2010年公開
出演:ラジニカーント
アイシュワリヤ・ラーイ
字幕:日本語字幕
時間:短縮版139分/完全版177分
2012年公開のハチャメチャアクションが話題のSF映画。
あらすじ
※Yahoo!映画より拝借
10年もの月日をかけて、バシー博士(ラジニカーント)は自分と同じ姿かたちをしたハイテク・ロボットのチッティ(ラジニカーント)を開発。さまざまなトラブルを巻き起こしながらも、人間社会の規律や習慣を学んでいくチッティだったが、次第に感情が芽生えるようになる。やがて、博士の恋人サナ(アイシュワリヤー・ラーイ)に心を奪われ、強引に彼女に気持ちを伝えようとするが、それが博士の逆鱗に触れて解体されてしまう。博士への激しい怒りと、サナへの絶ち切れぬ思いから、チッティは殺人マシンとなって復活を果たすが……。
いろいろ
製作費37億、興収100億のメガヒットがスゴい! スーパー・スター&世界一の美女がスゴい! 先読み不可能な怒濤の展開がスゴい! ダンス&ミュージックがスゴい! ラスト40分のアクションがとにかくスゴい!
…とか言いつつ普段からこういう目線で映画は選んでないので、普通にアイシュワリヤー・ラーイと久々公開のインド映画を目的に(覚えてないけど確か横浜で)観てきました。
感情を持ったロボットが、博士の彼女を好きになりフラれてしまったので力ずくで奪おうとするお話。
ロボットの感情は、世界中でSFネタとしてよくあるものですが、面白く作ってあります。インパクト抜きでもよくできてる映画だと思います。
主演のラジニカーント、見事に博士とロボット2つの人格をこなしていました。
もう観ているうちに同一人物なのを忘れてしまいます。
博士自体は影が薄くなってしまうのですが(普通の人だし)、ロボット=チッティのキャラクターもすごいです。
ヒロイン役のアイシュワリヤー、ロボットに惚れられるのも納得のいく美しさ。
アイシュのピークは2000年代で迎えてしまってるので、学生役にするには少し老けて見えなくもないのですが(撮影当時30代中盤かな?)、彼女がサイボーグ役と言われても違和感ないくらいの美女っぷり。彼女の演技はいつもちょっと気張ってるのでロボット役もいけそうな気がするww
インド映画見慣れない方も多くこの映画を観てるみたいです。
「面白い!」と思う方もいれば「長い…無理。」って思う方も。
長さはどこまで映画に入り込めるかにもよるとは思いますが、インド映画的目線で見たら間延び感はありません。ダンスシーンもバランスいい時間に入ってくるし、アクションシーンは後半にドーン!と来るので、インド映画の中では時間は気にならない出来だと思います。恐らくこの映画でSFが苦手以外の理由で長さがダメだった人は他のインド映画でも長さが気になると思います。
ダンスシーンで突然違う場所に移ったり、蚊とロボットが何故か話せたり、色々つっこみたくなるシーンはもちろんありますwでももちろん「味」ですのでそういったインド的ツッコミ所は深く考えず楽しく見ることをお勧めします。SF的な部分だとストーリーはしっかりできているのであまり変に感じる部分はないと思います。
でも、かなり個人的な事ですが
ロボットの造形が好きになれませんでしたw
あ、ラジニの顔になった後じゃなくて、開発中のこれ↓
手足が妙に長くて、ぬるぬるした動きが…ダメ。生理的に受け付けられない。
あと、感情がまだ備わってないチッティが、火事のなか少女を助けるシーン、…展開がもうちょっと何とかならんかったのか、と。なんかもう直接的すぎるんですわ。もうちょっとオブラートに表現してほしかった…。
あ、ここの2か所の事は言及してる人がほとんど見当たらないので、気にならない人の方が多いと思います。個人的な感想です(ただ私の「お気に入り映画」にならなかった理由として)。
家族で、友達同士で、一緒に楽しめる人たちとわいわいしながら見るのをオススメします。 SF目的の人、インド映画に慣れてない人も思いっきり楽しめると思います。
この映画の複雑な公開経緯について解説をば(インド映画の複雑な事情に興味がない方はとばしてください)。
まず、元の映画はタミル語映画です。つまり、ボリウッド映画ではありません。
しかし、日本公開されたのはヒンディー語版です。
大した違いはないんじゃないの?とお思いの方、違います。
まず、主演ラジニカーントの声が本人のものではありません。(アイシュは本拠地なので本人の声)
タミル語とヒンディー語、文字や音の響きが全く違うものなので印象も意外と違ってたりします。
それから公開されたヒンディー語版、日本用に38分カットされた「短縮版」です。
短縮版はインドで公開されたヒンディー語版から更にカットしたものとなります。(観やすく、もしくは上映しやすくした為)
映画公開後、好評だったので後日ノーカットタミル語版が公開されました。
まとめるとこんな感じ↓
・2011年東京国際映画祭……………………完全版タミル語
・初劇場公開…………………………………短縮版ヒンディー語
・2012年6月1日から一部で公開……………完全版タミル語
・DVD…………………………………………短縮版ヒンディー語
・ブルーレイ…………………………………完全版ヒンディー語+短縮版ヒンディー語(2枚組)
・Gyao!無料公開版…………………………完全版ヒンディー語
うわあ複雑!
タミル語版、契約の中で販売については入ってなかったのか、現在日本語字幕付でタミル語版を買う手段はありません。
今見るとしたら、DVDかブルーレイかGyao!になるので、この中ではブルーレイをオススメします。タミル語ではないですが画質は良いし、完全版です。
レンタルはブルーレイが無い可能性があるので、その時は短縮版を見る事になります。ダンスシーンカット&ダンス以外のシーンも大幅カットなのでかなりオススメしません。
タミル語版が見たい!という方は、輸入盤でしたら存在するので一度日本語字幕で観たあと、そちらを買うのをオススメします。
…と、まぁこれから見る人にとっては頭が痛くなるような解説でした…
リンク
花咲いちゃうところ好き。
「Irumbile Oru Irudhaiyam」
ぶっちゃけ、インド映画色んな所で踊ってるからいきなりマチュピチュに行くくらいじゃ気にならなくなってきたww「おお、いい所で撮ってるなぁ…」くらいww
「Kilimanjaro」
悪チッティの方。「Arima Arima」
おまけ
ラジニのクレジットはパワーアップしてましたwww