インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

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2016年公開

出演:スーリヤ

   サマンタ

   ニティヤ・メーナン

   アジャイ

時間:164分

環境:スクリーン鑑賞(埼玉スキップシティ)

言語:タミル語+英語字幕

 

タミル映画界の獅子・スーリヤが一人三役(!)を演じる、タイムトラベルがテーマのSF映画です。

 

ざっくりあらすじ

Sethuraman(スーリヤ)は、優しい妻と生まれたばかりの子供と仲良く暮らしていた。彼のライフワークは研究で、自宅の階上にてとある時計のプロジェクトに没頭していた。その研究はある日偶然から完成を迎えるが、数人の部下を連れた男Athreya(スーリヤ)に狙われてしまう。

それから26年後・チェンナイ。Mani(スーリヤ)はチェンナイで時計屋を営む時計技師。血のつながらない育ての母親と楽しく暮らしていた。赤ん坊の頃に親と離れ離れになった彼の出生の手掛かりは、唯一、開かない木箱だけ。彼はそれを26年経った今でも(少々雑ながら)手元に置いていた。

Maniはある日、ひょんなことから木箱に書いてある文字と同じデザインが施された鍵を手に入れる。試してみると、今までいくら挑戦しても開かなかった木箱があっさりと開いた。入っていたのは時計。Maniは中身が時計だったことに拍子抜けするが、ふとしたきっかけで、それが時間を止めたり早めたり、また巻き戻すことのできるタイムマシンであることに気が付くが…

 

いろいろ

めっちゃ面白かった!!!!!

 

あ、えーっと、5月6日現地で公開されたばかりのタミル映画最新作です。例によって川口で開催されたインド人まみれの上映会で観てきました。

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↑ポスターの下はbonobono画伯の応援似顔絵

 

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こっちはロビーカードだっけ?ポスターより小さめで厚みのあるやつです。(なぜか私はスーリヤのMasssのこれを持っている。映画は見てないのにw)

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今回のチケット。今までにないしっかりとしたチケットw今回はMadras Movies Japanの主催でした(Madrasさんとこに参加するのは初です)

 

上映会の話はこの辺にして…(あ!あとワンコインビリヤニ食べました!)

映画本編の事喋ります。

 

スーリヤ、怒涛の一人三役です。

主人公も悪役もスーリヤなので、右向いても左向いてもスーリヤ。始まりから終わりまで、寝ても覚めてもスーリヤ(寝てません)。

悪役と主役を同じ人が演じてるのってあったかな…って脳内探してみましたが私が観たやつでは思い当たりません。どこかにありそうな気はする…けど多分めったにないと思います!w

一応メインは陽気な時計技師のMani君。

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悪役はAが付くなんとかさん。(写真は若かりし頃)

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最後の一人は科学者のSethuramanさん。

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3人の関係性は…、まぁ映画みたらわかります。

三役もやってますが、「わ!またスーリヤだ!」ってなるのは序盤くらいまでで、途中からもう完全に別人みたいに観れます。あまり気にならないです。

 

メインはタイムトラベル的なSFです。Mani君がある日スペシャルな時計をゲット!Mani君に待ち受けるエキサイティングな冒険!恋とロマン!そして忍び寄る魔の手!

…って感じ(説明下手か。)

いや正直SF映画得意じゃないんですけどね。難しい舞台設定とかなんやようわからんシリアスな展開にがんばってついてこうとしてる間に映画終わっちゃう的な。ハリウッドのSF見るたびに向いてないんかなーって思うんです…けど!この映画なんかそういうの全部抜きにしてめっちゃ浪漫ある!!!

いやーもうめっちゃわくわくするんですよ!Mani君が時計手に入れて、時間進めたり戻したり止めたりできることに気づいて、ワー俺すっげーもん手に入れちゃったぜ―的なシーン。あーわかる!なんかすごい便利なもの手に入れたら自分自身がスーパーパワーあるような錯覚になっちゃう!超わかる!

↓ちなみにこのCGシーン、時間が止まってる瞬間なんですが、とてもキレイなシーンだったのでお気に入りです。

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欲があるのかないのかMani君、さっそく手に入れた時計で一目ぼれした女の子にアタック。

ここで最近引っ張りだこなサマンタちゃん登場(サマンタちゃん、『マッキー』の頃とだいぶ顔違う…?)

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私まだこれがスーリヤ映画2本目なんですけど、1本目もサマンタちゃんがヒロインでしたw

Mani君の時間操作に次々と巻き込まれるサマンタちゃん、神出鬼没なMani君のでたらめに乗せられて大混乱。しばしばお顔が「???」ってなってて楽しかったですw

 

あと、奥さん役のニティヤも可愛かったです。悪役スーリヤの部下やってたアジャイさん(アジャイ・デーヴガンではない)は老け役で渋くてなかなかかっこ良かった~♪アジャイさんスーツでエリート感あったけどおっきい会社で働いてるしエリートって理解してよいのかしら?

 

…んで、Mani君が何か楽しい事やってる間に別の場所では悪いスーツのおっさんが色々やってて、中盤くらで話がグググっと動き出します。インターミッション直前はかなりの絶体絶命で、「え~~~マジでこの先どうなるん?」てびっくりされられながら前半が終了。すごいっす。完全に引き込まれます。後半は緩急ありながらの攻防戦。んもうすげえ。やべえ。説明とか放棄しちゃいたい。だまされたと思ってとりあえず観てくれ!

主人公と悪役を同じ人がやるのって荒唐無稽な印象がありますが、実は結構理にかなってるんじゃないかな、って思います。悪役ってある程度印象が強くないと話が面白くないじゃないですか?しょぼい悪役だと盛り上がりに欠ける…。でも、逆に印象が強すぎても今度は主演俳優を食っちゃうので加減が難しいと思うんですよ。今回の悪役は無慈悲な言動と強い個性で、うっかり上手い悪役&そこそこの若い主人公の組み合わせだと絵的に悪役が勝っちゃうんですよ。これはまずい。で、俳優さんを同じ人にするとあら不思議!悪役のインパクトがどれだけ強くても、主演俳優のマイナスにはならない…そしてスターとして今までヒーローばかりやってきた主演俳優の新境地にもなる…これは画期的!w(スーリヤさん今までヒーローっぽくないダークな役良くやってますけどね、悪役ポジションの悪役はどうだろ、初めてかなぁ)

 

SFだけじゃなくて、インドらしく家族愛あるし、サスペンス要素あるし、ロマンスあるし、アクションあるし、英語字幕でも充分笑えるコメディーあるし、ダンスだって充実してるし。ひとつで色々詰まってます。どこを切り取っても充分楽しいです。

 

メインのタイムトラベル云々は、私あんまり詳しくないのでパラドクスとか設定が甘いかどうかはわかりません。他の人の目にはどう映ったか気になるところではありますが、あんまり細かいこと考えずに観ても充分楽しめると思います。SF大好きな人にみせて感想聞いてみたいなあ。

 

 

タミル映画やスーリヤになじみなくてもきっと楽しいと思います。現在2016年も中盤ですが、今年観た映画でトップクラスで面白かった!ぶっちゃけ、これ書いてる今もう一回観に行きたいくらいですw インドでも評判上々のようす。DVD出てくれないかな?最近あんまり手に入らないんだよなぁ…DVD出たら布教して回りたいw 

 

動画

まだ予告編とか楽曲だけとか凄く短いプロモとかくらいです。メイキングもある。

音楽はA.R.ラフマーンです。

 

予告編

タイトル『24』の細かい意味は劇中にわかります。

 

「Kaalam Yen Kadhali」

 

「Mei Nigara」

この映画の唯一気に入らない所はこのピエロメイクwかっこいくないw

 

「Naan Un」

『ロボット』のワサビソングの砂漠を思い出す。似てません?

フル版リリースされたら貼り直そうかな。

 

今日のツッコミ

Mani君が鍵を手に入れる流れが強引すぎて爆笑ものでした

 

今日のキメ台詞

Mani君「I'm a watch mechanic.」 

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