インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

A Gentleman: Sundar, Susheel, Risky(ジェントルマン)

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2017年公開

出演:シッダールト・マルホトラ

   ジャクリーン・フェルナンデス
監督:クリシュナDK、ラージ・ニディモル

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:145分

媒体:Blu-ray

 

2019年に出した同人誌『インド映画でちょっと休憩』で書き下ろしたものの再録になります(加筆あり)。

 

あらすじ

マイアミで会社員として働いているゴウラヴ(シッダールト・マルホトラ)はマイホームを買ったばかり。同僚でガールフレンドのカヴィヤ(ジャクリーン・フェルナンデス)との将来も考えているが、彼女からは“家庭的すぎてつまらない男”と思われている。カヴィヤのタイプは、料理好きでファミリーカーを運転するような彼より、もっとスリルのある男だった。

ゴウラヴは唐突にインドへの出張を命じられる。旅行は嫌いだと拒否するが、最終決定だとされ、渋々商談が行われるムンバイーへ向かうこととなった。

ムンバイーを拠点とする諜報機関で働くリシ(シッダールト・マルホトラ)。彼は仲間と共に危険なミッションに挑む凄腕工作員でありながらも、実は家庭を持って普通の人間として暮らすことに憧れていた。最終的に組織から抜けようとした彼は、しつこい上司の要望に沿う形で、引退前の最後の仕事を引き受ける。リシの最後のミッションは、マイアミからやってくる男が持つ機密性の高いデータを手に入れること。詳細を知る国防長官を調べたところ、国防長官とターゲットが接触することがわかる。リシが国防長官になりすまして予定の場所へ行くと、事態は思いもよらぬ方向へ転がっていき──。

 

いろいろ

監督は『インド・オブ・ザ・デッド』が日本でも公開されたクリシュナDKとラージ・ニディモルのペア。

監督の作品は2009年公開の『99』も面白かったので、コメディーが得意なイメージがあります。この作品も主人公や周囲の人物などに重い展開はほとんどなく、基本的にソフトなコメディーの味付け。リシの働く組織がどんな組織なのかちょっと分かりにくいくらいで他は説明臭くなく、英語字幕も難しくありません。ポップコーン片手に気楽に楽しめる映画です。

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主人公役のシッダールト・マルホトラは爽やかで整った顔立ち。長身モデル体型が繰り出すのはアクションと軽快なダンス!美しく鍛え上げられた筋肉はマイアミの太陽の下で輝きを放つ!はぁぁぁ眼福!私の大好物が詰まっているのでもうこれだけでも大満足です(笑)。


買った家は庭付きの一戸建て、車はファミリーカーといった、将来いい父親になれそうな家庭的なタイプのゴウラヴ(カヴィヤはつまらないっていうけど、私はかわいいと思う)

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と、一方で孤独な生い立ちと命を顧みない危険な仕事を請け負う男リシ(彼はタトゥーを入れていたり、さりげなく脱ぎ担当だったりとセクシータイプ)。

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同じ顔で違いタイプの2人を見せられて、思わずどっちが自分のタイプかな~って考えちゃう贅沢で非現実的な悩み。

中盤のゴウラヴとリシがリンクするところで、こちら側が予想していなかった展開に(あらすじに書いた箇所ここまで)。それまで見ていた世界がガラッと変化して見えるようで面白かったです。

 

リシたちの命を狙う刺客たちにその道のプロとヘタレの両方が居て緩急のバランスがよいです。軽いノリの作品なのでどっちかというと緩めかもしれません。その中に手強い敵がいてどうやって切り抜けられるのか見届けるところがみどころ。リシも元々優秀なプロなので見応えありますよ。

 

リンク

「Bandook Meri Laila」

 

「Chandralekha」

 

「Disco Disco」