インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Psycho(サイコ)

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2020年公開

出演:ウダヤニディ・スターリン

   アディティ・ラーオ・ハイダリー

   ニティヤ・メーノーン

   ラージクマール・ピチュマニ

監督:ミシュキン

言語:タミル語+英語字幕

時間:143分

媒体:ネット配信(Netflix)

 

あらすじ

コインバートルでは13人もの女性が殺される連続殺人事件が起きていた。その被害者は身ぐるみはがされているだけでなく、首から上が存在しない状態で屋外に放置された、惨たらしい状態で発見されることが特徴であった。盲目のゴウタム(ウダヤニディ・スターリン)は、愛するダーギニ(アディティ・ラーオ・ハイダリー)が自分との待ち合わせ中にその殺人鬼に拉致されたことに気が付く。なかなか犯人の足取りがつかめず捜査が進んでいなかった警察を頼れない彼は、以前警察官をしていた車椅子の女性カマラー(ニティヤ・メーノーン)の力を借りながら殺人鬼に近づくが…。

 

いろいろ

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めっちゃ凄惨だったよ…。インパクトはかなりありますね!グロいの苦手な人にはそうとうキツいかも…。何度も殺害場面出てくるし、首がゴロゴロ転がるし…。グロだいぶ慣れたつもりでいたけど、ギャーーッてなりながら観ましたよ。

 

 

キリスト教モチーフが出てきて、黒ミサっぽいのやらなんやら…。サイコな映画の王道なかんじ!ちなみにクレジット冒頭に出てくる通り、ヒッチコックへ賛辞の意図があるらしい。

犯人は冒頭から顔出ししているので、見た目は最初からわかります。彼についての詳細や犯行に及んだ背景とかは最後の方に明かされる。ほかの猟奇的殺人犯と比べて、あまり必要以上に喋らない方かも。ちょっと前に観た連続殺人犯は興奮するとめっちゃ喋りまくってたから、そんなことを比べながら観てました。どっちも怖いね。

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↑犯人くん

 

 

アディティ・ラーオ・ハイダリー演じるヒロインは、俗世から壁一つ離れた感じを纏った女性でした。てなわけで犯人が拉致から殺害までわりとすぐ実行するタイプなのに、この人だけは猶予が発生する。彼女が殺される直前なのに怯えてなくて、「ゴウタムが絶対助けに来る」って言いだすから犯人が興味持ったっていう経緯なんだけど、並外れた美人さんが言うとまたね、それっぽいよね。

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とは別に、彼女が出てる映画って彼女のキレイさを神秘的に見せたいのが作用してるのか雰囲気だけの映画になりかけるときある…それでダダ滑りしてたのが某吹き渡る映画ですけども。今回ちょっと雰囲気だけになりそうでちょっとヒヤヒヤした…もしかしたら私と彼女が相性悪いだけかもしれんけども。

 

ニティヤちゃんは近年稀に見るヒステリーを発揮する女性の役。びっくりするくらいヒステリーでした。しかしまぁ事故で首から下が不随になってしまってるので性格がきつくなってしまうのは致し方ないか…。でも主人公に協力すると決めたらそこそこコミュニケーションは取れるようになってました。もともとは優秀な警察官です。

 

 

最初から最後までけっこうキツい映像が出てきます。サスペンス/スリラー好きになったけどいつも感想のほとんどがインパクト強いシーンに持ってかれてまだ具体的な感想にまで及ばない…。でも、ハンデを抱えた主人公たちが徐々に犯人に近づいていく感じは面白かったです。目が見えないゴウタムが捜査の手がかりにするのが、"匂い"だった。警察より少数精鋭で鋭い捜査を進める彼ら。しかし独自捜査が最後まですんなりいくはずもなく、あと一歩踏み込んでたら手がかり掴めたのに!っていうもどかしいシーンとか、着実に追い詰めてはいるんだけどその間にも犠牲者が増えていって主人公たちも精神的に追い詰められてしまうシーンとかが、ドラマ感あってよかったです。(その犠牲だけは避けてほしかったっていう観ている側の精神めちゃ削ってくるシーンと繋がってるけどね!)

 

そういえばウダヤニディ・スターリンの映画は初めて観るかもしれない。彼のプロデュースした映画はあるし認識はしてたんだけど、映画を観る機会はなんとなくなかったなぁ。避けてたわけではない。

ミシュキン監督のは『Mugamoodi』が好きです。『Mugamoodi』はほかの監督作に比べてあんまりいい評判聞かないけどそんなの関係ねぇ好きw

 

リンク

予告

 

「Unna Nenachu」雰囲気映画か?って思ってしまったの前半のこのあたりからw

 

「Neenga Mudiyuma」なんで盲目の彼に運転させるんだ、って思うけどもう一人は不随だから仕方ない…もう一人欲しいね