インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

お使いくださいシリーズ #gif その⑥

 前回のはこちら

 

エモーショナルになった時にお使いください

#Darling #Prabhu

f:id:komeindiafilm:20180716080636g:plain

 

ダメだこりゃ…って思ったときにお使いください

#Majnu #SSRajamouli

f:id:komeindiafilm:20180722222844g:plain

 

嬉しいニュースが舞い込んできた時にお使いください
#RRajkumar #ShahidKapoor #GandiBaat

f:id:komeindiafilm:20180724233626g:plain

 

告白したい時にお使いください

#SeemaRaja #Sivakarthikeyan #Samantha

f:id:komeindiafilm:20180916014856g:plain

 

イスラーム式に挨拶したい時にお使いください

#SeemaRaja #Sivakarthikeyan

f:id:komeindiafilm:20180916010509g:plain

 

照れた時にお使いください

#Premam #NagaChaitanya

f:id:komeindiafilm:20181118231532g:plain

 

 

 

 

Sarvam Thaala Mayam(Madras Beats)/世界はリズムで満ちている

f:id:komeindiafilm:20181114200143j:plain

監督:ラージーヴ・メーナン

出演:G・V・プラカーシュ・クマール

   ネドゥムディ・ヴェーヌ

   アパルナー・バーラムラリ

時間:131分

言語:タミル語+日本語字幕

 

 

あらすじ

チェンナイに暮らすピーター(G.V.プラカーシュ・クマール)は、熱狂的なヴィジャイファンの大学生。家は南インドの太鼓ムリダンガムを作る工房だが、それだけでは家計を賄えず母親も働いている。

将来良いお給料をもらえる職に就くためにはテストを良い成績でパスしないといけないのだが、母親の願いむなしくピーターはテストよりヴィジャイ映画の公開を優先してしまう。彼は散々なテスト結果で希望ある職に就くのを諦める代わりに、お父さんの工房で一緒に働き始める。はじめは特に思うことなくお父さんの手伝いをしていた彼だったが、お客さんの一人でムリダンガムの高名な演奏家のステージを間近で聞いたその瞬間、演奏に一目ぼれしてしまう。楽器を作る方ではなく演奏する方に興味が沸き、その演奏家に弟子入りをしようとするピーターだったが、一筋縄ではいかず…。

諦めを知らないピーターはなんとかして弟子入りを果たしたが、指導者となる兄弟子や同じくして弟子入りした仲間の妨害に遭い、演奏家としての道をつぶされる。それでも音楽とのつながりを断ち切れなかった彼は、自分の世界を飛び出し音楽に触れる旅に出て……。

いろいろ

2018年の東京国際映画祭で上映された作品です。

インドでは2018年の年末に公開予定で、未公開。この映画祭での上映が世界で最初だそうです。

主演のG.V.プラカーシュ・クマールは知ってたけど他は特に知らず、まだインドでプロモーションもされてなくて話題になってるのを見なかったのでフラットなテンションで観に行ったのですが、これが、なんと、今年ベスト級にいい映画でした!!!

 

まあもろもろの作品紹介は映画祭のページにお任せするとして、いつも通り私が印象に残ったところなどを…

 

主人公は熱狂的なヴィジャイファンの大学生、ピーターくん。

f:id:komeindiafilm:20181114201309j:plain

演じるG.V.プラカーシュ・クマールは、俳優のほかに映画音楽監督と歌手というマルチな才能を発揮しタミル映画界で活躍中。30代前半という若さもあってまだタミルの大スターって程ではなくて小回りのきくお兄ちゃんって感じの俳優さんで、この映画ではピーターの役がぴったりハマっていて観ている側に伝わりやすいキャラクターになっていました。

特にピーターがムリダンガムの魅力に取りつかれていくさま、師匠の嬉しい言葉に感極まるさまは彼の一途な想いが伝わってきて本当に応援したくなります。演奏に一目ぼれ(一耳ぼれ?)するところは、今まで観たなかで一番説得力のある一目ぼれシーン。全体的に、ピーターの音楽に対する情熱が本当に一生懸命でかわいいです。

 

でも私がこの映画を良い映画認定したのは、ピーターがムリダンガムの魅力に取りつかれてからではなくて、最初のダンスシーンでした。ヴィジャイファンクラブがヴィジャイ映画公開初日に楽しく騒いでるシーンです。自分がタミル映画好きなことも関係してくるかもだけど、好きなことを全身全霊で表現してることがたまらなく素敵で、「もうこの映画残りのシーンがどうなるかわからないけど良い映画リストに入れちゃってもいいわ!」って思えるほど興奮していました。もちろんその後も裏切られることない素晴らしい内容で……うう、思い出すだけでもこみ上げてくるものがある…。

 

中盤では、彼の身近な世界で収まっていた出来事から、色々な限界から方向を変える旅という形でインド全体へ広がります。

そのきっかけにはヒロインも一役買っていて

↓この子ね(ICW2018上映『マヘーシュの復讐』にも出てた女優さんです)

f:id:komeindiafilm:20181114211419j:plain

彼女は映画全体としてはそこまで長い時間出てこないんですけど、監督はピーターと彼女のロマンスをもうちょっと長めに用意してたところ、幾分かカットしてコンパクトにまとめたそうです。その分音楽に集中できたから、この映画はロマンスをコンパクトにまとめて正解だと思う。

で、ピーターの旅が雪降るカシミール辺りとかパンジャーブ地方とかケーララあたりとか、文字通りインド各地を巡るんですが、そのバックで流れる曲がチェンナイの音楽にとらわれない色々な音がMIXされていて、それが自然に耳に入ってくるからさすがインドというか、A.R.ラフマーンの曲というか…。(A.R.ラフマーンが音楽監督です)

f:id:komeindiafilm:20181114212031j:plain

私音楽がそんなに得意じゃなくて、聴いて受け取るのも鈍いし、ましてやインドの音楽に殆ど知識ないし、その辺りで躓いて楽しめなかったらどうしようっていう不安がありました。でもこの映画のムリダンガムをはじめとする音楽が本当に素晴らしくて。師匠の演奏、それに反応するピーター、ピーターが旅の後に出した答えとか、分からなくても感じる事ができれば音楽って楽しめるんだと心から思いました。

 

この感想で文字にできなかった(語彙力…)ところも本当に魅力がいっぱいつまったエモーショナルな映画で、まずは観て感じてほしい!!!ってところが本音。

今のところ映画祭上映だけで日本で公開の話は聞こえてこないけど、映画祭の2回だけじゃもったいない。是非劇場公開してほしいです!

 

リンク

まだインドでプロモーション始まってないのか、動画あんまりありません…出てきたら貼りますね。

映画祭上映後のQ&Aの様子は公式ビデオがあります