インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Super30

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2019年公開

出演:リティク・ローシャン

   ムルナール・タークル

   ヴィレーンドラ・サクセーナー

   パンカジ・トリパーティー

   ナンディシュ・シン

監督:ヴィカース・バール

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:155分

媒体:DVD

 

あらすじ

アーナンド・クマール(リティク・ローシャン)は優秀な学生で、地元の大臣シュリーラーム(パンカジ・トリパーティー)も彼を賞賛するほどだった。しかし郵便局で働く父と、母・弟と共に暮らす彼は労働者階級であり、金銭的に余裕のある暮らしは送れていなかった。

ある日、数学の専門誌に彼の難問数学の解答が掲載される。またケンブリッジ大学の教授に誘われるが、裕福でないためイギリスに行くための旅費が捻出できなかった。地元の大臣に頼るアーナンドだったが、以前シュリーラームが「いつでも助ける」と言っていた約束はなかったかのように、軽くあしらわれてしまう。そのショックか間もなく父親が急死。彼は、家計を助けるために学業を辞めざるを得なくなってしまった。

家族でパパドを売り日銭を稼ぐ生活を送っていたアーナンドだったが、以前から彼を知っていたという男ラッラン・シンに偶然出会い、インド工科大学受験のための予備校の教師にならないかと誘われる。たちまち人気講師になったアーナンドは、割のいい給料のおかげで以前より格段にいい生活を送るようになった。しかしある日、本当に自分がやらないといけないのは、裕福な学生たち相手ではなく、勉強にお金を使えない経済的困窮した少年少女に教えることだと気が付き、無料の学校を作ることを思い立つ。

しかし、彼の選んだ道は想像以上に険しいもので……。

 

いろいろ

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いまインドでブームの伝記ものです。そして最近の人というかなうで存命の人。主人公の名前と実際の人の名前は同じです。

インドで実際に行われている恵まれない少年少女のための教育プロジェクト「Super 30」が、タイトルをそのままに映画化されています。

 

めちゃめちゃよかったです!

伝記もの×教育ものってことでちょっと説教臭いのを想像してて、私個人としてはそういうところが伝記ものの苦手な部分の一つだったんですが、

想像よりは全然説教臭くなかったです。

主人公の行動の転換点において、親とか師匠に直接何か言われるような説教臭い出来事を挟まなかったのが特に良かった。

説教っぽいのゼロとは言わない。少年少女を相手にしている以上何かぶち当たる壁に対して保護者であり教育者である人が彼らに対して何か言わないといけないシーンはどうしても存在しちゃいますもんね…。

 

主人公が挑むのは、生徒たちの合格はもちろん、教育をビジネスとして扱っている予備校(?)の経営者たち。リアル世界で、映画のモデルとなった人物は命を狙われるほど危険な状況だそうで、インド物騒だな…。

学校始まって序盤に脅しがあって生徒が怖がった時に、アーナンドは「お前たちには失うものなんて何もない。何を怖がっているんだ」って言ってて、あー強いなー!と。貧乏だったり家庭の事情だったりで学ぶことを途中で諦めていた彼らは予備校に通える余裕のある同年代と違って、今がゼロだから何も怖がることはない、と。

余談だけど、予備校生はいい環境を持ってるけどそれと同時に親からのプレッシャーとかも抱えてて、プラスの意味でもマイナスの意味でも色々もってるの、それはそれでちょっと大変だなぁ~って思いました。どうでもいいけど私胃腸の調子が一番悪かったの受験生の時でした。お腹すいただけで胃が痛くなってたけど大学生になったらすんなり収まってましたw多分ストレスw

 

インド教育ビジネスすごそうっての伝わってきます。今までだと大学とか小学校とかが舞台になる映画は多かったけど、予備校ってのは『ヒンディー・ミディアム』のお受験教室くらいかなぁ。『Super 30』の世界はビジネス感がちょっと怖くなるくらいだったけど、予備校の概念は日本にもあるからその辺はスッと理解できるかもしれない。というか日本もビジネスしてるもんなぁ…。この前も大学受験とそういう会社絡みで揉めてたもんなぁ。

教育に対する映画側の答えは、『Hero』で提示されたものと似てる(Super 30の公開が先)。少年少女のポテンシャルは、家庭環境や生活状況に関係ない。

 

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リティク演じるアーナンドが予備校教師時代人気講師で、某衛星予備校に出てきそうだなって想像しましたw 普段の色白だと映画の中で浮いてしまうとされたのか、ちょっと色黒設定にしてあります。でもリティクの元々の肌の色は知られていることだし、元の肌色でもいいんじゃない?色黒メイクするの問題視されたしなぁ…。体格良くてイケメンだと田舎の経済的困窮者の役はなかなか難しいな。あ、でもリティク自体は良かったです。目的に対してのギラギラ感が良かった。ビジネス度外視の無償教育を行っててもギラギラしてた。

 

アーナンドの弟プラナヴいけめん ちょっとだけスシャント・シン・ラージプートに似てた。

リティクに寄せたビジュアルでキャスティング?モデル体型兄弟だったw

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ほかにパンカジ・トリパーティーやアミト・サード、ヴィジャイ・ヴァルマ(ガリーボーイ)など個人的に気になる人たちが複数出てたの嬉しかったです。

 

 

リンク

ギラギラしていると思う曲『Paisa』

 

ラブモードリティク「Jugraafiya」

 

「Basanti No Dance」

"Basanti"は『Sholay』に出てくる盗賊ガッバル・シンに踊りを強要される人。

 

おまけ

インド用語

Jamura(ジャムーラー)
インドとパキスタンの伝統的な民俗劇場で特定のタイプの相棒役を演じるパフォーマー
https://en.wikipedia.org/wiki/Jamoora