インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Sultan/スルターン

f:id:komeindiafilm:20160709191718j:plain

公開:2016年(インド)

出演:サルマーン・カーン(スルターン・アリー・カーン)

   アヌシュカー・シャルマー(アールファ)

   ランディープ・フーダ(スルターンのコーチ)

   アミト・サード(アーカーシュ)

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:170分

監督:アリー・アッバース・ザファル

 

こちらで紹介した上映会が開催されたので、行ってまいりました。のレポート&感想です。

 

ざっくりあらすじ

総合格闘技PRO Take-downが危機を迎えていた。主催者のアーカーシュ(アミト・サード)は、父の勧めでスルターン(サルマーン・カーン)という男のもとへ向かう。スルターンはハリヤーナー州に住む元オリンピックレスリング選手で、2010年ロンドンオリンピックで金メダルを取ったこともある、PRO Take-downにとって救世主となる男であった。

スルターンに出場のオファーをするアーカーシュだったが、もう自分はリングに上がらないから、とスルターンに断られてしまう。諦められないアーカーシュは、スルターンの友人ゴーヴィンドから話を聞く。スルターンがレスリングから離れてしまったのには、悲しい理由があった…

 

いろいろ

以下、ネタバレはしてない…つもり。

 

じゃん!今日のチケット!

f:id:komeindiafilm:20160709191933j:plain

イスラム教のラマダーン明け”イード”に合わせ、水曜日にインドで公開された『Sultan』。すでに大ヒット作の仲間入りをするなど、インドではかなり好調な滑り出しのようです。

 

というわけで、けっこう期待度上げた感じで観に行ってきたんですが…

 

 

 

 

 

 

 

……

 

う~ん…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よかった!!!

 

 

 

 

 

うん。よかった。超よかった。

楽しいし、情感にあふれたいい映画でした。

話の大筋は王道なものだし、観てる自分はスポーツ・格闘技にはてんで疎いんですが、そんなのは全く関係なく、強く引き寄せられる内容でした。

 

 

あらすじをさらに説明すると、前半はスルターンがレスリング選手になるまで、そしてリングから去ってしまうまでを過去にあった話として描き、後半はそのスルターンが再びリングに上がるあたりのお話になってます。

どちらかというと前半は恋愛要素が多く、後半はスポ根要素が多い印象ですが、全体としてはかなりバランスが取れていて、ずっと飽きずに楽しめました。

 

スポーツもの目線で観ると、前半はインドのレスリング・クシュティー(←たぶん。ちがたらごめんなさい)と世界で行われるレスリング大会がメインで、後半は総合格闘技がメイン。

前半

f:id:komeindiafilm:20160709200056j:plain

後半

f:id:komeindiafilm:20160709200104j:plain

なんだか試合のシーンがすごく盛り上がるんですよ。前半もですが、特に試合が多い後半。盛り上がりすぎて私途中で何度か涙出てきたくらいですからね(笑)そして泣きすぎて上映後眠くなってしまったほど(笑)

試合のシーンがなんでそんなによかったのかな、って改めて考えると、競技として戦ってたことより、心と闘ってたことの方が強く伝わってきたからかなぁ、と思いました。目の前の相手や怪我より、本人の悲しみや葛藤が一番の壁で。スポーツものの醍醐味に今更気付くw

あと、スルターンが試合をガラッとひっくり返す瞬間があって、後ろで観てたインド人が超盛り上がってて、その盛り上がりっぷりにちょっと笑ってしまいましたw

 

スルターンのキャラクターもよかったです。

レスリングを始めた理由が、「好きな女の子がやってるから」。

好きな女の子=アールファ(アヌシュカー)なんですけど、アールファは女子レスリング選手で、スルターンは「エンジニアはエンジニアと、医者は医者と結婚する。じゃあレスラーはレスラーと結婚するだろ。」と言い、アールファの父がやってるレスリング道場へ入門。紆余曲折ありつつレスラーとしてめきめき力を付けていくっていう。

サルマンがやると、愛嬌があるというか。いつまでもいたずらっ子みたいで、そこがサルマンのいいところというか。サルマンの私生活は色々と問題はあるけど、私サルマンのこういう所が好きです。

 

 

アールファを演じるアヌシュカーは…

のっけからヤバい。

序盤、スルターンに対してめっちゃ啖呵切ってて迫力ありましたw←ここのシーン好きw やー、あんだけ捲し立てる女子、久々っていうか初めて見たレベルかもw

スポーツ選手なだけあって、かなり自己がはっきりしているお姉さんでした。

キレイに着飾ってるシーンもあって、目の保養~

f:id:komeindiafilm:20160709201952j:plain

キレイですね~

スルターンもアールファもイスラム教徒なので、結婚式がイスラム式でした。

そうそう、イスラム式結婚成立の儀式で新郎新婦が言う決まり文句「受け入れます」を映画で時々観るので調べてみました。「qubool hai/ヒ:क़ुबूल है/ウ:قبول ہے」って書くんですね、ほうほう。エルザ は かしこさが 1 あがった!テッテレー ここの儀式、新郎新婦の間に薄い布がかかってるし、なんだか幻想的でいいですよね。次こんなシーンに遭遇したら心の中で一緒に「くぶーる へー」ってつぶやいちゃいそうです(笑) あ、ちなみにqubool haiでググるとインドでやってる(た?)っぽいドラマがめっちゃ引っかかってきます。なんだかすごそうなドラマです。

選手のアヌシュカーも勇ましくていいですよ。

アヌシュカーがアップしてたこの写真が、めちゃんこかわいい!

 

あともう一人、ランディープも。

ランディープはスルターンの復活を目指すコーチというポジションだったのであまり出ずっぱり感はなかったですが、ファンとしてはそれでも嬉しい感じの出演でした。

「俺は死んだ人間にはトレーニングしない」

なんていう強い台詞もありましたしw

最後の方にはgif化して保存しときたい瞬間もありましたしw

 

 

 

スポーツに興味ある人もない人も、きっと楽しめると思います。スポーツに疎い私が楽しかったので保証するw

インドの農村地帯ののどかな感じとか、デリーの観光名所とか、インド的目線で楽しめるシーンもいっぱい出てきます。

英語字幕ゆえ、細かい台詞がわからなかったり、今どういう状況なの!?ってついて行くのに必死になってしまったシーンもありましたが、観終わった後はその辺はたいした問題にはならず、素直に「観れてよかったな」って思いました。上映会で観たやつはそこで満足しちゃってあまりDVD買わないんだけど、これはなんだかもう一度観たくなりそう。DVD出たら買っちゃおうかな。

 

リンク

上映お知らせの記事でばかすか貼っちゃったからあんまりなくてもいっかw

今この観てきましたホヤホヤなテンションでメイキング動画観たいんだけど、まだアップされてなかった~

 

「Baby Ko Bass Pasand Hai」

サルマンのダンスはいつもこのコミカルな振り付けが好きっすw

そしてクジャクの花オブジェがとても気になる…

 

「Jag Ghoomeya」

このスライディング寝っ転がりをインド人に披露したら盛り上がってくれたりするかな?(どこで披露するんやw)

 

おまけ

女の子が英語で言い放ったよくない言葉を好意的な言葉と勘違いする男の子はラブコメの定番。