1988年公開
出演：アミターブ・バッチャン
アムリーシュ・プリー
ミーナークシー・シェーシャードリー
プラン
スプリヤー・パータク
監督：ティーヌー・アーナンド
言語：ヒンディー語+英語字幕
時間：175分
あらすじ
白昼堂々銀行が襲われ大金が奪われるが、これは銀行の支配人も一枚噛む偽装強盗だった。これを裏で操るJ.K.（アムリーシュ・プリー）たちに迫ろうと、捜査官のシュリーヴァースタヴ（カーデル・カーン）は強盗実行犯を逮捕するが、あと少しのところでJ.K.の手下に騙され、逆に濡れ衣を着せられ逮捕されてしまう。数か月後保釈されるが、失意のまま首を吊って自殺という最悪の結末を迎えるシュリーヴァースタヴ。それを見ていた彼の息子ヴィジャイは、成長し警察官になるが、彼はヤクザからの賄賂を受け取り優遇を図るという汚職警官になり果てていた。
時期を同じくして、街では「シャハンシャー（皇帝）」と名乗る不思議な風貌の男が街に現れる。彼はヴィジャイに賄賂を贈った悪人を中心に成敗して回っていた。それはあのJ.K.たち一味も例外ではなく…。
いろいろ
"Rishtey Mein To Hum Tumhare Baap Hote Hai, Naam Hai Shahenshah."
バアーーーーン！！
アミターブ・バッチャンのヒーローもの！
数年間政界に入っていたアミターブの映画界復帰作でもあり、封切り後は大ヒット。アミターブの代表作の一つです。ちなみにストーリーは奥さんのジャヤ・バッチャン作だそうです。
序盤の濡れ衣シーンのテンポが最高に良くて面白かった。シュリーヴァースタヴを呼び出す手下が妙にかっこよかったし（『C.I.D.』で観た呼び出しっぽかった）。
その後は映像的にはまあまあ派手くらいで普通かなと思ってたら、終盤がなかなかすごかったです。裁判所に証人連れてくるだけなのになんでか輸送車ごと突っ込むし、それに誰も突っ込まないし、悪役の弁護人は銃で裁判官を脅す。意味が分からん！！街のど真ん中で爆発も起きる。時代的に多分CGなしナマの爆発。火薬の量がおかしいわ！そして最後の最後まで凄まじいシーンに仕上がっていました。
鎖帷子を纏った右手に黒ずくめの上着・パンツ・ブーツにグレイヘアー、武器は父が首つりに使った白い縄を持つ正義のヒーロー・シャハンシャー。このアシンメトリーなビジュアルと渋い佇まいが妙にカッコいい。
特殊な力はありませんが大きな体躯と鍛えた？力で敵を打ちのめしていきます。右手は銃や剣も防御する盾のようなもの。
あとは狙ったのかわからないけど何故かダースベイダーみたいな息遣いが聞こえました。「ｺﾎｰｰｯｶﾊｰｰ」って感じの。
おそらく昨今のヒーローものと違いアメリカンヒーローの影響を受けてないと思われるインド産ヒーローのシャハンシャーは、常人では太刀打ちできない強さがある敵と戦うヒーローというよりは、法の手が及ばない社会の悪を断つビジランテ的要素が強いです。それに加えて彼の原動力は父の死の原因になったJ.K.に近付くものであり、そういう面では復讐が第一の動機とも言えます。
ちなみにヴィジャイと親しい人がシャハンシャーを見たら一発で彼と気付きそうなくらい顔と声がそのまんまですが、全然気が付かない設定です。早着替えもするシャハンシャーのアジト的なものも覗いてみたかった。準備は自室でやってるんだろうか…。
それにしても見てくれよ。アミ爺のこの立ち姿を。絵になる！！まったくどこまでかっこいいんだい！！来年のハロウィンはこのコスプレしたい。
主人公ヴィジャイの妹的存在、シャヒーン役に今でもたまに見かけるスプリヤー・パータクが居たんだけど今とだいぶ違ってめっちゃ可愛くて（今ちょっと怖い）、全然気が付かなかった。ビビった。言われてみれば確かに面影が感じられるなぁ…。
悪役にアムリーシュ・プリー。アムリーシュ・プリーはアムリーシュ・プリーで相当な濃いキャラクターだけど、アミ爺のシャハンシャーを前に陰が薄れるくらいシャハンシャーがインパクト強かった。アムリーシュ・プリー赤いガウンで生脚披露してるのがオススメシーンです。
リンク
公式ダンス動画がなかったのでおやすみ。
ヒロインのファッション可愛かったよ～。
おまけ
湖上ではちゃんと救命胴衣着て踊るヒロイン
