インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Kapoor & Sons (Since 1921)

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2016年公開

出演:ファワード・カーン

   シッダールト・マルホトラ

   リシ・カプール

   アーリヤー・バット

   ラトナー・パータク

   ラジャト・カプール

時間:132分

言語:ヒンディー語+日本語字幕

 

今年3月に公開されてスマッシュヒットになった家族もの映画。ファワード・シッダールト・アーリヤーの共演と、リシ・カプールの老けメイクが注目の作品です。

 

さらっとあらすじ

カプール家の最年長、もうすぐ90歳になるアマルジート(リシ・カプール)が心臓発作で倒れた。

アマルジートの孫でイギリスとアメリカでそれぞれ独立して生活していたラーフル(ファワード・カーン)とアルジュン(シッダールト・マルホトラ)は、急遽実家のあるタミル・ナードゥ州クーヌールへ戻ってくる。

 

いろいろ

いや~~~いい映画だった!

 

あんまり詳しく書かない方がいい気がする…、というかどう書いたらよいのかわからないのであらすじはサラッとです。

キャラクターの事書いたらいいのかなぁ(ネタバレは一応ナシ)

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ラーフル・カプール

カプール家の長男。イギリスで小説家として成功しているが、ちょっと最近ネタがなくて悩み中。母親からは”パーフェクトな息子”とよく言われている。

演じるファワードは『Khoobsurat』でのデビューからボリウッド映画2本目。元々はパキスタンの俳優。今回は『Khoobsurat』の王子役からヒゲを剃って”普通”の青年役。個人的にはお髭がある方が好みw

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アルジュン・カプール

カプール家の次男。ニュージャージーでバーテンダーをやっているが実は小説家になりたいと考えている。完璧な兄をもつ”次男”特有のコンプレックスを持つのと同時に、過去のある”出来事”から兄と上手く接することができないでいる。

演じるシッダールトは『スチューデント・オブ・ザ・イヤー』から順調にキャリアを積んでいる若手ホープ。爽やかイケメンよね。今回も悩めるお年頃な役。少し受け身感ある役がなんか似合っちゃうのよねぇ。

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アマルジート・カプール

カプール家の家長。御年89歳でもうすぐ誕生日。死んだふりをするのが好きだが、頻繁にやるので息子夫婦からはほとんど無視されている。…が、とうとう本当に倒れてしまって入院。入院してもイタズラ好きで自由に楽しんでいる。エッチな映画を観たいがためにタブレットに興味をもつ。

演じるリシさんはこの中では一番のベテラン、かな?今回は特殊メイクでおじいちゃん役です。

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カプール夫妻スニターとハルシュ

ラーフルとアルジュンの両親。アマルジートと一緒に暮らしている。

スニター役ラトナー・パータクは『Khoobsurat』でファワードと親子を演じていたのが印象に残っています。今回は由緒ある名家を切り盛りする厳しい母親、ってほどではないですが、それでも色々やってるしっかり者のお母さんでした。

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ティア

カプール家があるクーヌールで暮らす若い女の子。実家に戻ってきたラーフルとアルジュンとそれぞれ知り合い交流を持つ。

演じるアーリヤーは説明しなくてもわかるかなってくらい最近活躍しまくりの、ボリウッド界エースヒロインw今回は家族の話がメインなので、カプール家ではないアーリヤーの出番は思ったより少なかったような気がします。宣伝がアーリヤー、ファワード、シッダールトの3人が主に出ていたので余計にそう感じたのかも。

 

 

これ以外に家族をメインにした映画っていうと、思いつくのが『家族の四季』なんですが、もうあれ15年も前なんですねぇ~(遠い目)

雰囲気はかなり違いますが、”家族”に重きを置く映画としては同じくらいかなと思いました。

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『Kapoor & Sons』、家族としてはちゃんと機能しているんですよね。自立して離れ離れではあるけど一大事があればちゃんと呼ばれるし戻ってくるし。

でもお互いに想い合っていても悩みや秘密があり、ちょっとずつかみ合わない部分があり。離れていたことで自分の中にしまっておこうとしていたものが、おじいちゃんの入院をきっかけにまた集合して、色々なものをきっかけに隠しきれなくなったり気持ちが爆発したり。

ちゃんと大切なものなのに、大切にしていきたいと分かっているのに、上手くいかない、その描き方が素晴らしかったです。

 

キャストはどの人も良かったんですが、おじいちゃん(リシさん)が一番魅力的でした。まぁもともとはっちゃけたおじいちゃんが好きだからってのもあるんですが、自由気ままとはいえやっぱり一家の最年長はすごい。愛する家族を心配して、おじいちゃんらしい行動を起こすところがとても好きです。

 

 

あとは、舞台になるクーヌールも良かったです。

クーヌールは南インドにある高原の避暑地らしいです。

インドの下町の雰囲気もそれはそれでいいものなんですが、こういった自然でゆったりした時間が流れていそうな場所もいいなぁ~って思いました。ちょうど昨日書いた『チャーリー』もそうだったんですが、土地が映画の魅力を作り上げている映画だなって思いました。

 

動画

おじいちゃんの90歳誕生会

「Buddhu Sa Mann」


アルジュンとティアが出会うパーティーでのダンスシーン

「Kar Gayi Chull」


プロモ用だったのかな?この2本は私が観た映画本編には入ってなかったです

「Let’s Nacho」

「Bolna」(映画の中のシーンとそうじゃないシーンが交互に出てくる)

 

私ファワード推しなのでこれも貼っとこう♡うひひ