2023年公開
出演:ナーニ
ムルナール・タークル
キアラ・カンナー
ナーサル
ジャヤラーム
プリヤダルシ・プリコンダ
監督:ショウリュヴ
言語:テルグ語+英語字幕
時間:155分
媒体:スクリーン(池袋HUMAXシネマズ)
あらすじ
ヴィラージ(ナーニ)はムンバイにスタジオを置く著名なカメラマン。嚢胞性線維症を抱える6歳の娘マヒ(キアラ・カンナー)と、彼女の祖父との3人暮らし。
マヒは日頃から母親の事を知りたがっていたが、ヴィラージはいつもそれを避けていた。ある日マヒがクラスで1位の成績を取ったら話すと約束しマヒは見事1位を取るが、その夜ヴィラージは疲れているからとはぐらかす。そのせいで翌朝、マヒは飼っている犬プルートと行方をくらましてしまう…。
マヒは街で出会ったヤシュナ(ムルナール・タークル)に保護され、無事ヴィラージは会う事ができたが、マヒから話を聞いたヤシュナに押される形で、ヴィラージはマヒに母親のことを話さざるを得なくなった。ヴィラージは、自分の妻でありマヒの母親であるヴァルシャとの出会いから話を始めるが、その結末はマヒにとってショッキングな内容だった。ヴィラージが話を避けていたのもそれが理由であったため、半ば強引にしてしまったヤシュナは罪悪感を持つ。また様々な事情を抱えるマヒのことを気にかけるようになるが、これにはさらにヴィラージしか知らない重大な事実が隠されていて…。
いろいろ
ビター半分、ハッピーもあり、家族愛要素が多めの映画でした。
ちょっとヒネリが効いてて、ストーリーについてはネタバレ(インターミッションあたりだったかな…?)について言及できないとそれ以上色々言いにくいことばかりなのが感想書きにくいですがw 最後はボロボロ泣いてしまいました。
映画的手法というか演出というか、イマジネーションの部分で少々強引だなぁと思った設定が、観ているうちに理由があると分かったところで、なかなか納得のいくやり方だなぁと唸りました。この書き方だと観た人もどこの事言ってるのかわからないような気もしますw ほかにも観客も巻き込む些細な仕掛けがちょこちょこあって、騙されやすい私は素直に驚いてましたw
パパ役ナーニ君もなかなか板についてますね。私生活ではもう数年パパやってますもんね。そういえば前もデカめの眼鏡してたなぁ…
最近テルグみ満載のバイオレンス強め映画にバンバン出るようになってテルグスターとして脂が乗ってきたなと思ってました。が、こういったアクションに頼らない(あったけど超おまけレベル)でエモーショナルな映画に出てるとさすが"ナチュラルスター"って感じもします。
ムルナール・タークル姉さんのヤシュナが溌剌としててよかったです。現在のヴィラージはちょっと寡黙っぽいところがあったので、それだけだとちょっと辛気臭いのがつよくなりそうでバランスが良かったかなと。昔のヴィラージも溌剌としてましたが。
とはいえヤシュナがヴィラージの家にアポなしで訪ねてきたり、出張先に来たりするのはちょっと…ストーカーっぽさあるんですが……。昔は主人公(男)がやってた風習をヒロインが担っている…(風習言うな)それ以外もめちゃめちゃグイグイくる女ですわ…天真爛漫なところがそうさせるのか…?
まあそれも色んな意味でチャラになるといえる何か(不思議な運命…的な?)があるってことで納得いかないわけじゃないので、今ここであんまり気にしなくてもよさげではあります。
全体的にあたたかい映画です。やさしい空気に包まれたい人、運命っぽいものを信じたい人にお勧めです。
リンク
「Odiyamma」
めっちゃシレっとシュルティがゲスト。顔を知らないと有名なゲストって分からないまま過ぎていきそうw
「Samayama」
「IDHE IDHE」