2013年公開
出演:パンガジ・カプール
イムラーン・カーン
アヌシュカー・シャルマー
シャバーナー・アーズミー
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:150分
インドはハリヤーナー州を舞台にした社会派コメディー映画。2013年1月公開。
あらすじ
マンドーラー村の地主ハリー・マンドーラー(パンガジ・カプール)は、村を農村から工場地帯にしようと計画していたが、農民たちの間では反対運動が盛り上がりをみせており、計画はうまく進んでいなかった。さらに、ここ数年の不作に反して今年は雨が降ったので小麦が豊作に。ハリーと地元政治家のチャウダリー・デーヴィー(シャバーナー・アーズミー)は頭を悩ませていた。農民の扇動しているのは、マオという謎の男であった。
ハリーの問題はもう一つ。彼はお酒を飲むと人格が変わってしまう程のアルコール中毒者であった。お酒に溺れている間に色々やらかしてしまうので、禁酒しようとするが、しまいにはピンク色の牛の幻覚を見るようになり、またお酒に頼ることになっていた。そんな彼の面倒を見ているのは、最近ハリーに雇われるようになった村の男マトルー(イムラーン・カーン)であった。
ハリーには一人娘がいた。ビジュリー(アヌーシュカー・シャルマー)はデリーとロンドンで勉学に励んだ女の子で、先進的な思考の持ち主だった。ハリーはビジュリーをチャウダリーの息子バーダルと結婚させようとしており、その計画は上手く進んでいるように見えたが…
いろいろ
タイトルの意味は、「マトルーのビジュリーのマンドーラー」。マンドーラーが村の事を指すのか、ハリーの事を指すのかは分からずじまい。両方かもね。
コメディー要素がありつつ、社会問題を扱った社会的メッセージも持つ作品…と言えばわかりやすいでしょうか。 普段あまり好んで社会派作品は見ないのですが、思ったよりは気軽に観れました。
映画全体の雰囲気としては、洋画で時々ある、少しアート寄りのシュールな映画。コメディーと言えど、インド映画の「ギャグポイントに効果音」的なものは無いので、コテコテ感はないです(あれはあれで好きだけどw)。ダンスシーン以外はテンションも落ち着き気味。
テーマは急速な発展を遂げるインドの農村における、地主と農民の摩擦問題。ストーリーは会話中心で淡々と進みますが、二転三転するので意外と飽きませんでした。
初っ端からお酒飲んで暴れるハリー。
演じるのは、シャーヒド・カプールのお父ちゃんパンカジ・カプール。お父ちゃんとお母ちゃんはシャーヒドが小さい頃に離婚したんですが、父子関係は良好だそうです。
ヒゲと、ちょっとミニサイズな体と、コロコロした感じがなんとも味気のあるおじいちゃんで。(現在59歳)
↑左端ね。 シラフの時より、お酒飲んだ時の方の性格が好きです。
ハリーの運転手マトルー役はイムラーン・カーン。
ビジュリーと幼馴染、デリーの大学を卒業して村に戻ってきた身で、基本的に農民側ですがハリーの建設計画は傍観?、お酒も止める気配もなくむしろ一緒にふざけてる…な、はじめはちょい謎なポジション。とにかく濃いヒゲもあって、かなりムサいです。
イムラーン自体は好きでも嫌いでもないですが、悪くなかったと思います。
エンディングロールで、ビジュリーのマネしてハリーが抱き着いてきたときのこの若干嫌そうな顔が好きw
ビジュリーは村の子にしては若干浮いてました。それは狙ったんだと思うけど。
↑登場からしてこんなのだしw
ポップなタトゥー入り、はっちゃけキャラはいつものアヌーシュカーのテンションと変わらない?w 冒頭バーダルとの婚約話に嫌悪感示してるのかと思いきや、彼とは仲良くやってるところは意外性が強かったです。
ダンスシーンは音楽含め作品とよくマッチしていて良かったです。
何故か時々挟まれるアフリカ要素も、合ってたw
というか全体的にリアル寄りで、突然別世界に飛んだりしないので、実際踊っててもおかしくない感じ。多分ダンスシーンはほぼ村内でした。
農村のお話なので、あまりゴージャスさ派手さは無く、映画でよく寝ちゃう人は危ないかもしれませんが、バランスの整ったなかなかよくできた映画ですので、観て損はないと思います。特にインドに興味がある方は見応えあるかと。オススメ!
今回のツッコミポイント:アフリカ人いつまで居るのよ!
(踊るじいちゃんとアフリカ人)
リンク
「Matru Ki Bijlee Ka Mandola Title Song」
「Khamakha」
「Lootnewale」