2011年作品 <公式サイト>
出演:シャー・ルク・カーン
カリーナー・カプール
アルジュン・ラームパル
昨年『ロボット』あたりから始まった、日本の中のインド映画の波にのってきたシャールク作品。
2012年夏公開、恵比寿の東京都写真美術館ホールに見に行ってきました。
今がいい時期なのでこの機会に紹介記事書いてみました。
あらすじ
デジタル世界のデータを実際に物質化できる技術がイギリスのバロン社で開発されたころ、同じ会社のシェカル(シャー・ルク・カーン)たちは「Ra.One」という名のゲームを作り上げる。完成披露パーティーの日、シェカルの息子、プラティクは“ルシファー”の名でログインしたが、途中でゲームをやめて帰宅してしまう。するとゲームのキャラクター、ラ・ワンがルシファーを抹殺しようと、現実世界に現われ……。
いろいろ
ほぼ同時期に公開されたタミル映画『ロボット』とジャンルが近いこともあり比較されやすいですね。
インドの記事によるとシャールクが『ロボット』の出演に一度はサインしたけどオファーを断って作ったのが『ラ・ワン』らしいです。
公開前のふれこみ(予告編等)通り、インパクトは『ロボット』の方が強いです。
あとは好みの問題かなぁ~??
映画は脚本重視!!!って人は『ラ・ワン』は弱く感じるかもしれません。
個人的には『ロボット』に出てくるロボットの造形が苦手なので、映像の見やすさはこっちが上でした。
一応子供向け・ファミリー向けらしいのですが、それにしてはちょっと下ネタが多いかなぁ~
インドって、昔から使われてきた題材(ラーマーヤナとか)に関してはお得意なんだけど、新しい題材はなかなか処理が苦手なんじゃないだろうか…なんて。
今回もインドらしく「古典」と「SF」をミックス。古典をゲームの世界に取り込むのは見事。しかしゲームとかSFそのものの面で設定が説明不足というか、現実感が薄かった…。ゲーム慣れしてないと理解するのも結構大変なんじゃないかなぁ~
『Koi…Mil Gaya』はSFとしてもかなり良かったんだけど。
シャールクはゲーム開発者兼父親役と、ゲームのヒーロー・ジーワン役。
ジーワンの時、ゲームの雰囲気の為にお肌がいじってありそうな…感じ。『命ある限り』の若サマルのような。
↑お父さんの時。天パがみれる貴重な役w
お父さん時はへタレな性格が顕著でwwまともに運転できてねーよw
後半ジーワン時は強いヒーローだしかっこいいんですが、ちょっと知識については疎いのでとぼける所もあっておもしろいです
カリーナーはプラティクのお母さんという役どころ。
結婚前のシェカルとの恋愛シーンや、ジーワンとの疑似恋愛的なものはありますが
基本的にはお母さんで、出演シーンもそれなりに多いですがすごい目立つってわけでもないです。
悪役ラワン役は後半短いですがアルジュン。
(『恋する輪廻』でも悪役だった人です)
この人かなりイケメンなので、その分有無を言わせない感じが悪役にピッタリです。
ラワンが姿を変えられるので色々な人がこの役どころを担ってます。まぁここじゃあんまり言わないでおこう。
色々変身していく中でアルジュンが最後の形なんですが、アルジュンが一番迫力ある。おっ!本命が出てきた!って感じ。
プラティク君はかなりの厨二っぷりw
悪役がカッコイイと思うお年頃ってあるよなぁ~みたいな。
悪役の究極に強い部分と、最期の儚さにあこがれるのかな…
プラティク役の子役君は自然な演技で好感触。
インド映画の子役って、日本の子役同様なんか…ワタシ頑張ってます!なタイプが多いんだけど、プラティク君は鼻息荒い感じもないし、いたって自然。
日本人としてはシェカルの同僚アカシ君がなんなんだといいたくなる部分もありますがw
あ、なんか日本人か中国人かよくわかんない人がいるwと思う程度で楽しむのが一番だと思います。
随所に南インド要素が入ってますが、ちょっと方向性が変な気も。
ラジニが出てきたのは楽しいですけど、その他はわざわざ入れなくてもよかったと思います。
リンク
音楽はノリがよいです。
「Chammak Challo」は公開までヘビロテしてました。 「Dildaara」は「スタンド・バイ・ミー」をカバーしてるので、『たとえ明日が来なくても』の「♪Pretty Woman」を思い起こさせます。