2008年作品
出演:リティク・ローシャン(ジャラールッディーン・ムハンマド・アクバル皇帝)
アイシュワリヤー・ラーイ(ジョーダー)
ソーヌー・スード(スージャーマル)
アミターブ・バッチャン(ナレーション)
字幕:日本語(ブルーレイ・DVDには日本語字幕入ってないです)
時間:214分(!!)
ムガル帝国時代のインド歴史大作ロマンスです。
あらすじ
16世紀インド。ムガル帝国2代皇帝フマーユーンが崩御し、息子のジャラールッディーンが即位した。彼はまだ幼い子供であり、その皇帝の座を狙ったへームーはデリーとアグラを占拠するが、将軍バイラム・カーンの働きによってジャラールッディーンの地位は保たれた。
成長したジャラールッディーン(リティク・ローシャン)は実質的な支配者であったバイラム・カーンを追放する。行き過ぎた力に耐えかねての事であった。皇帝は大きな権力を持った家臣を一人追放することによって次第に自立していく。
一方、ラージプートの諸侯たちは拡大するムガル帝国の脅威にさらされていた。アーメール王国のバールマル王は自分の兄の息子スージャーマル(ソーヌー・スード)を世継ぎとしなかったため、スージャーマルが助けを求めたシャリーフッディーン(ジャラールッディーン皇帝の姉婿)によって脅威にさらされる。恐れたバールマル王はジャラールッディーン皇帝と手を組むことを望むが、他のラージプートの諸侯は猛反対し、バールマル王の娘ジョーダー(アイシュワリヤー・ラーイ)と隣国の王子との縁談も破棄されてしまう。王国と娘の身を案じたバールマル王はムガル帝国と手を結ぶと同時にジョーダーとの結婚を依頼するが、それはイスラム教(ムガル帝国)とヒンドゥー教(ラージプータナー)という異教徒同士の結婚であった。
いろいろ
ムガル帝国が舞台です。
しっかりとお金がかけてある真面目な歴史物ですが、アイシュワリヤー・ラーイが演じたジョーダー姫に関しては諸説あり、実在しない人物という位置づけが主だそうです。その事に関しては映画本編が始まる前に言及されます。
日本で言うと、聖徳太子が7人の声を同時に聞いたとか色々尾ひれがついてそうな話が有名ですが、それと似たようなものですかね?ジョーダーとアクバル皇帝も史実と伝説が混在してますがインド中では有名で、人気もあるようです。
ムガル帝国の知識はあまり持ち合わせてないので、ジョーダー以外もどこまでが実在の人物で、どこまでが史実のとおりなのかは今わかりませんが、「うんまぁこういう話もあるんだなぁ」と思いながら観るといいと思います。
長い間見たい×2と思っておきながら、英語字幕が相当むずかしそうなので(固有名詞わんさかでてくるし、これに限らず歴史ものってちょっと知識要りそうだし)、まだ観てませんでした。
固有名詞に関しては聞きなれない名前が出てくるのでここでちょっと解説しておきます。
観るときの参考になればうれしいです。でも自分も100%理解したわけじゃないのでもし間違った解説があったらすみません(気付いた方いたらお知らせください)。
リティク・ローシャン as ジャラールッディーン・ムハンマド・アクバル皇帝(Jalaluddin Mohammad Akbar)
ムガル第3代皇帝(在位:1556年-1605年)。13歳で即位しました。祖父の名前はバーブル(バーバル?)、父親はフマーユーン。
「アクバル」とは「偉大な」という意味。
映画内では妻は一人しか出てきませんが、実際はめっちゃいたそうです(笑)そりゃそうだわな、いっぱいいる方が普通ですし。
リティクがイスラム教徒に見えるか…というと、うーんな気もしますが、リティク自体若干神掛かったルックスをしておりますので皇帝にはぴったりです。今回得意のダンスは封印。でも上半身裸で剣舞(?)してますのでリティクファンはかなりたのしめると思います。
アイシュワリヤー・ラーイ as ジョーダー(Rajkumari Jodhaa Bai)
ラージプータナー(現在のラージャスターン)出身です。上記にもありますが実在したかは不明。それにあたる人物も名前が違うそうです。
ここではヒンドゥー教徒として出てきます。(インド映画ではムスリムやヒンドゥー教徒の問題を扱うことが少なくないのでここでもこの要素が入ってきたのだと思います。セレブは異教徒同士で結婚も多いですが、なかなか実際庶民の中では深刻な問題なようです。異教徒同士で結婚しようとしたカップルが殺されるとかも。)
やっぱりアイシュ、相変わらず超美しいです。正真正銘お姫様の役です。輝いてます。
アイシュのプロモ映画となってしまった『Umrao Jaan』と比べると映画の出来は『Jodhaa Akbar』の方がいいので、その辺の心配もありませんwリティクとのバランスも良しです。
衣装もふんだんに出てきますので、目の保養です。
ソーヌー・スード as スージャーマル(Rajkumar Sujamal)
ジョーダーの従兄です。 昔はスージャーマルの父親が王様だったのですが、幼いうちに死んでしまい、叔父のバールマル王が即位。
スージャーマルは幼いうちに一気に危うい地位になってしまいます。
叔父の娘ジョーダーととても仲が良く、実の兄妹の様でした(個人的にはそれ以上にも見えたけどww)。
ジョーダーも共にスージャーマルがいずれ王となることを願っていましたが、その願いはかなえられず、怒ったスージャーマルは皇帝の姉婿が治める土地へ行き、バールマル王に対して働きかけてくれるよう依頼するのですが、それが巡り巡ってジョーダーがアクバル皇帝に嫁ぐきっかけとなります。
出てこなかったりするときもありますが、全体的にストーリーに絡む重要なキャラクターです。後半はほとんどシャリーフッディーンと一緒にいます。シャリーフッディーンは黒い服着てることが多いかな?
このスージャーマル役のソーヌー・スード、『Dabangg』にも出てきます。
イケメンなんだけどこの人出てくると不穏な空気を感じるようになっちゃいましたwww
皇帝の乳母マーハム・アンガー(Maham Anga)
乳母ですが劇中でも言及されるとおり実母並の権力の持ち主。もちろん実母の方も出てきますが話に割り入ってくるのはこちらの乳母の方。
ジョーダーに敵意むき出しです。
尼さんのような服を着ているので見分けやすいと思います。
この人の息子も態度でかい人で、強欲な感じです。顔も強欲そう。
アーメール王国バールマル王(Raja Bharmal)
ジョーダーの父親です。スージャーマルの叔父。
色んな地域のマハラジャが出てきますがこの人くらいが一番出てくるので顔覚えておいてください。
まぁ、悪い人じゃないんだけどね、って感じw
あとは家臣とか。
↑お暇を出されちゃうバイラム・カーン
↑側近その①。 この人『ラガーン』にも出演してましたね
↑ジョーダーの右隣(赤い衣装)の方が宦官の人。宦官というか、オネェ系?ずっと小言言ってます。おもしろいです。声が低いのですぐわかります。
左隣(黄色い衣装)のも侍女さん。
解説はこんな感じです。
英語字幕で観るなら名前は覚えておいた方がいいかもしれません。日本語字幕で見るとしても覚えておいた方が…。
皇帝と皇帝の姉婿なんて超似てるし。
歴史ものは淡々となりがちですが、そこに皇帝とジョーダーの恋愛が絡んできますので、ほどよくドラマチックになり、楽しめました。
色々お城も登場。実際旅行に行ったことないし、地理的知識も弱いのでアレですが内装や調度品も色々あって楽しいです。実際行ったことある人だったらもっと楽しめると思います。(もちろん全てロケのみじゃなくセット撮影もあります)
ラージプートの剣術シーンも。
↓衣装が盗賊っぽくて好き(いや王族だけどw)
↓アクバルとジョーダーが戦うシーン、ジョーダーの顔が露わになる時「しゃらららら~ん♪」と鳴ったのでわらってしまいましたw
でも美人だわぁ~~
皇帝とジョーダーの各シーンではツンデレアイシュが思いっきり堪能できます。
デレのシーンのアイシュは特にいいですw皇帝も結構デレてますww
ラッパも登場。
皇帝の筋肉をなめ回すカメラwいいぞもっとやれww
映像がきれいなので、いきなりBlu-rayから買うのをオススメします。
リンク
予告編
踊るムガル皇帝も見たかった…ww
ミュージックシーンじゃないですが公式でこんなシーンもUPされてたのでこちらも是非どうぞ~
おまけ
歴史物、古い作品だったら名作と名高い『Mughal-e-Azam』(←まだ観てないけど)、最近のだったらこの『Jodhaa Akbar』オススメします~