2012年公開
出演:シャルマン・ジョーシー(ルーシー)
ボーマン・イーラーニ(ルーシーの父)
ヴィディヤー・バーラン(特別出演)
言語:ヒンディー語+日本語字幕(IFFJ)
『きっと、うまくいく』のシャルマン(=ラージュー)、ボーマン(ウイルス校長)が出演の映画です。
あらすじ
交通局で働くルーシーは、息子カヨゼ(通称カヨ)と父親と暮らしていた。カヨはまだ小さいながら才能にあふれたクリケット選手で、チームを勝利に導く活躍をしていた。
イギリス・ローズ(クリケットの聖地)での強化合宿に行ける選手の選考会が行われることになった。カヨは受ければ必ず合格するお墨付きがあったが、一番の問題は自己負担の費用が高額なことであった。ルーシーはローンの申し込みや仕事場の制度を利用してお金を工面しようとするが、なかなかうまくいかなかった。
ルーシーは途方にくれていたが、ふと出会ったおばちゃんに有名なクリケット選手サチン・テンドゥルカルのフェラーリを借りてきて欲しいと頼まれる。ムンバイでフェラーリを持ってるのはサチンだけで、知人の息子の結婚式の目玉で使いたいという。ルーシーの父親は以前クリケット選手だった過去があるためそのツテで借りられないか、もし借りられたら合宿費用分報酬を支払うという。 ルーシーは悩みつつもサチンの家を訪ねる。と、するとひょんなことからサチンのフェラーリの鍵が手に入ってしまう。
いろいろ
フェラーリを巡るドタバタコメディ、そして家族愛を感じられる感動的な映画でした。
↑左から父親ルーシー、息子カヨ、祖父デーブー。
プロデューサーがヴィドゥー・ヴィノード・チョープラー、脚本がラージクマール・ヒラーニー、キャストもシャルマン&ボーマンと、『きっと、うまくいく』メンバーがそろっています。それだけで期待度はかなり高くなってしまうのですが、期待に応えてくれる内容でした。
『きっと、うまくいく』では学生だったシャルマンが、男の子の父親役を演じています。
才能にあふれ、クリケット選手になるのを夢見る息子カヨ(=カヨゼ)をこのまま埋もれさせてはいけない、息子は合宿に参加していずれはインド代表になるべきだ と全力で息子を応援しようとする父親に、涙なしには観れません。
一緒に暮らすカヨの祖父(ルーシーの父親)も昔はクリケット選手で、インド代表になれるほどの才能の持ち主でした。しかしとある事件をきっかけに選手になる道を諦めなくてはならなくなり、それをきっかけに心を閉ざした偏屈じいさんになっていました。カヨがクリケットに熱中するのがおもしろくなく、序盤は小言を言ってはカヨを傷つけるのですが、話が進むにつれ心に変化が現れ、軟化していきます。ここも良いポイント。
クリケットはあまり日本人的に馴染みがないものの、映画の中で役者がしっかり演技してくれるのでルールが分からなくても大丈夫です(…というのは何回かこのブログで言ってる気がする。)
物語の軸になるサチン・テンドゥルカル、この前引退する(した?)というニュースが流れてきました。IFFJ公開に合わせてなかなかタイムリーなニュースでした。
↑ご本人。 サチン本人はおそらく出演してないものの、フェラーリはサチン所有の本物だそうです。
クリケットやインドの文化にはなじみが無くても、フェラーリならお好きな方も多いと思います。フェラーリもよく出てきます。
↑ムンバイの街を疾走するフェラーリ。(早すぎてキャプチャうまく撮れず)
あ、そうそう
本編と関係ないところでツッコミ所がありまして。
シャルマン君、隠れマッチョでございまして。
普通のシャツやポロシャツならあまり目立たないんですが、この映画の部屋着は↑の薄手の白い服で統一してまして。
半袖&薄手なため、マッチョ的シルエットが見え隠れしてました。
困り顔&押しの弱そうな性格のキャラクターなのに、胸囲やたくましい二の腕があっていいのか!ルーシーはいつ鍛えてんのか!!というツッコミを毎回入れながら観てました。
ダンスはヴィディヤー・バーランが踊ってくれます~
個人的には『きっと、うまくいく』よりこちらの映画の方が好きだったりします。
いろいろ
予告編
「Mala Jau De」
「Maara Re」
おまけ
関係あるかわかんないけど、ボーマン・イーラーニの息子さんの名前もカヨゼ(Kayoze Irani)。 パールシー系のお名前かな?