2020年公開
出演:アショーク・セルヴァン
リティカ・シン
ヴァーニ・ボージャン
ヴィジャイ・セードゥパティ
監督:アシュワト・マリムトゥ
時間:146分
言語:タミル語+英語字幕
媒体:ネット配信(Tentkotta)
あらすじ
お見合い結婚が迫っていたが見知らぬ男性と結婚するのは嫌だと考えるアヌー(リティカ・シン)は、せめて気心が知れている相手を、と思い幼馴染で親友のアルジュン(アショーク・セルヴァン)に結婚を提案する。アヌー恋人ではなかったが同じく独身で特定の相手もいなかったアルジュンは断る理由が特に見つからなかったので、その提案を快諾する。
しかし1年後、2人は離婚裁判の真っ只中にあった。原因はアヌーを友達以上に見れないアルジュンにあった。裁判が始まろうとしたその時、アルジュンは未来を予言する人物に出会う。彼はその気になったら相談に来いとアルジュンに名刺を渡して去る。予言なんてありえないと思うアルジュンだったが、その直後彼が予言した通りの事態となり、離婚裁判は延期される。はやく離婚したかったアルジュンがその名刺に載っている住所へ向かうと、そこには"神様"を名乗る男(ヴィジャイ・セードゥパティ)が居た。アルジュンがこれまでの顛末を話すと、"神様"はアルジュンに人生をもう一度やり直すチャンスを提案する。同意したアルジュンが目を覚ますと、そこは1年前にアルジュンがアヌーの結婚を承諾したまさしくその時で…。
いろいろ
今年公開されたファンタジー・ロマンティック・コメディ。現地で評判がいいやつです。
"ファンタジー・ロマンティック・コメディ"とは何ぞや?って感じではありますが、"神様"が出てくるって聞いたらあ~なるほど…でまさしくファンタジー・ロマンティック・コメディ。ファンタジーとロマコメの組み合わせが面白くて無駄にしつこく言いたくなってしまうジャンル名ですわw
セカンドチャンスを得た主人公が過去後悔した地点に戻る…という点ではタイムスリップっぽい話ではあるけど、SFみは皆無でむしろ神様とか目に見えない力という点ではファンタジーだったのでどちらかというとプレイヤーがその先のあらすじを知っている"転生もの"に近い雰囲気…?はたまた結婚のきっかけ的には"契約結婚もの"かな。
そんな点で流行りの漫画ジャンルにも近い性質を持っているので、オタクな人はとっつきやすいかも。きっとこのままインド以外の国でリメイクしてもすんなりいけるぜ。
子供のころから一緒に行動していて、大人になってもプライベートで会う3人、アルジュンとアヌーとマニ(眼鏡の人)。マニは一足先にお見合い結婚したけど、アルジュンは1人遅れて大学卒業、アヌーは社会人になってたところでお見合いの話が浮上してきて…ってところがスタート。
ほのかに感じるアヌーのアルジュンへの片思いが切ない…はっきりは言わないけど、映像でなんとなくわかるやつ…。だから余計に切ない。アヌーがアルジュンに結婚を提案した理由はお見合いから逃げる建前の他にその恋心も含まれていた。きっと。でもそれに気が付かないアルジュンは結婚後も彼女を友達以上に見ることはなく、楽しく暮らせど夫婦生活はなし、挙句の果てには2人の間に恋愛は存在しないことを根拠に他の女性に目移り…。うう、今更アルジュンが好きとも言いづらいアヌー、辛い。健気…。鈍感な主人公より彼女を応援したいw あ、アヌーはカーリーヘアなので"ヌードルヘアちゃん"って呼ばれてました。なんだそのあだ名はw
※ヒロイン役リティカ・シンは東京国際映画祭上映『ファイナル・ラウンド』の女の子だよ
そもそもアルジュンの性質が思慮浅めな男&子供っぽく描かれているので、周りを変えさせるというよりかは彼自身が変わらないといけないタイプの話。そこで与えられた"繰り返しの人生"が彼が成長する舞台となるわけだけど、ここがなかなかよくできてました。1度目の人生で出てきた点と点が、2度目の人生で変化が起こることによって線でつながって見えるようになって、なるほどな!と。そうくるのね!と。特にトイレのエピソードと元カレのエピソードがなぁ。ちょっと軽いアハ体験レベルだったw
ヴィジャイ・セードゥパティがなんと神様役。インドの神様といった格好ではなく、白シャツ黒スーツのぱっと見普通のいで立ち。似たタイトルの『OMG Oh My God!』に出てくるクリシュナ(アクシャイ・クマール)みたい。フルタイムでは出てこないけど特別出演としては結構長い時間出てるので、ファンの人は観ても損しないと思います。
明るく気持ちよく楽しめる良作です。現実の中に架空のものがちょっぴり混じったお話が好きな人は是非。オススメ~!
リンク
予告
大物監督もゲストにいるぜ
「Kadhaippoma」ケララロケしたらしいですよ
「Haiyo Haiyo」