2024年公開
出演:シャーヒド・カプール
クリティ・サーノーン
ディンプル・カパーディヤー
ダルメーンドラ
監督:アミット・ジョーシー、アーラーダナー・サー
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:143分
媒体:スクリーン(シネ・リーブル池袋)
あらすじ
優秀なロボット工学エンジニアであるアールヤン・アグニホートリー(シャーヒド・カプール)は、ロボテックス社の社長であるおばのウルミラー(ディンプル・カパーディヤー)に誘われ、ムンバイからアメリカにやってくる。新しいプロジェクトに参加すると聞いていたが、ウルミラーは2日ほど不在にすると言い、アールヤンにアシスタントのシフラ(クリティ・サーノーン)を残し、去ってしまう。
シフラは優秀な女性で、料理が得意なのはもちろん、アールヤンの好みを熟知し完璧な世話をする。少し不思議な受け答えをする時があるのを除いては2人は非常に馬が合い、短いバカンスを過ごすうちにたちまち2人は恋人関係になる。しかしウルミラーが予定より早く帰ってきた。大人の夜を過ごしたことがバレるのを恐れるアールヤン。ウルミラーとアールヤンは、寝室にいるシフラの様子をうかがうが、シフラは目を開けたまま事切れていた。驚くアールヤンにウルミラーはシフラの腕から充電器を指し、シフラは高度な技術でプログラミングされたロボットであること、またアールヤンがシフラをロボットだと見破れるかどうかのテストをしていたことを明かす。
シフラに対し運命的な女性だと感じていたアールヤンは傷心し、ムンバイに帰ってお見合い結婚を受け入れる。しかしウルミラーからシフラは別の人でテストを開始すると聞いた彼は、インドでテストしてはどうかとシフラをアメリカから自分の元に連れてくるが…。
いろいろ
おかえりシャーヒド!
ここ数年"チョコレートボーイ"と言われていたのを払拭するかのように立て続けにシリアスな作品を選んでいたシャーヒド。得意のダンスを披露しているのは2015年の『Shaandaar』か2018年の『Batti Gul Meter Chalu』あたりでしょうか。その2作品ともヒットとは言えない結果となっており、もしやこれに懲りてヒットしているシリアス路線に転向か…とちょっと心配してたところ(まあダンスだけがとりえってわけではないので別にいいんですが…)、やっと!ダンスいっぱい!キャラもストーリーも明るい!10年位前に楽しんでたキラキラボリウッド風!!って感じのを出してくれました!やったね!!ちなみに本作は様子をうかがうに、無事ヒットしているようです。
20年くらい?前の頃の、1作品につきダンスシーン5~6曲とはではいかなくて、多分3曲くらいだったけど、今時「必要なければ踊らない」方が多そうな時代からすると3曲でもじゅうぶんっす!!あざす!!!
2010年代やそれ以前のボリウッドを楽しんでいた身としては、悪い意味でなくキラキラしたボリウッド作品と、今の時代らしい"普通"ではないラブコメとが融合して新しい
作品になっていたところが最高でした。
ヒロインにクリティ・サーノーンが来ているのもいい。クリティは『Luka Chuppi』で今風の女性を演じたり、『Mimi』では単独主演で社会問題に切り込んだりと実力の持ち主(一瞬『Chandigarh Kare Aashiqui』がよぎったけどあればヴァーニー・カプールだったw)。モデル級のスタイルの良さといいスマートな立ち振る舞いのうまさといい、一見完璧に仕事をこなすスーパーウーマン、実はロボットという設定にぴったりでした。
現場にて対応に追われあっちこっちバタバタするアールヤン(シャーヒド)にくらべ、感情をプログラミングされてないシフラ(クリティ)は浮き沈みや想いを吐露する事がない分感情移入するような印象的なシーンはないものの、人間的振舞いと問題が起きたときのロボット的振舞いの両方をする必要があるといった点ではシャーヒドよりクリティの方が演技が大変そうでした。お疲れ様です…。
もちろんシャーヒドも右へ左へとバタバタするせわしなさで楽しませてくれます。持ち前の軽快さと頑固さが見え隠れするぴったりの役どころ。
ストーリーはまだ人間とロボットのラブコメディという例が少ないぶん、先が読みにくい展開となっていて、軽いタッチながらも大小色々なスリルが盛り込んでありました。クライマックスはロボット登場ものとしてあるあるな展開とも言える…かな?さらに先の最後の結末も結構好きです。
ロボットとの恋愛を継続させようとするアールヤンに共感できるかはさておき(笑)、重すぎずヘルシーに楽しめるラブコメでした。機会があったらオススメです!
リンク
予告編
予告でロボットであることが明かされているのでネタバレではない
「Laal Peeli Akhiyaan」
ダンスを待ち望むシャーヒドファンを沸かせた、最初のプロモに使われた曲
タイトルソング