インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

孤独の夜(Raat Akeli Hai)

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2020年公開

出演:ナワーズッディーン・シッディーキー

   ラーディカー・アープテー

監督:ハニー・トレハン

言語:ヒンディー語+日本語字幕

時間:2時間29分

媒体:Netflix

 

あらすじ

独身のヤダヴ警部補(ナワーズッディーン・シッディーキー)はある静かな夜、大きな邸宅に呼ばれる。そこには、家の主人ラグヴィール・シンが撃たれて死んだ状態で横たわっていた。その日は、ラグヴィールの2度目の結婚式が行われた後だった。邸宅にいた親戚たちに聞き取りをするが歯切れの悪い物言いや、元々ラグヴィールの愛人で花嫁のラーダー(ラーディカー・アープテー)が一家から疑いの目を向けられている点に引っかかったヤダヴは、この事件の真実が掴めるまで捜査を行うと言い放つが、実際はそうも簡単にいかない裏があり…。

 

いろいろ

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地方の名士の一家の隠れた秘密と殺人事件を追うサスペンス。

 

なるほど予測がつかない結末と業の深い人間たちのドラマで面白かったです。

でも、年一番の傑作サスペンスって程じゃなかったかな。インド映画、わりとこのレベルのは結構出てきているので、サスペンスとしては上の中あたり。

いやそれでも十分な出来ですが、ちょっと前の頃と比べてこのレベルの作品が割と揃ってることが、このジャンル成長したなぁと感慨深くなりました(誰目線やねん)。

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ナワさんてハンサムなんですね

いやいい顔だとは思うけど、日本人とインド人の感覚って違うから実際どういう感じなんだってちょっと気になってた。母親がヤダヴ警部補をハンサムって言っててそれを聞いた人が顔の造り自体は否定しなかったからハンサムってことでいいのかな(色が黒いとは言われてたけども)。

 

しかしヤダヴ警部補、捜査に私情を挟みすぎではないのか?情にからまれてるじゃないですか…。勘がするどく優秀な警部補らしいのに、個人的感情を挟んでるところが優秀さを曖昧にしている…ええんかそれで。

冒頭で言及される彼の私生活だけはなんとなく結末が予想できたw

 

このサスペンスの面白いところは、メインのラグヴィール・シン殺人事件だけじゃなくて、もう一つ5年前に起きた未解決の事件も絡んでるところですね。それによって、2つの事件の真相がわからないと事件の全貌が見えてこないっていう。あと、途中で犯人に近しい人物はわかるんだけど、主犯の尻尾がなかなか掴めない。

 

そして愛人役のラーディカー・アープテーよ!一家の主人と親子ほどの歳の離れた愛人で後妻として結婚式を挙げたばかりで遺産の相続人で・・・って情報量多すぎる女性!!確かにこういう役やってもらおうとしたら第一に彼女の名前が上がるね。

ナワさんとラーディカー・アープテーのコンビで安定のキャスティング。

 

裕福な一家の殺人事件ってそれだけで一つのジャンルってくらいありますね。ちょうどこの前観たのはインドじゃないけど『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』とか。なんでこんなに闇抱えてんの君たち。やっぱ金のせい?w

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おそらくコロナのせいで劇場公開がままならずNetflixが買い取ったやつです。業界の事情を考えるとひじょーーーーーーーーに言いにくいけど、個人的にはどのみち劇場で観ることは叶わないからこうやって配信で日本語字幕がついてくれることはかなり嬉しい。ごめんね、インドの映画業界にとってはいい状況ではないのは承知なんだけど。謎解きが重要なサスペンス&せっかく日本語字幕付いてるので、あまり深く予習しすぎちゃう前に観るのをオススメします。

 

リンク

Netflixのサイトだったら日本語字幕予告観れます