インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

IFFJ2014 平日の部

IFFJ2014 スタートから3連休がおわり、平日の部に移行。

仕事があるので、夜の最後の回に通いました。なんか、毎日行ってたからこれ副業?みたいになったw

10/14は「Pied Piper(ロバ男)」

10/15は「Thanha Rathi Ranga(昨日と明日の間)」「ハッピー・シャンティ」

10/16は「Yaariyan(友情)」

10/17は「Phata Poster Nikhla Hero(うそつきは警官のはじまり)」と、おかわりで「R... Rajkumar(“ロミオ”・ラージクマール)」を鑑賞。

 

平日だからと油断をしていました。ここで、私はある意味ものすごい作品と出会うのです…

 

「Pied Piper」

不思議~な作品。これってコメディでいいのかな?社会風刺コメディかな。

あれだ。「Peepli(Live)」に雰囲気似てる。村が舞台で、政治に絡んできて、社会風刺がこんもりで。何なら主人公も似てるけど、それは全くの別人でした。(ロバ男はRajpal Yadav、「Peepli(Live)」はOmkar Das Manikpuriという俳優さんが主役)

インドの政治事情は全く分からないし、アルカカットさんの批評&解説を読んでも全然理解できない…のはもう仕方ないよね、インドに住んだことないんだし、って諦めた上での鑑賞でした。w でも、なかなか面白いところを突いていて、観て損ではなかったです。

 

「Thanha Rathi Ranga」

予習ゼロで挑みました。何ならIFFJのチラシに書いてある作品紹介すら頭に入れず観ました(以前読んだけど、記憶抜け落ちてしまってたのです)

↓以下ちょっとネタバレなので、文字白色にしてあります。読みたい方は範囲選択してね。 かなりの鬱展開!途中とある物を拾ってからもう「ああ、これ何事もなかったかのようには終わんねーだーろーな・・・うわぁ…」ってなりましたが、やっぱり、タダでは済まない状況に…。最後はもう目を塞ぎたくなりました…ってか塞ぎました。今年のIFFJ最大の鬱作品でした。そうそう、去年は「Table No.21」が最大の鬱作品だったなぁ…

あ、思い出しちゃったorz

↑おわり。

大学生のスーラジ君がちょっとイケメンだった(どこでもイケメンを探してしまう、貪欲なエルザ氏。)

 

「ハッピー・シャンティ」

大学の卒業制作だったみたいです。へ~!

37分の短編。クオリティはプロ作品には到底及ばないんだけど、でも個人的には悪くなかったです。主人公プリヤちゃんかわいかったし。結構楽しく観れました。でも英語しゃべってるとこ字幕出して欲しい。

 

「Yaariyan」

今年のIFFJワースト決定。まだ数本見てないけど、これがワーストに決定。

何なら今まで観たインド映画のワーストに入る勢い。

脚本、編集最悪。テンポが物凄く悪い。よくここまで全て悪いモノがつくれるもんだ。

メインの俳優が無名のほぼ新人さんばっかりなので、そういう作品は普通俳優の拙い演技に目がいってしまいがちだけど、そんなのどうでもよくなるくらいのクオリティの低さ。新人ていう大事な時期に、こんな映画に出てしまったあの子たちがかわいそう。

持っていきたい方向に持っていくために、強引に展開するストーリー。リアリティが全くなし。いや、映画にリアリティなんて求めちゃいないけど、最低限のってあるじゃん。それが全然クリアできてない。あれやこれやとトンデモ展開が起きすぎて、場内は失笑。

タイトルが「友情」(原題もそのまま友情っていう意味です)って割には、一番の親友のハズの子の扱いがめっっっっっっっちゃ適当。もうはっきり言っちゃいますけど、ものすごく簡単に死にます。危篤なハズなのにベラベラ饒舌に喋ったあと、ポックリ死にます。茶番も大概にせいや。主人公たちが大学対抗で戦う(簡単に言うと、「スチューデント・オブ・ザ・イヤー」みたいな)んだけど、本人たち全く努力してるシーンなし。というか大学代表に選ばれた理由がショボい。説得力なし。

強いていいところを挙げるなら、音楽に力が入ってたり、主人公の男の子がちょっと可愛かったり、舞台のシッキムが綺麗だったくらい。映画の本筋と全く関係なし。

そんな音楽も、後半の恋愛パートになるとことあるごとにラブソングが流れて、「え、また歌うの?」と戸惑う程の粗い作り。バランスよく配置せいや。

何度映画館から出ようか考えたことか。でも、ちゃんと最後まで観ないとちゃんと感想を言う資格ないなと思って最後まで残ってしまいました。この後面白くなるかもしれないという期待も少しありました。裏切られましたけどね!!!!

約2時間半延々とつまらない話を観させられた挙句、最後には「監督は子育てと監督業両立させて作りました♡頑張ったんだよ♡」(←超意訳)ってメッセージが出て、イライラは最高潮に。おめかしした監督やら、メイキング映像っぽくした監督フューチャー映像やら観させられるエンドロール…。いや、子育てしながら仕事を頑張るのは全然かまわないんだけど(世のお母さんたちはすごいと思うし)、エンドロールにそれを持ってきて許されるのは、ある程度ちゃんとしたクオリティのある映画だけ。ファラー・カーンの映画のような、ちゃんとしたものだけ(ファラー・カーンの映画みたいなエンドロールは大歓迎)。監督、会社の社長の奥さんでこれが監督デビュー。監督業頑張ったというよりは金持ちの道楽に付き合わされたような…?というかそれそのまんま事実や…

これがもし自分が見る初インド映画だったら、この後一生インド映画を観ることはないでしょう。この日、これが初インド映画の人がいなかったことを祈るのみです。

 

「Phata Poster Nikhla Hero」

ゆるゆる~なコメディでした。まあまあ楽しかったです。まあまあでしたけど。

ラジクマよりこっちの方がシャーヒド可愛かったです。ポリスメンな制服も良く似合っててご飯三杯イケる。これだけでも十分満足。 監督の前作「Ajab Prem Ki Ghazab Kahani」に比べるとパンチは弱いけど、前日観た「Yaariyan」に比べると100000000倍マシ。

ちょっとした細かい部分に配慮がされてて(例えば、主人公一般人なのに無駄に強い理由が序盤にさりげなく説明されてたり)、そこはやっぱりベテラン監督の成せる業?

不満点は、音楽面。ダンスシーンが入るところで違和感がちょっとあった。"Tu Mere Agal Bagal Hai" の前後がミスマッチ?上手く説明できないんだけど…。 それと、1曲丸々使ってるわけじゃなくて短く編集してあるんだけど、どこ切ったかわかりやすすぎた(それはCDで聞きまくってるせい?)ちょっと惜しかったなぁ。

 

平日の部もこれにて終了。

あれ?まだ観てないのが4本残ってる…

と、いうことで延長戦!高崎へ遠征してきます~!ではまた!