2012年公開
出演:サチン・ケーデーカル
アヌパム・ケール
監督:プラモード・ジョーシー
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:132分
媒体:DVD
あらすじ
仕事にばかりかまけて家族をないがしろにしていたアーディティヤ(サチン・ケーデーカル)は、娘の舞踊発表会をすっぽかしたため妻たちに見放され、一人寂しく日曜日を過ごすことになる。退屈ながらも普通の1日を過ごし寝についた彼だったが、目が覚めるとそこは過ぎたはずの日曜日の朝になっていた。
また同じ日が来たことに動揺したアーディティヤは近所の人や同僚に今が2度目の日曜日であることを確認しようとするが、だれもが普通の日曜日であり、アーディティヤの方が変だと言ってくる。そして1日が終わり、また日曜日の朝に戻っていた。
月曜に大事な契約を控えて待ち遠しい気持ちがあった彼だったが、何をしても日曜日が繰り返されるようになったため、夜遊びや女遊びに興じるようになる。しかしむなしい気持ちは日に日に募るようになり、とうとう自殺を図る。
アーディティヤは、薄れる意識のなかで盲目の男(アヌパム・ケール)と会話をする。盲目の男は、彼が無限の日曜日を繰り返す直前に見かけていた男だった。また日曜の朝に起きたアーディティヤは、男の暮らす場所を訪ねるが…。
いろいろ
大事かつ楽しみにしていた"明日"を突然奪われた男が、戸惑い、苛立ち、もがき、そして人生を見つめ直すお話。
展開的に『恋はデジャ・ブ』をベースにしてあります。クレジット他でリメイク等説明してたかは覚えてないのでおそらくです。説明なかったら普通にパクりかもしれない。序盤で主人公があまり人当たりのいい人間ではないところと、同じ日を繰り返すうちに変わっていくところは共通しているかな。逆に、アーディティヤの方は既に結婚していて夫婦関係が冷えかけてるところ、メンターがいるところ、恋愛要素がほぼないところは違いました。
アヌパムさんが怪しい感じのポスターに惹かれて観たわけですが、事前情報があんまりなかったのでSFっぽい始まりにわりとびっくりしました。『恋はデジャ・ブ』も観てなかったので。ちなみにアヌパムさんは最後まで謎の人物だった…。
タイトルの『Chhodo Kal Ki Baatein』は映画『Hum Hindustani』の挿入歌「Chhodo Kal Ki Baatein」から持ってきた感じがします。
ちょっと説教臭い部分はあるけれども、人生哲学ものとしてはけっこうよかったです。仕事は成功しててもそれ以外は全然よくないオッサンが色々変わっていく姿、たまにはこういうのもいいわね。オッサン2人がキャッキャしてるのもなんか楽しかったし。ちょっと結末がなんとなくわかるストーリーは安心して観れる証拠。
Wikipediaすらないのでだいぶ埋もれてる映画かもしれない。
私個人としては、そもそも主人公みたいな生き方とは全然違う人生だけど、ほとんどの映画にあるだろうテーマの恋だの愛だのに飽きちゃってた今にちょうどよかったのもありました。その分説教くさいアヌパムさんの台詞も意外と受け入れられた。
恋だの愛だのからちょっと離れたい人にオススメ。説教や哲学っぽいところも字幕はあんまり難しくなかったです。
リンク
公式なのかな~?この映画だけのチャンネルが動画上げてました
予告
「Dil Darpan」
「Rum Mein Gum」
おまけ
ブログタイトルにくっつけた勝手な邦題は直訳ではなく映画の中で言われてたことをちょっと反映した感じです