1994年公開
出演:サルマーン・カーン
マニーシャ・コイララ
アローク・ナート
時間:156分
媒体:DVD
言語:ヒンディー語+英語字幕
サルマンデビューから6年目の初期作。といってももう18本目の作品です。ペースが速いっすね。
映画タイトルの意味は「無情な恋人」。
あらすじ
キシャンとサナムは幼馴染み。キシャンの父親で銀行役員のケーラーシュ(アローク・ナート)は両想いの2人を歓迎し、まだ幼いが善は急げと結婚させる。
しかし、サナムの父親で警備員のシャンカルは、ケーラーシュを踏み台にしてのし上がるという野望を持っていた。シャンカルは、娘の結婚式の合間に銀行の金を盗みだし、またケーラーシュの車に細工をし、ケーラーシュが銀行の金を盗んだ挙句事故死したように見せかけた。残されたケーラーシュの妻とキシャンは、迫害から逃げるように故郷の村に身を潜める。
数年後、キシャン(サルマーン・カーン)は立派な青年になっていた。新聞でシャンカルの記事を見たキシャンは、自分の妻であるサナム(マニーシャ・コイララ)を迎えに行こうと戻ってくるが、当のサナムは昔から想像つかないような女性になっていて…
いろいろ
昔の映画って、よっぽど気になる要素がないとなかなか観ないですよね。
それにこれが公開された1994年て、まだネットが普及してない頃。今ネットであらすじを探しても、まともな記事が見つかりませんでしたw なので、ほぼ予備知識0での鑑賞です。
よっぽど気になる要素がないと…って、今回観るきっかけになったのが、これ。
映画『Haider』のかなりシリアスなシーンで流れてたんですが、『Haider』のテンションとこれのテンションがあまりにも落差があり…。というかこの動画自体が爆笑ものすぎるwwと勢いでDVDまで買ってしまいました。
今回はみどころ形式で感想書いていきますー
見どころその① サルマンの登場があまりかっこよくない
いまのヒンディー映画だとよっぽどのスターじゃないとそんなにやらないですが、この頃って登場シーン大事だと思うんですよ。
『Sangdil Sanam』は一味ちがいました。田舎の自転車レースで登場です。
ズバァァァァン
(ちなみにこの瞬間で、監督:ショームー・ムカルジーのクレジットが。カジョールの父ちゃんです。)
やー、実に素朴だ。
このあと、田舎自転車レースになるんですが、自転車レースのヒーロー・キシャンを目の敵にする集団に妨害されまくってます。完全に反則だろ…っていう。最近ちょっと健全な自転車レースに飽きている方にオススメしたい、そんなエクストリームなレースでした。
見どころその② 成長したサナムがじゃじゃ馬すぎる
幼いころはかわいらしい女の子だったのに、成長してそんなに変わるか??って程のじゃじゃ馬っぷり。好きだった男の子と結婚した瞬間離れ離れになって、しかも「盗人の息子は盗人だ」なんて父親に言われたらグレるのでしょうか…
そんなサナムの現在のお姿がこちら
登場一言めが「bastard!!」ですよ。友達?の結婚式に黒ずくめのボディコンみたいな服とムチを持って。物騒だ。この後大暴れして挙句の果てには街中を車で暴走…って何やっとんねん。サルマンよりインパクトのある登場シーンでした。
タイトル『Sangdil Sanam』とは彼女のこと。
見どころその③ お父ちゃんが、昔の友達絶対殺すマン
アローク・ナートって私が遭遇するときいつも「いい父ちゃんなのに不憫」って役が多いんですが、今回もソレでした。
ただし、事故死と思いきや実は生きていて、ちゃんと刑期を終えて出所。
住んでいた家にいったら妻と息子はもうおらず、その家に仕えていた女中さんと再会。真実を告げられ、「なんやて!!アイツ友達やと思っとったのに!許さへん!!」とカメラ目線で意気込みます。
というか女中さん、現場一部始終見てたんなら取り返し付かなくなる前に言えや!
見どころその④ いろいろと雑
私、映画のアラとか、矛盾してる所とかあんまり気がつかないタイプなんですが(気にしないともいう)、今回は見てる最中に気が付きました。この頃の映画によくある雑さ。そこを含めてこの時代すきです。
とりあえず一例:
ワルモノに右肩をやられるキシャン。(この時代の結構血多いよね)
その後手当てされたキシャン…
やられてる箇所が右胸に…右肩は???ねえ??
まあ近いし右胸ってことでいっか。というかこれ診療したお医者さんが「彼はもうダメだぁ~望みねえよぉ~」って言ったそのすぐ後に意識取り戻して立ったり馬乗ったりしてたんだけどどゆことよ!w
多分この箇所以外にも雑なとこ多いです。軽く流しながら観ましょう。
見どころその⑤ 動物が大活躍
『Maine Pyar Kiya』で大活躍だったのは鳩。鳩かわいいよ鳩。
今回は馬です。
鳩ほど出番は多くないですが。
ざっとこんな感じです。
ぶっちゃけ当時ヒットしたかどうかは知らないんですが、わかりやす~い悪役と複雑すぎない展開と難しくない字幕で普通に面白いです。
『Haider』との関連性は…ちょっと考えてみたんですが、深い意味はないと思います。時代設定でを上映映画で説明することがあるのと(古い時代が舞台の場合、背景に映画ポスターや映画を上映してるしところを流すことでインド人は体感であの頃って理解できる)、やっぱりテンションの落差を狙ったくらいかと。
おまけ
わかりやすい悪役のビジュアル 眼怖い
動画
一番の注目ダンスはさっき貼ったので他のやつで
「Aankhon Mein Bandh」
「Sanam Sangdil Sanam」
「アイラブユー」と言わないと走りださない車らしいですww
「Dharti Bane」