2018年公開
出演:アミターブ・バッチャン
リシ・カプール
ジミト・トリヴェーディー
監督:ウメーシュ・シュクラー
言語:ヒンディー語+英語字幕
時間:103分
媒体:ネット配信(Amazon Prime)
あらすじ
75歳のバーブーラール・ヴァカーリア(リシ・カプール)は自身の健康を心配する普通の老人。彼よりもはるかに年齢が上の一緒に生活する父ダッタートレーヤ(アミターブ・バッチャン)はなんと102歳にして気持ちは26歳、自信に満ち溢れ溌剌としていた。
ダッタートレーヤはある日118歳まで生きた長寿の中国人の等身大パネルを持って帰り、彼の年齢を超えてみせると宣言した。ダッタートレーヤがその年齢に達するまではあと16年。118歳の老人の長生きの秘訣は、若々しくない人や退屈な人を傍に置かないということだった。ダッタトレーヤにとってそれはまさに息子のことだったため、息子を老人ホームに入れてしまおうとする。父親の手で老人ホームに入れられるなんて冗談があってたまるかと断固拒否するバーブーラールだったが、父親は本気だった。なおもごねるバーブーラールをみかねたダッタートレーヤは、代わりに自分が課すいくつかの課題をクリアしたら老人ホームに行かなくてもいいという提案をするが、その課題はバーブーラールにとってなかなかの無茶ぶりな内容で…。
いろいろ
当時75歳のアミターブ爺と65歳のリシ・カプールがそれぞれ老けメイクして+30や+10歳のおじいちゃん役をやるという、入り口からネタとして面白いシルバーコメディ。インドだとこういうのはシルバー向けになるんだろうか?はたまたファミリー向け?日本だったらTOHOシネマズシャンテあたりで上映されそうだなって思いました。『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』みたいな。
世間一般としては年相応(体も精神も75歳という説明付き)な息子と、102歳にして若々しすぎるともいえる活動的な爺さんの精神年齢逆転凸凹親子が、これまでずいぶんと長い間一緒に苦楽を共にしてきたであろう今更なこのタイミングで人生を変えるようなことに踏み込む、ちょっと冒険的な、逆にノスタルジックな日々のストーリーは、特に彼らの年齢に近くなくても彼らと同じような環境になくても面白かったです。
精神年齢逆転と書いたけれども、102歳のダッタートレーヤが子供っぽいということではないです。例えばこの年齢でラダックの世界で一番高い位置にある郵便局から手紙を出そうと思い立って準備を始める行動力とかですね。現実にいたら「元気すぎるお爺ちゃん」って特集記事にできそうなレベル。ダッタートレーヤは時にやはり親だなと思わせるシーンもいくつかあり、たとえ息子が高齢になっても保護者としての心はずっとあるんだなと思いました。「あいつのことは全部わかってる」ってのがマジでその辺の家族より断然長い年月見てきてることからくる説得力よ(笑)。インド映画が描く親子愛はやっぱりいいな~。
ファンタジーでもなくやはりフィジカルな面は大人しいので主に会話劇だったんですが、その内容は比較的理解しやすい簡単なお喋りが多くて、ヒンディー語・英語話者ではない自分が観てもほぼほぼ理解できました。この辺はほかの会話劇と比べるとだいぶストレスが少なかったな~。
父親から出された課題の1つめは「ラブレターを書く」でした。亡くなった妻へのラブレターを父親に声に出して読まれるの恥ずかしすぎるでしょwwwwwwwそりゃ息子の背中丸くなるわ…。
102歳の無茶ぶりはなかなかハードでしたが、ただ息子をいじめたいという話では全然なくて何か狙いがあるってのがだんだん見えてくるのでご安心ください。
ちなみに、元はグジャラートの劇だそうでその名残か主人公たちはグジャラート系という設定になってました。持ってる新聞がグジャラート文字だった。
リンク
予告
「Badumbaaa - Zumba Zumba」
どこかのオープンセットで撮ったんかな?
「Kulfi」旅行好きには嬉しいムンバイプチ旅行なシーン
大聖堂みたいなSt. Sebastian Churchは見つけられなかった…違うのしか出てこなかった
地元民ならみんな知ってるらしい、飛行機がある公園は行ってみたいなぁ。SantacruzにあるJuhu Garden(映画内ではJubilee Gaedenと言ってた)。