インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Fidaa(あなたの虜)

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2017年公開

出演:ヴァルン・テージ

   サーイ・パッラヴィ

監督:シェーカル・カンムラ

言語:テルグ語+英語字幕

時間:2時間25分

 

2019年に出した同人誌『インド映画でちょっと休憩』で書き下ろしたものの再録になります(加筆あり)。

あらすじ

神経外科医を目指すヴァルン(ヴァルン・テージ)は、アメリカで兄と小さな弟と暮らしていた。そろそろ兄は結婚を…という話になり、インドで暮らす女性とお見合いをすることになる。ヴァルンは試験の為、兄と弟だけ先にお見合いへと出発する。
遅れてインドにやって来たヴァルンを、兄のお見合い相手の妹バーヌことバーヌマティ(サーイ・パッラヴィ)が迎えに行くが、バーヌのつっけんどんな態度から、家に着くまでの間に二人は口論になってしまう。バーヌはアメリカ暮らしのヴァルン達家族にまだ良い印象を持っておらず、警戒心から何かとヴァルンに意地悪をしていた。しかし毎日交流しお互いの事を理解するうちに仲良くなり、お互いに好意を持ち始めていた。
バーヌは、姉が結婚して家を出ていく代わりに父親の面倒をみるのは自分の責任であり、家から離れられない、つまりヴァルンと結婚してもアメリカには行けないと考えていた。ヴァルンとも離れたくないと思ったバーヌは、彼らがアメリカへ戻る前に告白し村に残ってもらおうと考えるが、告白の前にヴァルンとヴァルンのイトコの会話を聞き、彼の心が自分にないと思い込んでしまう。ショックを受けたバーヌはそれからヴァルンを避けるようになり、ヴァルンは彼女がなぜ急に態度が変わったか理解できないままアメリカへ戻ってしまう。
アメリカに戻ったヴァルンは、メールでバーヌに告白をするが、彼女から返ってきた返事は意外なもので──。

 

いろいろ

好みの映画!すれ違い、両片思いのお話です。

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バーヌにとってヴァルンは自分と合わないと分かっていながらも、彼にどんどん惹かれていく。自分の気持ちに気付いたのも束の間、ライバルかもしれないイトコの出現に焦るバーヌ。そして告白しようとしたらタイミング悪く彼の口から聞きたくない言葉が…。あー分かる!これわかりみが深い!やばい!すごくせつない!一方でヴァルンはそんなバーヌの考えていることを知る由もないから、突然態度が変わった彼女の事が全く分からないし、振り回される。相手の事が中途半端に分からないが故に勘違いや早とちりしたり、やり場のない想いにイライラしたり、どこで歯車が狂ったのか本当に願ってることと真逆の事態になっちゃったり…。素直になれない女の子と、そんな彼女に戸惑う男の子、すれ違う二人の気持ち!くぅ~~~!!たまらん!

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家の確執で板挟みになるロミオとジュリエットほどじゃないけど、一歩踏み出せない障害があるんですよね…特にバーヌは姉の代わりにお家を支えていくという責任感があるから、ヴァルンとの将来を考えても気軽にアメリカに行こうってならない。ヴァルンはヴァルンでアメリカで医師としてのキャリアをこれから築いていく身であって。バーヌもヴァルンの夢を知ってるから、ヴァルンに告白されても気軽に村で暮らして欲しいとも言えず…。それぞれ現実的な題材だなぁと思いました。

 

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全体を包む優しい雰囲気が好き。この映画の雰囲気が映画の一番の醍醐味かも。

ラブストーリー好きな方に特にオススメです!

 

リンク

「Vachinde」

 

「Oosupodu」

 

「Hey Pillagaada」