1998年公開
出演:プラシャーント(ヴィス or ラム)
アイシュワリヤー・ラーイ(マドゥ or ヴァイシュ)
センディル(使用人?)
ナーザル(ヴィスとラムの父親 or その弟)
字幕:日本語字幕
時間:175分
日本公開済の1998年タミル映画。
『ロボット』の監督シャンカルと、ミス・ワールド=アイシュワリヤー・ラーイ出演の映画です。
今回ちょっと当時発売(現在廃盤)されたDVDが手に入ったのでレビューします。
あらすじ
※映画.comより拝借
ハリウッドで医大に通う双子の兄弟ヴィスとラム(プラシャーント2役)は何から何まで瓜二つ。父の経営する高級インドレストランはビバリーヒルズで大繁昌、LA国際空港職員向けに料理の配達も請け負い、2人も配達を手伝っている。配達の途中、2人は空港の入国審査ゲートで居住先のメモを無くし立ち往生するインド人家族を見かけ、同郷のよしみで家に招く。家族は、八頭身美人のマドゥ(アイシュワリヤー・ラーイ)、その兄弟マデシュ(ラージュー・スンダラム)、そして祖母。インドでは難しい手術を祖母に受けさせるために来たと言う。
いろいろ
DVDジャケットに書いてある宣伝文句は
「豪華絢爛!空前絶後!史上最大!インドとハリウッドが手を組んだ常識破りの歴史的話題作!」
「歌と踊り、笑いと涙、世界縦断ロケと最新デジタルSFX、そして、世界一の美女…。これ以上すごい映画はもう作れない!!」
…いや…そこまでハードル上げなくても…。
(;ー_ー)ノ まあ、落ち着け
双子の片割れが女の子と恋に落ちるんですが、父親は過去の因縁から「息子の結婚相手は双子しか認めない!」と猛反対。
孫の恋を成就させたい祖母がとっさについた嘘が「娘も実は生き別れた双子の片割れなんです!」と。
どうしても結婚までこぎつけられるように嘘を突き通してしまおうというドタバタ劇。
前半はアメリカ西海岸、後半もダンスシーンロケ地が海外とかなりグローバルではありますが、基本的には恋愛とコメディー要素がメインのストーリーでした。
↑双子役のプラシャーントさん。
ソフトな感じのお顔でかっこよかったです。
タミルの俳優さんにあまり詳しくないですが、珍しくヒゲが無い…
双子=合成映像になってくるわけですが、意外とほとんど違和感はなかったです。(時々「ん?」ってなるシーンはありましたが)
双子の兄ヴィスの方がインドからはるばるアメリカにやってきたマドゥ達の手助けをするうち、恋に落ちていきます。
婆ちゃんの手術が無事終わり(アホな医療ミスがあって無事ってわけでもなかったけどw)インドに帰る時お互いに気持ちを伝えようとしますが上手く言えずそのままマドゥは帰ってしまうことに…。
しかし諸事情がありマドゥはアメリカ滞在を延長し、晴れて2人は恋人同士に。
そうこうしていると双子の父親にヴィスとマドゥが恋人ということが発覚し、猛反対されてしまいます。
実は父親も双子で、それぞれ別の家からお嫁さんをもらったせいで奥さんはヴィスとラムを生むと同時に死んでしまい、さらには兄弟が分かれて暮らすことになってしまったので、双子の息子は双子のお嫁さんをもらうということを決めていたのでした。
そこで機転を利かせたマドゥの婆さんが、「実はマドゥには生き別れた双子の姉妹が!」と嘘を言います。
それなら結婚を許す…と父親。
↑マドゥには関心なさそうだった双子の弟ラム、もう一人マドゥが居ると聞くと何故かその気に
実は彼女が欲しかったのかもしれませんw
↓機転を利かせた婆さん↓
こっち見るなwwwウインクするなwwwwwwww
でもやっぱり嘘なので、マドゥがもう一人分演技で乗り切ることに。
遠くからやってきたふりをして(一応メガネかけて古風な女の子というキャラ分け)家族にお出迎えされます。
すっかりその気のラムと、(実はマドゥの)ヴァイシュ。
その後はマドゥとヴァイシュの1人二役でかなりのドタバタっぷり。
ここで噂のSFXも出てきますが、ラブストーリーの雰囲気を期待しないで見ると意外と笑えました。(マドゥの兄弟が何故か持ってる特殊技術でマドゥとヴァイシュを同時に見せるという技w)
ヴィスとマドゥの純愛っぷりがラブストーリー寄りだったのに、いきなりおふざけなドタバタになるので覚悟しておかないと興ざめするかもしれませんww
後半はラム君がちょっと(かなり?)切なかったです。
ラム君は双子のヴァイシュが実は存在しないのを知らないため(ヴィス君も知らない)、普通にもうヴァイシュにアタックしていました。ヴァイシュ(マドゥ)がそっけない態度をとってもめげない所がさらに切ない。ぶっちゃけこの映画の一番切ないのはそこだったかも。
その後もドタバタは続くのですが、ネタバレになってしまうので割愛。
↓以下はその他の見どころを
ストーリーはアメリカ+インドが舞台ですが
ダンスシーンは世界を股にかけてます。
一番豪華なのは「Poovukkul」、曲の順番としては最後にありました。 一曲で万里の長城、タージマハル、エッフェル塔、コロシアム、ピサの斜塔、ピラミッド…と数と移動距離はなかなかのすごさでした。きれいな衣装+無駄なコスプレも各地で変わって目で楽しむ分は満足できると思います。
(ストーリー上で世界を股にかけたりしないので、他の海外ロケが多いインド映画と同じ感じです。宣伝文句ほどの豪華さを期待しなければ充分満足できます)
きれいな衣装の例↓ このシーン好き
無駄なコスプレの例↓ カツラ・・・ww
脇役で『ムトゥ』の人がまたまた出演してました。
今回も使用人役。
今回も他のインド映画の例に漏れず、色々ツッコミながら映画を見るのをオススメします。
↓ツッコミ所の例
↑話がこじれ失恋した結果、なぜか漁船に乗っているマドゥ(説明なし)。
↑映画最後のシーンが超超超謎。 謎すぎてネタバレにならないレベル
宣伝文句に決して惑わされず、最新デジタルSFXや純愛ラブストーリーを期待せず見ると楽しく見れると思います(←どんな勧め方じゃww)
日本語字幕付DVDは廃盤です。
アマゾン中古扱いで4600円~なので今のところ定価(=4700円)+α。気になる方は買いだと思います。
今回ヤフオクで3000円以下で手に入ったので、たまにオークションや中古DVD屋さんでも置いてあるかもしれません。
リンク
オープニング的ダンスシーン「Columbus Columbus」
一番インドっぽい&綺麗なダンスシーン「Anbe Anbe」
世界を股にかけるやつ。「Poovukkul」