2016年公開
出演:アクシャイ・クマール
アビシェーク・バッチャン
リテーシュ・デーシュムク
ジャクリーン・フェルナンデス
ナルギス・ファークリー
リサ・ハイドン
ボーマン・イーラーニー
ジャッキー・シュロフ
チュンキー・パーンディー
時間:145分
環境:スクリーン(イオンシネマ市川妙典5番スクリーン)
言語:ヒンディー語+英語字幕
インドで6月3日に公開されたばかりのマルチスター・ボリウッドコメディ映画です。上映会があったので行ってきました。以下ネタバレはないです。
あらすじ
イギリスの豪邸に暮らすバトゥク・パテル(ボーマン・イーラーニー)には3人の娘がいた。3姉妹の名前はそれぞれガンガー(ジャクリーン・フェルナンデス)、サラスワティー(ナルギス・ファークリー)、ヤムナー(リサ・ハイドン)。親子の間には「一生結婚しない」という掟があった。この掟は、結婚すると死別や離婚といった不幸なことが起きるからというものであった。
しかし、3姉妹は年頃な女の子なこともあり、ボーイフレンドがいた。ガンガーにはサニー(アクシャイ・クマール)、サラスワティーにはバンティー(アビシェーク・バッチャン)、ヤムナーにはテディ(リテーシュ・デーシュムク)。プロポーズされその気になった姉妹は、バトゥクに許しをもらおうとする。3姉妹にこれ以上掟を守らせるのは難しい、と悩んだバトゥクは、"「夫となる人が最初に歩いた時」「夫となる人が最初に喋った時」「夫となる人が最初に見た時」バトゥクが心臓発作を起こす"という占いが出た、と嘘をつく。
それならば、と3組のカップルはそれぞれ、車いすの男性・盲目の男性・声が出ない男性を装い、結婚しようとするが…
いろいろ
\インド版吉本新喜劇/
…だなぁ、って思いましたw
吉本って、わかってて毎度やるギャグが豊富じゃないですか。様式美?みたいな。そんな雰囲気があります。
1→2がそうだったように、2→3もストーリーは繋がっていません。ストーリーが繋がってないので、もちろんいきなり3から観ても大丈夫です。(かくいう私は2を最初に観ています)
共通しているのは
・リテーシュとアクシャイとボーマンとチュンキーがレギュラーで出てる、他にも多くの有名俳優がでているマルチスターシステム
・なんか結婚しようとする話
・イギリスが舞台
・嘘から始まるドタバタ系
な辺りくらいですかね(細かい部分は他にもいろいろ)
前作はこれ↓
今回監督がサジード・カーンからサジード-ファルハード(アクシャイの『Entertainment』監督)に交代したのでどないなるんやろか、とちょっと読めない不安があったのですが、全体的な”色”はそう変わってないように感じたので、もしかしたら(もしかしなくても?)プロデューサーであるサジード・ナディアドワーラーの力が強いのかもしれませんw あとサジード名が3人も出てますが全員別人。サジード会的な横のつながりでもあんのかいw
出てくる人多いし、登場人物のこと整理しときましょかね。
男性陣
左からアビシェーク、アクシャイ、リテーシュ
①サニー(アクシャイ)
サッカープレイヤー。ガールフレンドはガンガー。なぜか「インド」というワードを聞くと”スンディ”という横暴な人格が現れるという病気になる。手術の為のお金が欲しい。「一歩歩くとバトゥクが心臓発作になる」と言われ車いすの生活を偽装する。サッカー選手なのに。
主にサニーとスンディのバトルで笑わせてきます。
②テディ(リテーシュ)
カーレーサー。ガールフレンドはヤムナー。財力のあるスポンサーが欲しい。言い間違えが多い。「一目見るとバトゥクが心臓発作になる」と言われ盲目の男性を偽装する。補助のための杖がさりげなくセルカ棒になってたw
言葉遊びによる言い間違いネタで笑わせてきます(日本人にはハイレベルw)
③バンティ(アビシェーク)
ハードコアラッパー。ラッパーオーディションを受ける毎日。「一言喋るとバトゥクが(以下略)」と言われ口がきけない男性を偽装する。ラッパーなのに。
バッチャン家の私的ネタで笑わせてきます。
3姉妹
左からナルギス、ジャクリーン、リサ
①ガンガー(ジャクリーン)
通称”グレイシー”。サニーの彼女。ちょっとキュート系の服着てる時が多い。
②ヤムナー(リサ)
通称”ジェニー”。テディの彼女。クラブ系の服着てる時が多い。
③サラスワティー(ナルギス)
通称”サラ”。バンティーの彼女。コンサバ系の服着てる時が多い。
3人ともインドの河川/女神の名前です。これも映画ネタだったりするのかな?しないかな?サラスワティー川だけ現存しないんですけど、ストーリーとは特に関係ありません。
あとは、レギュラーメンバーのボーマンさんとか、アクリパスタ~とか。コワモテ役でジャッキー・シュロフ。
モデル顔の男性3人組とかもいるんですが、わざと?ってくらい区別つけにくいモデル風イケメンが用意されていたのでその3人は個体認識しなくていいと思います。
メインカップル4組+父親4人の『~2』からメインカップル3組に減ったので、カオスっぷりが凄まじかった『~2』から少々落ち着くのか…と思いきや、ふたを開けてみたら登場人物の多さは『~3』も同じくらい多かったです。ただ比重のバランスがはっきりしてたので、カオス感は押さえられていたかと(メインはメイン、脇は脇!といった棲み分けがされてました)。
ストーリーはだいたいの部分がシリーズお約束!ってところでした。超飽きっぽい人で1&2を既に見ている人にはお約束部分は合わないかも。私は好きですw あと中盤は予想つかないことになってたのでそれなりに楽しかったです。
それよりも大変だったのはギャグシーン。『~2』だと顔芸や映画内で完結するギャグが多かった印象ですが(←個人の記憶です)、今回はヒンディー語×英語の遊びやらインド映画ネタやらの比重が高く、観ているこちらの力量が試される感じでした。インド人には多分ウケてたので、日本人がノれるかどうかは映画の出来以前に完全に個人の理解力にかかっていますw
以前から「映画で一番難しいジャンルはコメディ」と思っている私ですが、今回その考えを強くした次第…w
映画ネタは今からでもまだ間に合う!映画ネタはかなり出てきますがとりあえず観る前この曲だけは予習しておくべきかも。
Bol Bachchan(youtube)
アビシェーク・バッチャンが出演、父アミターブ・バッチャンがゲスト、脚本はサジード-ファルハードの映画です。とりあえず!この曲!だけでも!
ヒンディー語×英語の知識はね…、一夜漬けとか無理だしね…。もしこれ日本語字幕作るとかあったら大変そう…。日本人が楽しむには、完全に日本に合わせた言葉遊びにして、日本語吹き替えにしちゃうくらいがいいかもです。
最近ボリウッドはシリアスな映画が続いてる印象でちょっと疲れてたんですが、力抜いて見れる大作コメディーが観れたのでホッとしました。インドでの初日興収は今年2位だそうです。このまま勢いよくヒットするといいなぁ。
おまけ、今日のチケット。
動画
せっかくだし、ってことで「Pyar Ki」以外は動画も曲も接触せずに映画館で初めて聞きました。強烈な印象を残すものはないですが、耳馴染みは良かったです。
「Pyar Ki」
この曲、予告編リリースと同時にプロモーションビデオがリリースされてびっくりした(普通は1~数週間後)
「Taang Uthake」
ドヤ顔祭り。
「Fake Ishq」
曲タイトル訳すなら「ウソ恋」?この人たちアホいなぁ~と思ったシーンw