2019年公開
出演:S.J.スーリヤ
プリヤー・バヴァーニ・シャンカル
カルナーカラン
言語:タミル語+英語字幕
時間:130分
監督:ネルソン・ヴェンカテーサン
あらすじ
生き物の命を尊重するよう教育を受けたアンジャナム・アラギヤ・ピッライ(S.J.スーリヤ)は、心優しい男性へと成長する。彼は電気会社に勤め給料も悪くなかったが、女性にモテることはなく、150回お見合いをしても独身のままであった。
彼は周囲の勧めもあり、家を買うことにする。ちょうど中古マンションを内覧していた時、断られたはずの150回目のお見合い相手メガラ(プリヤー・バヴァーニ・シャンカル)から連絡が入り、幸運の知らせだと思った彼はその家を購入することに決める。
お見合い相手と順調に関係を育んでいく彼だったが、それと同時に、引っ越したばかりの新居では食べ物が無くなったり、電源コードが切られたりと、彼より先にこの家で暮らしていた"ネズミ"に悩まされ始め…
いろいろ
最近観た映画『Mersal』では詐欺師レベルに悪どいことをする医者、『Spyder』ではサイコパス野郎など悪役で強烈な印象を残したS.J.スーリヤ(おかげで彼の笑顔は悪いことを考えてるようにしか見えなくなったw)が、なにやら普通の男性役でコメディやるっぽいな、ってことで興味が沸き、公開後も現地でポジティブな評判を得ていたので観ました。
結構面白かったです!
引っ越したばかりの男性と害獣による闘いのお話です。
すーぐ暗い展開に話を持っていきがちなタミル映画にしては、かなり爽やかな映画でした。それに合わせてS.J.スーリヤもかなり爽やかなおじさんなイメージに。設定上は36歳だそうで、36歳には見えないけどw 私同様、S.J.スーリヤ対してサイコパスなイメージが付いちゃった人にこの映画オススメです。
ちなみにネズミは最初映画スター並みにもったいぶって登場するんですが、観る前から予告編とかで分かるのでネタバレではない、はず。このネズミ、めっちゃIQ高いな!?って感じで、家から追い出そうとしてもなかなか一筋縄ではいきません。それどころかなかなか体験できなさそうな悲惨な事態に陥ることも。そもそも主人公は生き物を尊重するように育てられたから、「駆除=殺す」程には強く出られないのもミソで、この映画の面白いところでもありました。ちょうど引っ越しを済ませたばかりの私にとってタイムリーなシーンもあって、ドキドキしましたw
ちなみにネズミ目線の映像はちょっと『マッキー』っぽさがありました。『Monster』の方はネズミが生まれ変わりだとか人間の言葉理解したりとかファンタジー要素はないですけど。
それと、途中からネズミに加えてもうひとつ新居を狙ってる存在が登場…。
ヒロインのプリヤー・バヴァーニ・シャンカルが可愛かった。前観た事あるっぽいんだけど全然覚えてないから初めての認識でした。
ハキハキしてるけどいい人って感じで、心優しいし、主人公の受難に自分も若干巻き込まれるけどわりと寛容なヒロイン。
ただし彼女はあくまで家の外の人であってネズミ駆除にめちゃめちゃ協力的ってわけではないので、実際は1人対1匹って感じでした。
インド映画十八番、主人公に協力的な友人枠は控えめながらありました。今回はめっちゃ小言を言う友人だったので、その分(物語上都合のいいキャラクターってよりは)ちょっとリアル寄りw
お気楽に楽しみたい時にオススメな映画です。わりと今年上位に入るくらい好きかも。
でも猫大好きな人にはちょっとオススメできないです。
リンク
「Anthimaalai Neram」婚約式ソング。爽やか~~~!!
「Theera Kadhal」お家買いましたソング そのウキウキ感わかるよ~!!
「Tabakkunu」ネズミ被害だワ~~なソング。ネズミのこどもたちは比喩です