インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Karkhanisanchi Waari(Ashes On A Road Trip)/遺灰との旅

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2020年

出演:アメーイ・ワーグ

   モーハン・アーガーシェー

   ギーターンジャリー・クルカルニー

   プラディープ・ジョーシー

   アジート・アビャンカル

   ヴァンドナー・グプテー

   ムリンマイー・デーシュパーンデー

   ヴァンドナー・グプテー

監督:マンゲーシュ・ジョーシー

言語:マラーティー語+日本語字幕

時間:109分

媒体:TOHOシネマズ六本木スクリーン2(東京国際映画祭2020)

 

あらすじ

カルカニス一家の家長プルショタムが亡くなった。サティシュ(モーハン・アーガーシェー)をはじめとする彼の弟たちや長男オーム(アメーイ・ワーグ)は、プルショタムが前夜に残した遺言通り、遺灰を先祖の土地とパンダルプールの川に流す旅に出発する。遺灰を流したら、プルショタムの遺言書を読むことになっていた。決して仲が良いとは言えない兄弟たちと長男は、道すがら何かとトラブルに遭遇する。

カルカニスの兄弟たちはいずれも高齢であったが、それぞれなんらかのトラブルを内緒で抱えていた。兄弟たちは遺言にプルショタムの財産のことが書いてあると踏んでいた。また、プルショタムと長年連れ添った妻インディラ(ヴァンドナー・グプテー)は小遣いが足りなくなり銀行へ足を運ぶが、そこで夫の秘密が明らかになり…。

 

いろいろ

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2020年の東京国際映画祭唯一のインド映画です。あと世界初上映。

 

コメディロードムービーって感じです。

登場人物たちはほぼ一切笑わないし楽しい状況にないけど、傍からの立場だったら笑っちゃうタイプの悲喜劇でした。冒頭から、意気揚々と伝統に沿って薪を使って火葬しようとしたけど思ったより高かったからケチって電気式火葬炉にしたり、真面目に死者の生前のいい話してるところに猫が紛れ込んできたり。ちょっとシュールな場面に弱いのでニヤニヤしちゃいました。会場も時々クスクス笑いが起きてました。一つひとつ笑いのシーンを説明するわけにもいかないからあまり長く書くことはないんだけど、この映画の魅力はこのコメディですね!


死者と遺産とって話は、カンナダ映画『Thithi(ガウダ爺さんのお葬式)』を彷彿とさせる設定でした。なんかこう、あるあるな感じだしインドに限らず自分もいつか当事者になりそうな…。

 

 

おじいちゃん映画。

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愛でるタイプのおじいちゃんたちではないんですが、わりと長い間生きてるのにダメ人間っぽいおじいちゃんとか元々の性格なのか長年生きてるが故に頑固なのかわからなおじいちゃんとかがいいて、そこが人間らしくてよかったです。あと無自覚に年少の立場の人間を見下してるのが妙にリアルだった…。

 

 

個人的に嬉しかったのは、以前他の映画で観たことある俳優が出てたことですね。

マラーティー風ヒンディー映画『Aiyyaa(ネトフリ邦題:あなたを夢みて)』の主人公の弟役だったアメーイ・ワーグが成長して出てました。

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ちょっとギョロっとした目が似てるなと思ってたのよ(インド人でときどきいる系の目)。元が華奢だったからそれと比べるとガタイ良くなってたけど中肉中背で至って一般人って感じの体型ですね。

マラーティー映画は上映の機会がないとなかなか観に行かないから俳優もあんまり知らなくて、他は全然わからなかったです。じじい兄弟の末の妹サーダナ役のギーターンジャリー・クルカルニーは『裁き』『あなたの名前を呼べたなら』に出ているそうです。

 

なんだかんだインドみがあるお祭りシーンも興味深かったです

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↑これはメイキングの写真

お祭りは調べたら多分パンダルプール・ワーリー/Pandharpur Wari(ヴィトバ神の巡礼)だと思います。後半に出てくるこのお祭りと、遺灰を持った旅をリンクさせてるのかなと思いました。タイトル『~Waari』がそんな感じだし。

今では気になってしまう「密!!!」ってレベルの大勢の人出よ…。見た感じそこそこ多きなお祭りのようでした。てかもしかしたらだけどリテーシュ・デーシュムク主演『Laai Bhaari』に出てくるお祭りがこれかもしれん…類似点めっちゃある。長年気になってたから、この情報は個人的にめちゃめちゃでかい収穫だ~~。もし違ったら誰か教えてほしい。

そのお祭りの中心地で、彼らが暮らすプネーから内陸に約200kmの距離にあるパンダルプールがゴール地点。車では約4~5時間程ですが、途中昔住んでた家に寄ったり、案の定色々起きるトラブルで途中休憩になったりインドらしくお祭りに足止めされたりと、実際の旅はプラス数時間はかかってそうでした。めっちゃスムーズにいけば遅くならないうちに帰ってはこれそうでおそらくみんなそう思って軽装だったんだと思いますが…。

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リンク

予告

 

公式サイト

 

おまけ

映画祭でプレミア上映されたし、制作側も日本の反応が気になっているみたいで

このブログ書いたらリアクションがありました。

私の質問とかに解答くれてたので貼っときますね!