の出来事な実話がある以上制約もあったかもしれない。
パキスタン諜報部員役の彼がイケメンだった~!
ただ役名も出てきた感じしないし、役者さんの名前も分からず…諜報部エルザは調査断念しました。またどっかの映画に出てくれや。次は探し当ててやる~~!
リンク
音楽はアミト・トリヴェーディー。
「Vande Mataram」
「Matvaare」冒頭シーン
「Dilbar Jani」
これはネパールでのシーン
ステージの人はネパールっぽい顔