インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Doctor(ドクター)

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2021年公開

出演:シヴァカールティケーヤン

   プリヤンカー・アルルモーハン

   ヨーギ・バーブ

   ヴィナイ・ラーイ

   ミランド・ソーマン

監督:ネルソン・ディリプクマール

言語:タミル語+英語字幕

時間:150分

媒体:スクリーン(キネカ大森スクリーン1)

 

あらすじ

軍医のヴァルン(シヴァカールティケーヤン)は、その論理的・合理的すぎる性格からミミ(プリヤンカー・アルルモーハン)に婚約破棄を言い渡されてしまう。その話をするためミミの家を訪ねるが、話は決裂する。そんな時、ミミの姪が放課後に突然誘拐されたとの知らせが入る。その知らせを受けた場にいたヴァルンも協力することになった。あまり期待できない警察の代わりに家族は奔走するが、手掛かりは全く掴めないでいた。業を煮やしたヴァルンとミミの家族は、とんでもない作戦を始めるが、それは警部の娘を誘拐するというもので・・・?

 

いろいろ

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約2年ぶりのしばかり君最新作!しばかり君作品はコロナ禍で配信に切り替えることもなく、劇場公開されました。評判は上々で、2021年のタミル映画興収第3位だそうです。

 

監督好きなので監督の話からしますね。

監督は『Kolamavu Kokila』が2018年のタミルベスト10に選ばれることも多かったネルソン・ディリプクマール。

前作とは同じストーリーではないものの、どことなく大なり小なりの共通点が見られました。監督の好きなジャンルなのか、得意とするところなのか。これも作家性の強さが出ているという事なのか。分かりやすいところでいうと、音楽担当がアニルド君であったりヨーギ・バーブが出演していたり、シリアスなストーリーの中にミスマッチとも思えるコメディが差し込まれシュールな空気が生まれるところとか。2作どちらかの映画が好きな人はもう片方も楽しめそうです。私は両方楽しめました。

次作はヴィジャイの『Beast』だそうです。ヴィジャイ節と監督節どっちが強く出てくるか気になるところ。『Beast』もブラックコメディだそうで…これは…やはり…。

 

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主人公は軍医という枠に収まりきらない度胸と悪知恵と頑固さを持っていて、これが本作の物語の軸になります。台詞劇なところで細かい部分は理解が及びませんでしたが、多分技術と人脈を駆使して、"娘が誘拐された一般的な家族"ではなし得ないレベルの大胆な行動に。ここが凄かった。一見絶体絶命の中にあっても実は彼の手中。強い。

陽気でゆるゆるなキャラクターのイメージが強かったしばかり君は、イメチェンとも思えるようなお堅いキャラクターに。周りの調子を崩すくらいロジカルな思考を持つ医者が今回のキャラクター。しかしそれすらもちょっと笑いに変えてしまう監督よ(笑)。行き過ぎると笑いになっちゃうやつですね。

しばかり君はパーソナリティがある程度固定されたスタイル型のスター路線かと思いきや、今後はもしかしたら演技派になるかもしれない。(タミル映画界スターはスタイルタイプと演技派タイプに分かれることが多いです。スタイルタイプの代表はラジニ)…となると幅の広がりが楽しみになってくるな~!!

 

 

ダンディなおじさんが2人~!!

悪役のヴィナイ・ラーイと

何者かよくわかんなかったけど主人公と軍隊繋がりかな~?な味方のおじさんミランド・ソーマン。

特にミランド・ソーマンがイケオジだった。おじさんでスピンオフ撮ってほしいくらいには。

参考資料が全然ないので2人のオフショを。

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ヨギバブちゃんウォッチング

前作といい、監督はきっとヨギバブちゃんのこと大好きだと思う。

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結局ヨギバブちゃんは何者だったの…?ww

主人公たちファミリーとは本来は関係ないものの、誘拐の容疑者として登場してきたところからほぼ出ずっぱり。腎臓を取られて脅されるという文字にすると酷さが目立つ文字通り痛い目に。対戦相手を怪我させることもある手叩き相撲?の名手。どんだけ平手打ちつよいん…。それ以外はいつも通りあんまり役に立ってません。いいのよヨギバブちゃんは画面の隅にいるだけでも100点満点なので。ちなみにバブちゃん『Beast』にも出ますよ。

 

リンク

予告

 

「Chellamma」好き。振り付けの雰囲気が「Rowdy Baby」と似てるな~と思ったら「Chellamma」の振付Jani Masterさんは「Rowdy Baby」でプラブデーヴァと組んでいたという

 

「So Baby」

曲と歌にアニルド君、歌詞はしばかり君

おまけ

女装が最高でした。