
2025年公開
出演:パワン・カリヤーン
プラカーシュ・ラージ
アルジュン・ダース
イムラーン・ハーシュミー
プリヤンカー・アルル・モーハン
北村一輝
監督:スジート
時間:154分
言語: テルグ語 + 英語字幕
媒体: スクリーン(池袋Humaxシネマズスクリーン2)
あらすじ
1970年代の日本。ヤクザが侍の道場を襲撃し、弟子たちは一人を残して惨殺された。唯一生き残った若者OGことオージャス・ガンビーラは逃げ出し、ボンベイ行きの船に乗り込む。
同じ船にいたサッティヤ・ダーダー(プラカーシュ・ラージ)は金塊を運び、私設港の建設を計画していた。盗賊に襲われた彼を救ったのはOGであり、この出会いをきっかけに二人は絆を結ぶ。OGはサッティヤ・ダーダーの懐刀となり、その勢力拡大を支えたが、15年前に忽然と姿を消す。
やがてサッティヤ・ダーダーと敵対するミーラージカル(テージ・サプル)の息子ジミー(スデーヴ・ナイル)がRDXを密輸し、サッティヤ・ダーダーの次男を殺害。報復の連鎖が始まり、OGの名とその底知れぬ恐怖が再び街に響き渡る。やがてボンベイは、復讐と抗争の炎に包まれていく。
いろいろ

サムライ!ニンジャ!ヤクザ!
15年失踪しても帰還に震える敵!
武士道!なんだかんだ無い!
サムライなの!?ヤクザなの!?
刀は飛び道具!
主人公が一番喋らない!
舐めてかかるやつ死亡フラグ!
俺が作りたいものを撮れ!しかしそれは成立するのだ!!なぜなら――パワン・カリヤンだから!!!
俳優でアーンドラ・プラデーシュ州副首相、かつチランジーヴィの弟のパワン・カリヤーンと、『サーホー』のスジート監督がタッグを組んだアクションスリラー。
外連味たっぷりのサムライ、ヤクザ、ニンジャ。「THE ジャパン」的な描写をやりたいのがあからさまで、逆に最初から割り切って楽しめた。
冒頭でパワン・カリヤーンの称号「パワースター(POWER STAR)」がカタカナで出てきた瞬間に笑いが起きたのも印象的。こういうあってもなくてもいい演出も込みで楽しむのが吉だと思う。
相手は虚構を撮るプロ=テルグ映画。演出のためなら偽インドだって撮る気がする。日本の描写は1980年代に撮られた映画の中のジャパン的フィルターを通したような感じだった。もしくは北野武のヤクザ映画。たぶん監督かパワン・カリヤーン自身がそういうテイスト好きなんだろうな。たぶんパワン・カリヤーンの方な気がしていると思わせるスター演出。日本が外国人向けにネオンいっぱいのフードコート作ったりするけど、ああいうの好きそう。忍者のワークショップとかもお勧めしたくなる。スジート監督は『サーホー』を撮った監督で、アクションの雰囲気が似てる。画面の情報量多くて質感が重めな感じ。
一方で、プロモーション中に「5 days to go」を「ち days to go」と書いちゃったのはさすがにダサかったけど(笑)。AI俳優を起用する前にこういうとこのチェックをAIにやってもらいなよ…

五 OG #TheyCallHimOG 🖐🏼 #OG https://t.co/MSpn6rxTGA 🎫 pic.twitter.com/6puLJ27ZXo
— Prathyangira Cinemas (@PrathyangiraUS) 2025年9月19日
パワン・カリヤーン演じる主人公は、前半は特になかなか喋らない。後半喋るシーンがあるけど、わりと寡黙キャラ。ファンが観たいものを見せているんだろうなってくらい無駄に強くてひたすらワンマンステージ。そういえばパワン・カリヤーンの映画観るの初めてかもしれない(!)1000本観てきたけど触れてこなかった可能性w 政治家と兼業だからとはいえ、映画の前の5分くらいにパワン・カリヤーンの演説や活動の様子の切り貼り映像が流れて不思議な気分になったw(体感20分)なんやこれ
日本人としては、キャスト面で北村一輝が気になるところ。台詞があったけど多分音声録音の関係で別の人の声が乗ってて、少々残念。普通だとインドでアテレコだろうからなぁ…、致し方ないか。ジャッキー・シュロフより多くは出てたと思う。ジャッキー・シュロフは特別出演の意味ある?ってくらい短かった(笑)カットされたのかもしれない。
北村一輝の出演経緯、めちゃ知りたい。他にもアジア各国の俳優が混じっていて、師匠役はタイ人俳優だったらしい。終盤に出てきた日本人風のイケオジも気になる。ラージェーンドラさんもいたけど、ほぼエキストラ扱いで出番少なめ。カスレ声が聴けなかったのは惜しかったな~。
ストーリー的にはややキャラ過多で整理されてない印象。時系列が前後するので混乱しやすいかも。でも、この映画は「パワン・カリヤーンのスターパワー」と「インパクト全振り演出」を観せることが目的って感じで、質の高い物語じゃなくてもあまり気にならなかったっす。
「THE ジャパン」を割り切れて受け入れられればめちゃ楽しい一本。インドでたまによくある「細かい事は気にすんな!」系のやつ。リアルさを追求するより、スターと演出のド派手さを浴びる観方をオススメしますw
リンク
予告
「Firestorm」カタカナ出てくるww
日本語喋るパワン・カリヤーン