インド映画でちょっと休憩

インドに愛を込めて

Khaali Peeli(理屈抜き)

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2020年公開

出演:イシャーン・カッタル

   アナニヤー・パーンデー

   ジャイディープ・アフラーワト

   ザキール・フセイン

監督:マクブール・カーン

言語:ヒンディー語+英語字幕

時間:113分

媒体:Zee5

 

あらすじ

ムンバイの地元ヤクザ、ユスフ(ジャイディープ・アフラーワト)のもとタクシー運転手として働くブラッキーことヴィジャイ・チョウハン(イシャーン・カッタル)は、タクシー運転手組合のストライキ真っ最中にもかかわらず出産間近の女性を乗せたとして労働者から追われ、どさくさの末に人を刺してしまう。もうこの街にはいられないと街から離れようとしたところ、結婚式から逃げてきた花嫁プージャ(アナニヤー・パーンデー)が彼の車に乗り込んできた。

ワケアリな2人は利害が一致しひとまず街から出よう車を走らせるが、背後には一筋縄ではいかない警察とヤクザが迫っていて…。

 

いろいろ

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公開当時はインドがコロナ対策のロックダウンで配信限定になってしまったのと同時に、俳優の自殺をきっかけにボリウッド業界全体が一般人も含めてアンチ・ネポティズムで大荒れに荒れており、本作の主演2人も映画業界人の血筋だったためめっちゃ叩かれてしまった作品です。

なのでちょっとかわいそうな映画ではあります。本国のレビューはもしかしたら平等に批評されていないかも…。IMDBもめちゃ低いし…。インドのレビューはあんまり参考にしないでいいと思います。

ぶっちゃけこういうときは外側から比較的冷静に観れるので、インド人じゃなくてよかったなって思いますw

 

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アクションコメディ作品です。

追手から逃げる逃避行。2人ともヤクザ絡みの身の上で、ヤクザものともいえる感じ。インドはヤクザが関わってくる話多いねぇ~!!

ラブの部分はボーイ・ミーツ・ガールものでさほど珍しいものではないですが、20代くらいの男女ならできるって感じの少し青臭いところと背負ってる生い立ちとのバランスが好きかな。たまたまその道を通ろうとしたタクシーとその場に居合わせた花嫁という出会いだと思わせつつ、2人の間には実は運命的な繋がりがあり…ってのがちょっとマンガっぽくて、好きな人は好きやろこういうのw

 

主演2人が若いからか、ものすごく身軽さを感じました。2人ともまだデビューから数本目で、次世代のスター候補の映画って感じ。日本だったら高校生がテンション高めで観てる映画に近いかな~。社会問題に深く絡めたお話ではないし、それにやたらと「作戦その2は?」「プランCでいこう」みたいな台詞が出てくるところとかww

ヤクザと警察に追われる若い男女、バカなのか怖いのかわからない追手。逃げつつ反撃するときのアクションはめっちゃ凝ってるわけじゃないけどスピード感あってよし!

回想シーンもあるけど120分以内に収まるこのスッキリ感。テンポと小気味よさとちょっと笑えるツッコミどころがあるのがザ・ボリウッドって感じで楽しかったです!

 

ダンスの数は主に2つだったので多いってほどじゃない~けど、イシャーンとアナニヤーがダンスできるってのが十分わかるクオリティでした。特にイシャーンは実の兄ちゃんのシャーヒドと同じくらい上手いのでは…?

 

Khaali Peeli(खाली पीली)』のタイトルはネットで調べたところ「理由なし」とか「訳もなく」という意味のムンバイのスラングらしいです。そしてこれが「Kaali Peeli(काली पीली/黒・黄色)」だと、ムンバイを走っていて本作にも出てくるボディが黒色でルーフだけ黄色の小型タクシーを指すので、似た綴りの単語でリンクさせたタイトルにしているみたいですね。というわけでブログのタイトルのところに「(理屈抜き)」って入れてみましたが、映画の邦題としては味気なさすぎるのでただの翻訳だと思ってくださいw

言語のプロじゃなくてちょっと不安があるのでもし違ったらマシュマロ(匿名メッセージツール)からツッコミ入れてください…

 

リンク

予告

 

「Tehas Nehas」冷静に考えてここは逃げてる最中だから踊ってる場合じゃないんだよねwwww

 

「Duniya Sharma Jaayegi」お祭りに寄り道してたら追手がやって来て逃げなきゃ!…で何故か一番目立ちそうなステージに立つというw灯台下暗しを狙った?