インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Talvar(Guilty)

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2015年公開

出演:イルファン・カーン

   コンコナー・セーン・シャルマー

   タッブー(特別出演)

監督:メーグナー・グルザール

時間:132分

言語:ヒンディー語+日本語字幕

媒体:オンライン(Netflix)

 

2008年に実際に起こったノイダ殺人事件をベースにしたサスペンス。プロデューサー・脚本・音楽にヴィシャール・バルドワージ。作詞はグルザール。トロント映画祭でも上映されました。

 

あらすじ

14歳の少女シュルティ・タンダンが死体で見つかった。第一発見者は両親で、その時使用人ケームパールが行方不明になっていたため、彼を容疑者と断定し捜査が進められた。しかし、ほどなくして屋上からケームパールの腐乱死体が発見されたことにより、捜査は複雑なものとなった。最終的には、シュルティの父親である医師ラメーシュ・タンダンの手による名誉殺人と断定され、ラメーシュが逮捕されることになった。事件は発生時から注目され、被害者・容疑者家族の醜聞やさまざまな憶測も大々的に報道された。

しかし、地方警察の捜査は疑わしき所が多かった。捜査はCDI(中央捜査局)の手に渡り、捜査官アシュヴィン・クマール(イルファーン・カーン)が担当することになった。アシュヴィンは地方警察の杜撰な資料と荒れてしまった現場に手を焼くが、捜査の末、ラメーシュのもとで働くカナイヤーに目を向ける。確実な証拠が得られなかったものの、有力な情報を得るところまでたどり着く。

しかし、あと少しで事件が解決するかと思われた時に、アシュヴィンの上司でCDIの長官ラームが引退することなった。順調に進行しているかと思われた捜査に、新たな問題が浮上する…

 

いろいろ

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インターナショナル俳優・イルファンおじさんの映画だよー!

なんと、日本でも対応しているNetflixで配信中です!もちろん日本語字幕付き!

わ~~すげ~~日本語字幕でストレスなく理解できる~~感動~~!

Netflix上では、国際版のタイトル『Guilty』です。

 

インドのデリー近郊ノイダで起きた、中産階級の殺人事件がベースになってます。役名は実際のと変えてあるけど、凶器や捜査方法はかなり似せてきてるらしいです。

被害者シュルティ・タンダンはアールシー・タルワールが実際の名前。名字が映画のタイトルと同じです。Talvarは剣という意味もあり、映画のセリフにも剣の話が出てきます。

ちなみに、アルカカットさんのこの記事は途中の捜査段階までしか進んでない頃に書かれたものなので、映画の前に読んでもネタバレにはなりません。↓

これでインディア 2008年7月

他の日本語記事はモノによってはネタバレまで書いてあるので要注意。とはいっても、当時かなりインドで話題になった事件だそうで、事件の終結まで報道されて一般人も広く知ってると思うので、事件の筋を知っていること前提に作られたのかもしれませんね。

私はというと、殺人事件が絡んでるってことくらいしか知らずに観はじめました。イルファンがどういう役なのかも予習してなかったですw 輸入版DVDでなくNetflixで観るなら、あらすじ予習なしで充分理解できると思います。輸入版の英語字幕は…これはちょっと難しそう…w

 

 

実際に起きた事件の真相に迫るというよりは、警察による捜査に焦点を当てたストーリーといえます。

まず、地元警察による初動捜査。現場に数々の証拠がありながら、素人目にも不安になる操作方法。事件の当日か翌日には殺人現場に当事者や報道機関が大勢立ち入り、現場を荒らすには充分すぎるほどです。動かすことができない証拠に保存処理さえしてません。鑑識はどこ?これが事実だったらマジ頭痛い。

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↑地元警察のオッサン、喋り方といい性格といい気になってしまう存在w

他はCDIの捜査。実在するのは”CBI”って名前らしいですね インドによくある、聴取の際の暴力が出てきます。拷問レベルではないものの、日本人からするとこれも少々荒いw シャツとスーツでビシっとキメてるし、初動捜査に対し呆れる描写があり、地元警察よりはいくらかスマートには見えるんですが…。他にも、裏に絡む権力争いや、だれも自供してないのに犯人を決めつけた上での捜査とか、いろいろ問題アリでした。映画的に、その辺を浮き彫りにしたかったのかな~と思います。ほんとは単純だったかもしれない事件を、捜査の手で複雑にしてしまった感じがあります。

 

殺人事件をメインとしつつ、アシュヴィンと奥さんの夫婦関係がほんのチラッと出てきます。奥さんはあのタッブーです。イルファンとタッブーの共演て多いですねw タッブーがイルファンの頭をなでなでしてて、いいもの見た感ありましたw

イルファン演じるアシュヴィンは、仕事中に携帯ゲームやったりどこか抜けてるところがありつつも、映画の中では相当まともな方じゃないかな~っていうキャラクター。過去の事件解決でCDIのエース的存在となり、この殺人事件の捜査官としてお声がかかったようです。

 

殺された少女シュルティの母親ヌータン役はコーンコナー・セーン・シャルマー。数年前はラブコメでヒロインやってた気がするんですけど、もう年頃の女の子のお母さんをやるとは…、びっくりです。

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ヌータン(コーンコナー)の隣にいるのが、ラメーシュ。

 

 

渋いサスペンスは相変わらず好みのジャンルではないですが、これは結構おもしろかったです。あっさりストーリーが完結するかな~と思わせつつ、そこからガラっとひっくり返したりとか。あと日本語字幕で疲れにくかったので、今回はあまり休憩せずに観れましたw

 

リンク

Netflix、1カ月は無料お試しできるので、お時間あるときに是非どうぞ。

Talvarの配信ページ

会員にならないと個別ページ行けないかも。一応貼っとく。

 

ダンスシーンがないので、プロモ用動画は同じようなシーンの映像が多いです。

「Insaaf」

 

「Zinda」


 

こんな映画もあるよ

 イルファン&タッブー&ヴィシャール・バルドワージ&グルザールといえば…


シャツ姿がかっこいいイルファンといえば…